恋心が芽吹く頃~Blooming Days~#10 あらすじ
岁岁青莲 Blooming Days第10話「秘めたる情熱」慕海瑶(ボカイヨウ)に帰順した振りをして鳴りを潜める駱青蓮(ラクセイレン)。しかし庶室の許寄柔(キョキジュウ)は駱青蓮の思惑に薄々、勘づいているようだった。許寄柔は簡単に信用すべきでないと警告したが、かえって慕海瑶の機嫌を損ねてしまう。賀連信(ガレンシン)は買い物と称して駱青蓮を百珍巷(ヒャクチンコウ)へ連れて行った。すると賀連信が五弟・賀連佐(ガレンサ)の義弟宅で青蓮の侍従・李塘(リトウ)を見た者がいると牽制する。実は慕天殊(ボテンシュ)に銀庫の手がかりを教えて功を立てさせたのは駱青蓮だった。「正夫人の立場を落とし、慕海瑶を持ち上げる魂胆か?何を企んでいる?」「公子、正夫人の無実をご存知なら、私と同じ考えなのでは?」「私?ふっ、私はただの遊び人だ」しかし青蓮は賀連信が遊び人を装いながら、貸付金回収の調査に来たと気づいていた。最近の百珍巷は貸付金を返すために家宝を売りに来る官吏たちで賑わっていた。するとある店で偶然、買い取りを断られている李家の使用人を見かける。賀連信はその家財に価値がないと知りながら、なぜか全て買い取った。賀連信は李家に家財を届けて屋敷を後にした。実は李家は李浅陌(リセンバク)の実家、父親は遊興する他の官吏とは違い、貧民救済のために借金したという。父親はかつて水害に巻き込まれた民を救うため私財をなげうち、賀連信はその姿に深く感銘を受けていた。「彼の志を尊重したい、だが借金を帳消しにする以外、私には何もできぬ せめて娘に赤子を無事に産ませ、その子をしっかりと育ててやりたいのだ この世は不公平だ、だが私は良心を信じる (๑•̀ㅂ•́)و✧」駱青蓮は賀連信の胸には秘めたる情熱があると知った。その頃、王府を抜け出した郡主・賀元雪(ガゲンセツ)も百珍巷にいた。李家の前で馬車に乗り込もうとした賀連信は男装した妹を見かけたが、見失ってしまう。実は賀元雪は三兄に気づき、咄嗟に鍵が開いていた裏門から李家に逃げ込んでいた。すると賀元雪はそこで老爺が刺客に殺される様子を目撃する。「お前は修(シュウ)公子の邪魔だ」しかしうっかり物音を立て、刺客に追われることになってしまう。必死に逃げた賀元雪はいつの間にか侍女と離ればなれになった。ともかく酒楼に逃げ込んで客を装ったが失敗、刺客に見つかって慌てて飛び出して行く。実はその席で酒を飲んでいたのは呂北逸(リョホクイツ)だった。呂北逸は自分の外套と酒瓶を持って逃げ去った娘を追った。やがて空き家で刺客に襲われている娘を発見、高い武功で刺客を蹴り飛ばす。呂北逸は娘から自分の外套を剥ぎ取り、無事に酒瓶を取り返した。実はその酒瓶は青蓮からの贈り物、どうしてもあきらめるわけにいかない。すると娘は空心庵(クウシンアン)まで送ってくれないかと頼んだ。呂北逸は令嬢のお遊びかと呆れたが、賀元雪は籠の鳥でいるより出家した方がましだという。「家には豪華な衣や宝石があるけれど墓場よ 抜け出すには高官に嫁いで別の墓場に行くだけ…私には普通の暮らしができない」「普通の暮らし?…普通ってのはある日、一晩にして全てを失うんだ 分かるか?最愛の人が婚礼を前にして連れ去られ、他の男に嫁いで行く気持ちが」その夜、駱青蓮は許寄柔を牽制するため棲雁(セイガン)楼を訪ねた。「禁足が解かれたのにご挨拶が遅れました…」青蓮は馴れ馴れしく許寄柔の手を取ったが、急に手首をつかまれてしまう。「暉児(キジ)の腕輪は合わないわ」許寄柔は青蓮の腕輪が亡き暉児の形見だと気づいていた。「寄柔夫人は海瑶夫人に忠実なのですね? でも真心に真心で応えてもらえるとは限りません 虎の供をするなら用心しないと襲われますよ?…東籬(トウリ)、帰るわ」漣微居(レンビキョ)へ戻る道すがら、駱青蓮は許奇柔の手が妙だったと漏らした。「赤らんでいたから触ってみたけれど、とても冷たかった どこへ行けばあんなに冷たくなるのかしら?」すると東籬が氷室ではないかと気づいた。しかし真夏でもないのになぜ夜遅く氷室に行く必要があったのか。その話を偶然、通りかかった庶室・葉秀(ヨウシュウ)が聞いていた。葉秀は氷室に向かった駱青蓮たちを尾行、そこで思わぬ事実を知ってしまう。翌日、賀連信は朗月閣で朝食を取りながら慕海瑶の機嫌を取っていた。実は治水工事用の公金が集まり、今日は慕天殊と運ぶことになっているという。すると典宝(テンホウ)署の前で民が騒ぎていると知らせが届いた。「李大人(ダーレン)が…自害したと」驚いた賀連信は何か裏があると気づき、念のため李浅陌には伝えないよう釘を刺して出かけて行った。慕海瑶は李浅陌に出産してもらわなければならない理由があった。すると珍しく葉秀が訪ねてくる。葉秀は権勢を失った正夫人ではなく海瑶夫人に取り入ろうとしたが、慕海瑶は朗月閣に居場所はないと冷たかった。「では朗月閣ではなく氷室だったら?…あなたの赤子のように氷室にいようかしら?」典宝署の前には李大人に恩がある多くの貧民が集まり抗議していた。これも賀連信が借金の取り立てで追いつめたせいだという。しかし賀連信は民の排除を命じず、裏門から密かに公金を運び出すことにした。一方、呂北逸は助けた娘が郡主とは知らないまま、一足先に空き家を後にした。恐る恐る門を開けた賀元雪、すると目の前に足を折られて立ち上がれなくなった刺客がいる。その時、なぜか世子・賀連儲(ガレンチョ)の馬車が現れ、賀元雪は運良く二兄に助けられた。朗月閣の如画(ジョガ)は庭園を散策中だった李浅陌に聞こえるよう、李大人が借金を隠せず自害したと侍女に話した。これを聞いた李浅陌は激しい衝撃で倒れ、そのまま産気づいてしまう。一方、呂北逸は街中で偶然、公金を運送する賀連信の姿を見かけた。するとふいに昨夜の娘の言葉を思い出す。…あなたはただの弱虫よ、自暴自棄になってもさらに尊厳を手放すことになるわ…李浅陌のお産が始まった。寝宮で朗報を待っていた方懐蕊(ホウカイズイ)だったが、葉秀が倒れるように駆け込んでくる。「どうしたの?」「正夫人…慕海瑶の子は死にました…慕海瑶は浅陌夫人の子を奪おうと…グフッ!」すると葉秀はそこで急に血を吐き、意識を失ってしまう。そこへ慕海瑶も産気づいたと報告が来た。朗月閣では慕海瑶の偽装出産が始まった。すると思いがけず方懐蕊が乗り込んでくる。方懐蕊は寝所へ入ろうとしたが、如画や徐良川(ジョリョウセン)たちが全力で阻止、今や女主人は慕海瑶だと反発した。その頃、典宝(テンホウ)署で抗議していた貧民たちは賀連信たちの居場所を突き止めたという男に煽られてついて行った。一方、何も知らず二兄に救出された賀元雪だったが…。つづく( ゚ェ゚)何だか話が見えないw