The story of Japanese montanaman(シングルファーザーモンタナまん崖っぷちアメリカ人生奮闘記)

2020/04/02(木)11:53

移民ストーリー

ストーリー、出版(6)

就労ビザ、永住権を取得した私は、幸せと期待をふくらませ生コンの仕事と音楽活動、家族、子育て、そして一匹のジャーマンシェパードの為にアメリカの社会へ挑戦状を送り付けるはずだった。 しかし、その挑戦状が手から離れる前に叩きつけられるかのような事態が発生してしまったのだ。 なんとブライアンの恋人がメキシコからのドラッグ密輸容疑でアメリカFBIから起訴されたからだ。 彼女の名誉の為に詳しくは書かないが、彼女はメキシコのドラッグカーテル組織の情報を知りすぎてしまった 。そしていもづる式に捜査の手が彼女に伸びてFBIの尋問の時に組織の計画内容をチンクロしてしまったのである。 組織に寝返りペラペラと口を割ったからメキシコマフィアが黙っている訳がなかったのは言うまでもない。 そして彼女は証人保護プログラム(事件の証人をFBIが守る)の監視の中で隠れて過ごす日々が続いたのだった。報復で命を狙われてると情報がFBIに入ったからだ。 メキシコマフィアは裏切り者は容赦しない事でとても有名で、殺した死体は隠さずそのままで放置する。見せしめの為にだ。裏切り者は無惨に殺され醜い姿でその場に残される。人々に恐怖を植え付ける為にわざとそうするのだ。 私のバイカーの知人はメキシカン組織のお金を横領したのがバレてモンタナの自宅トイレに座ったまま、頭を撃ち抜かれ、身体中にナイフを刺されたまま発見された事がある。 日本のヤクザも似たようなものだが、しかし、やはり違うのだ。同じことは関わってはいけない事であろう。 そんな環境になってしまい、私は生コンの仕事とブライアン家族と距離を置き、我が身を守らなければならないと感じ苦悩する日々を過ごしたのです。 何故なら私は移民裁判中、FBI、INS、IRS、連邦局機関から厳しい取り調べを受けて以来、FBI等の調査機関と関わる事に嫌気と恐怖、不安を感じていたのです。FBIは皆さんの想像以上にプライバシーを侵害するからである。電話の盗聴は当たり前、尾行、張り込み、写真、ビデオ撮影、聞き込み調査、盗聴まで全て。連邦局は何でも出来るのである。 それ故にFBIに関連する人間から離れたかった。 どんな理由であろうと。 FBIのFの字を見る事、聞く事にさえ苦痛を感じ、トラウマになってしまったのです。 念願のグリーンカードを取得するまで4回も監獄にぶちこまれ、3年半の時間、弁護士費用などを費やした苦労を無駄にするような可能性には1mmも近づく訳にはどうしてもいかなかった。 そして私は生コン会社を辞めて、テリヤキボウルという白人経営者の日本食レストランで働く事になったのでした。 つづく...

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