保険仲立人の一言

2007/07/06(金)07:41

花より野菜

元気の出る言葉(80)

「倉敷支局の敷地内には小さな畑があります。以前は花壇だったようですが、同じ世話をするなら食べられるものをと思い立ち、サツマイモ、サトイモ、ニガウリを植えました▲これらを選んだいちばんの理由は、手がかからないこと。時々雑草を抜いたりはしますが、水やりをしたのも春から1度だけ。うまい具合に梅雨に入り、一雨ごとに成長しています。そのたくましさに喜びを感じ、命の力強さに驚きます。」という読売新聞の記事を目にし、 最近、郊外の住宅の庭でも畑やプランターで花よりも、野菜を作る人が増え始めていることを思い出した。 日本人は、世界人口のわずか8%の恵まれた食生活を享受できる人々の中に含まれているが、戦争で食糧難を経験したりそれらを受け継いできた人たちが、時代や状況が変われば食糧難が起こりうると考えるのは当然である。食糧自給率が40%を割り、しかも安全が疑問視される一部の輸入食材が流通する現状を考えれば、自宅の庭で腐葉土を作りミニ菜園でわずかでも自給を図る姿勢は見習う必要がある。食材はできる限り国内で調達したり作ったりすることが望ましい。そうした中で日本の和食文化がはぐくまれてきたことを忘れてはならない。 最近マスコミにも「食育」という言葉が頻繁に登場するようになったが、食育の基本は、まず自給の精神にあると考える。まず風土に合った食べ物を基本とし、その上に外来のものをバランスよく取り入れる。生物の世界でも、強力な外来種が入ってきてあっという間に在来種を駆逐し生態系を破壊するということが起こっている。食物や食生活にも同様の現象が起こっている。伝統的な和食、おばあちゃんの心と技に、今一度焦点を当てる必要がある。食育には、食の安全や健康、しつけ、グローバルな観点なども大切だが、まず食物育成と伝統食普及に努力すべきだろう。

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