韓国で働くママのあれこれ

今日、なにげなく夫に「前から話してた和装の結婚写真
だけど、この機会に撮らない？」とダメもとで話した
ところ、思いもよらず「じゃ、スタジオいいとこあるか
探してみてよ」との事。
再来週あたり、夫が用事で久々日本に一週間ほど滞在する
かもしれないので、時間をとって和装の結婚写真でもと
思ったのだが、どうせ乗り気にならないだろうと思って
いたので、その返事にびっくりした。
うちは、他のラブラブな日韓夫婦とは違って（苦笑）
いわゆる結婚イベント関連に、夫は興味を持ってくれる
ような人ではない。
結婚して5年目にはいったが、結婚当初は「まだ安定して
ないから」という理由で式はしなかった。
少したってから、夫も某有名韓国企業の現地法人で正社員
として働くようになった。
安定は、していた。
そりゃ、そうだ。夫婦共働きしてたんだもの。
でも、式はいろんな事情や、夫の考え、タイミングなどで
結局してこなかった。
結婚写真だけ、結婚2年目にようやく韓国で撮影しただけだ。
「日韓夫婦の人たちは大抵のカップルはきちんと式も、
しかも、両国でするような人たちもいるのに、何で？」と
問いただしても「よそはよそ、うちはうち。するときは
するし、だいいちしない人たちもいるじゃないか。」とも。
確かに諸事情で式を挙げない人がいるのは知っているし
私の知人にも結構いる。
そういったことはもちろん分かってはいるが、やはり
日本にいながらも韓国社会の中で生活をにいた私と
しては何度肩身の狭い思いをしただろう。
韓国は、結婚するならともかく式を重んじるというか
そんな風潮があるからだ。
それに、友人らの式にでるたび、自分も早くしたいな
と思ったり、情けないかな、惨めにもなったり。
うん、何度も涙したっけ。
双方が式をしなくていいという考えなら、式をしなくても
別にいいと思う。でも、どちらかが強く望むんなら、
自分がする気がなくてもする、それが愛ではないのかな？
愛って、相手に対する思いやりだと思うのだ。
それに、私は自分の見栄の為に式をしたいわけでもなく、
今まで母一人子一人で育ててくれた母に対するお礼の意味
でも式をきちんと挙げたいと思っている。
だから、豪華な式なんか必要ない。
そんな自分の思いを切々と語ると、夫も納得したのか今年
しようって言ってくれたのだった。
（本当に重い腰をあげて）
でも…それも8月のシアボジ（義理父）が亡くなった事
で延期になってしまった。
シアボジにも、私たちの晴れの姿を見てもらいたかった
のに、とっても残念である。

本当に人生って自分の思うようにはいかない。
きちんと順序通りに、結婚してから式や結婚写真撮影を
していく人たちをみると、自分って何なんだろう？
一生懸命毎日生きてるつもりなのになぁ…
そう思っちゃうけど…
これも自分の人生なんだし、今は素直に現状を受け止める
しかないと感じている。

と…ちょっとセンチに日記に書いてしまった…

今回、思ってもみなかっただんなの肯定的な答えをきき、
実際撮影するかしないかはともかく幾分か気持ちが穏やか
になった。今は正直撮影しなくてもしてもどっちでもいい。
ただ、私がそういう気持ちなんだよと言うことを否定せず
受け止めてくれるだけでいいのだ。

結局単純なのかな、私。