【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

フリーページ

2002年12月03日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
仲卸への挨拶を終えると、東果大阪がマイクロバスを用意して天王寺まで送ってくれた。新幹線のホームへ到着すると、10時16分発のひかりが一番待ち時間が少なかった。市場を何時に出発するか予定を立てるのは難しいので新幹線はいつも自由席になる。幸いに空席があった。

新幹線が発車するとすぐに眠ってしまい、目が覚めると大垣辺りを走っていた。名古屋駅で後から出発したのぞみに追い抜かれるためにtetywestの乗ったひかりは7分間停車する。その間にうなぎ弁当を仕入れる。列車が名古屋駅を出発してから食べ始めたが、なかなか美味しかった。

大阪駅からちょうど3時間で東京駅に到着する。新幹線といえば、今中国では北京―上海高速鉄道(約1300キロ)をドイツのリニアにするか、日本の新幹線にするかと検討中だ。来年の春までには結論が出るらしい。2~3年前にtetywestはJRの関係者から北京―上海はドイツのリニアになったと聞いたことがある。しかし、技術的な問題はかなり残っているままの見切り発車だと言うことだった。ここに来てまだ確定していないというのは日本の新幹線にかなり望みがあるような気がする。

新幹線は雪に弱いという欠点を除けば世界に誇れる鉄道だと思う。スピードの速さも素晴らしいが、運転中の重大事故は開業以来ゼロで安全には定評がある。指定席切符のオンラインでの発券や、1分と狂わない運行システムなどソフト面でも相当なものだ。もし新幹線が開通すれば中国の交通インフラは飛躍的に充実するだろう。飛行機がいくら速くても、乗れるのはせいぜい300人だが、新幹線は5倍以上の1600人を一度に運べるのだ。人口の多い中国こそ鉄道輸送網の整備が急務だと痛感する。

最近中国に開設された鉄道路線に京九鉄道がある。京九鉄道とは、中国大陸を縦断し、北京(北京西駅)と九龍(香港)を結ぶ全長2600kmの鉄道で香港の中国返還と同時に1996年9月に開通した。現在は1日おきに運行されている。この路線はいわゆる政治路線で、沿岸部に比べて発展の遅れている内陸部に路線を作ることで交通インフラを整備しようとしたものだといわれている。tetywestが驚いたのはその工期で、着工からたった2年半で完成させていることだった。

社会主義国家である中国は土地は国家のものなので、用地買収が簡単だからかもしれない。国道の拡幅工事などは、道路の外側に数10メートルおきに延々と白い杭が立ててある。市街地では、住民が今まで住んでいた家を壊してその杭の外側に新しく家を建築している光景を見かけた。その際に、古い家のレンガは全部リサイクルしている。1個1個ていねいに剥がして、それを使って新しい家を建てるのだ。おそらく日本人も戦前にはそういう倹約精神があたりまえだったのだろう。tetywestが中国に惹かれる理由の一つは、このような今の日本人が失ってしまった感性に出会えるからだ。中国の友人とこのことについて話したことがある。
「家を立ち退くとき、政府から補償金は出るの?」
「でます。でも、家が建つほどの額ではありません。」
リサイクルが盛んに行われるのにはこういう事情もあったのだ。

ともあれ、いったん決まってしまえば北京-上海の鉄道路線も2年程度で完成するだろう。2008年のオリンピックに間に合うようにという政治的配慮もあるだろうことは門外漢のtetywestでも容易に想像できる。

話がすっかり横道にそれてしまったが、tetywestたちの乗ったひかりは定刻どおり東京駅に到着した。京浜東北線に乗り換えて大森駅で下車する。

ホテルは「大森東急イン」で、東京での市場回りの定宿になっている。駅の建物の外へ出ることなしに直接ホテルのフロントへ行けるようになっているし、ホテルの前から大田市場行きのバスが出ているからだ。

1時半を少し回った時間だったので、ホテルのチェックインは出来なかった。フロントに荷物を預けてバスに乗って大田市場へ向かう。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2002年12月04日 12時38分28秒
コメント(2) | コメントを書く


PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

TALKING TALKING ROSE 鎌倉ROSEさん
アジアン雑貨屋店主… エナエナさん
まゆんの旅日記 mmayunさん
飲茶天国 cherry-kuroさん
カガワちゃんの毎日。 ぐわぐわさん

コメント新着

 鶴亀彰@ Re:50年前のビデオ(2)(08/08) 突然のメールで失礼致します。私はカリフ…

バックナンバー

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

© Rakuten Group, Inc.