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「株主価値を高める」
「経営権の取得」 「儲かりすぎて儲かりすぎて」 とかいうセリフ。 そして「インサイダー取引」の容疑で逮捕。 これって、どっかで読んだか観たことありませんか? そう、映画「ウォール街 ” Wall Street ”」 そのまんまなんです。 この映画が発表されたのは1987年ですから、かれこれ20年前です。そして、この映画ができたということは、アメリカでは1987年にはもう「インサイダー取引」に関する法律が整備されていたということです。 何でそれと同じ事件が、そのまんま20年後の日本で起きてしまうんでしょう?日本だって「インサイダー取引」に関する法律はとっくに整備されていたはずなのです。 これはtetywestの独断なので間違っているかもしれませんが、ここにきて一部の日本の経営者の感覚がアメリカン・ナイズされたからではないでしょうか。そして、昔のアメリカの手法を今の日本で使っているからなのです。 それまでの日本の経営者は、社会のモラルに照らしても経営理念からも、「敵対的企業買収」はやらなかったのです。ただ株価を上げるためだけの企業買収は実質的な会社の価値を上昇させないことを知っていたからです。ですから、「インサイダー取引」も必要なかったわけです。 村上ファンドやライブドアがやっていたことは、いわゆるマネーゲームです。本当にその会社を経営したいわけではない。買収の目的は株価を上げて自分の持っている株を高値で売り抜けることだけなのです。 「ウォール街」のラストで父親が息子に言うセリフがあります。 「刑期を終えたら、こんどは何かを作るようなまっとうな仕事をしておくれ」 tetywestは、この言葉が「ウォール街」で伝えたかった一番のメッセージだと思うのです。そして、今の日本でもまったく同じことが言えるのです。将来の日本の国がどんな方向に発展して行ったらいいのかを考えたとき、マネーゲームでお金を稼ぐより、人類のために役立つ何かを作ってお金を稼ぐ国であって欲しいと思うのです。 ライブドアや村上ファンドの逮捕は、もしかしたら21世紀に日本がどういう国家になるかを決定付ける事件なのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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