●建築家のお仕事(464)死亡場所の比較から住宅を考える
会のお仲間が、住宅改修・住宅建築の今後のあり方について考える「在宅ホスピス」の研修を受講し、メールをくれた。 研修で学んだこと。2005年の人口推移 出生数106.7万人/年 死亡数107.7万人 ついに、逆転現象が2005年から始りまった。 これから、どんどん、日本の人口は減り続る。 2020年には 死亡数が 107.7万人から 一挙に150万人へと激増する。 107.7万人の死亡原因 70万人が病死(内30万人が癌) 37.7万人が老衰 日本の医療費予算:32兆円(国が負担しているのは、たった8兆円) 日本人がパチンコに費やしている遊興費:30兆円(参考までに) 死亡場所の構成比 病院 福祉施設 自宅 オランダ 35.3 32.5 31.0 アメリカ 41.0 22.0 31.0 日本 81.0 2.4 13.9 病院内スタッフの比較 ベッド数 スタッフ数 日本 200床に対し 200人 アメリカ 200床に対し 1,000人 日本の場合、最後まで自宅療養が困難な理由 ・介護する家族の負担への引け目 ・病状が急変した時が不安(在宅での高度医療措置の遅れ) ・経済的負担が大きい=生命保険は入院すると適用されて、自宅不可 ・まだまだ、訪問看護・訪問介護の体勢が整っていない。 以上、福祉と住宅建築を考えるY氏の報告でした。