●建築家のお仕事(1656)中心市街地活性化施設はティッピングポイントになるか
市長選でもヤリ玉に上がった中心市街地活性化施設について。工事は9ヶ月が経ち、さまざまな問題をクリアしながらおおよその形が見える段階になってきた。私は監理している当事者だから言うのではなく、数年前から事業に関与していたから言うのではなく、この施設は、今後の市街地活性化の「Tipping Point」と思っている。Tipping Pointとは、アメリカでマルコム・グラッドウェルが同タイトルのベストセラーで有名にした概念で、「わずかなきっかけが大きく何かに影響すること」それも、今回の市街地事業は、わずかなきっかけではない。莫大な資金を投入している。活性化施設だけではなく、アーケードも400m撤去する。国道も一部拡張になる。駅間道路も拡張になる。これだけの基盤整備をするのだ。大きく何かに影響しないわけがない。