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第2話 長い1日・展示準備のパニック!


第2話 長い1日・展示準備のパニック!




ブリスベン空港からマルーチー市。クリスの家までは、約1時間半。



2006年7月26日

早朝ブリスベン到着
空港には、懐かしいクリスティンと、トンプソン氏の笑顔。
クリスの泣き顔から、彼女がどんなに大変な思いをして、
今回の「日豪芸術家交流」の企画に取り組んできたかを感じ、
もらい泣きをする。



ビッグ・パイナップル


言葉の壁は、
笑顔や、一生懸命に伝えようとすることで乗り越えられる部分と、
微妙な伝えたい思いや、知りたい情報の少なさ、
仕事においての細かいやり取りなどには、とても高いものと感じた。

海外での一番強い味方、トランスレイタ(通訳)“のりか姫”

英語圏に入ると、殆んど全く英語能力の無い私にとって
特に、講座の時などには、のりか姫の英語力は無くてはならないものだ。

今回はホテルに泊まっての観光の旅ではなく、
展示、講座、パーティ・・・・
しかも殆んどがホームステイと云う事で、
言葉による伝達の深いハンディキャップを感じた。

それでも、オーストラリア人 気質なのか、
「あなたの英語のほうが、私たちの日本語よりはるかに上手よ。」
などと言ってくれるから、気が楽になる。


「パニッック」も、本人解っていないから「パニック」なんだと言うことに気付いた。
完璧にやらなければならないと言う思いが強過ぎ、
自分の状況が見えなくなる。

言い訳になるけれど、今回の私は、
言葉の壁、足の傷みによる動作の悪さが引き金になり、
「これ以上迷惑はかけられない!自分で何とかしなくては・・・
でも、一人の力では、仕上げることは出来ない。どうしよう?」
と、
自分の状況が見えなくなり、何から手を着ければ良いのか、
時間的な計画が出来なくなってしまったのだ。

出発前のメイルでのやり取りの時には、
欲しい材料は、DIYセンターに連れて行ってくれるといっていたが、
クリスが、この会場を抜け出し、連れて行ってくれる余裕は無さそうだ。
材料は、言葉で説明できなくても、
DIYショップで自分で見て選べば、何とかなる。
なんてことは無いさ!と、高をくくっていた私。

展示には、ばっちり2日間かけたい、と、伝えてあったはずなのに、
今日中に展示をほぼ片付けろと言われても・・・・

立体に比べ、平面の人は展示に時間が掛かりません。
皆は終了して余裕です。
私の焦りは、更に!

クリスに、何処まで頼めるのかも解らず、
しっかりパニックを起こしたのだ。



長い言い訳のあと、たどり着いた「のりか姫」書き込み

(のりか記)『あんたがどうしていいか分からなかったら、こっちは困るんだよ』と私。
何か手伝わなければと、
産まれて始めてノコギリを使いパイプを切ったり、私なりに奮闘。



♪こんな時に強い味方ののりか姫。
日本人的な、そのような迷いは、かえって相手を混乱させるのだから、
どうしても必要なことは通訳するから、頼みたいことをまとめなさい。

この辺には、日本語的な思考と、英語圏的な思考。
言葉による思考の違いを感じる。
英語圏的な思考が出来るのりか姫に、すごいなって!

この頃には、展示準備は、明日も丸々一日あるということも解り・・・
DIYショップには行かなくても、
翌日には、材料も、道具も、理想に近いものが手に入り・・・


(のりか記)2日目は、とむぼの調子も乗ってきて、なんとか展示準備完成。





関わらされてしまった皆様、
お手伝い、本当にありがとうございました!



追記:
2006年07月28日の日記より




展示準備のために箱から出した「眠り姫虫」を見て、
ギャラリーの女性が涙してくれました。
これだけで、あの大きくて重い作品の入った荷物を持ち込む大変さが報われ、
来て良かった!と、思いましたが、
素敵な事はまだまだこれから続きます。


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