婁正綱「心のことば」書展から
久しぶりに雨の降る土曜日になりましたいま、新宿タカシマヤでしなやかで、力強い、命を宿した”書”の世界。と題した中国女流書画家の「婁正綱」(ろうせいこう)の「心のことば」書展が開かれています 毎日新聞の紹介記事から・・いきいきレジャー・私がやってます:中国の書家・婁正綱さん ◇書は私の心のすべてです--婁正綱(ろう・せいこう)さん 12歳で中国の名門の芸術大学に入り、天才書家として注目された。20歳までは一日も欠かさず、書に没頭した。書家だった父の薫陶のたまものだが、「いまだったら、虐待だと受け取られかねないほど厳しい教育でした。でも、それがあったから、今日の私があり、感謝しています」 語り口は静かだが、内に秘めるパワーはすごい。5歳のとき、正月に玄関に掲げる書画を書いたところ、そのうまさに父が驚き、書を書き続ける英才教育が始まった。 あれから34年。「心が満たされ、幸せだと書は書けません。苦しみ、怒り、理想と現実のギャップがあるときに、書へのエネルギーがわきあがるんです」 20歳で日本に来てからは、毎年のように個展を開いている。作品展が近づくと、書く勢いは止まらない。朝方まで書き続け、疲労こんぱいで救急車で運ばれたこともある。 今度の作品展は、これまでに日本の有名人のために書いてきた座右の銘の書を借り受けて展示する。作品は全部で53点。家族、愛、迷いなど生き方を問う言葉が多い。巨大なちょうちんに描いた立体の書も披露する。 「書は私の心のすべてです」と作品展を通じて、言葉の持つ力を見てほしいと話している。 ★「心のことば」書展記事に書かれているように作品から、息づかいが感じられTV番組の「こころの書」で、多くの文化人の”座右の銘”を書き、その中から、53点と中国に伝わる美しい言葉、漢詩などの”書”が展示されていましたその中から、私が気に入った「座右の銘」は、「梅花 春に魁けて咲く」梅の葉や木のように、背筋を伸ばして凛とするそうすれば、自分で春を呼び込むことができる「琴酒詩」植物でいうと松竹梅の意松の永遠の緑、梅の品格、竹の跳ね返す力そういうことを考えながら・・「時分の花 誠の花」花伝書がバイブル個性だけで時分の花は咲かせられるがいつか誠の花を咲かせたい「真善美」認識上の真と倫理上の善と審美上の美人間の理想として普通妥当な価をいうこの真善美が人間の生きる意味「明日は味方」毎日が楽しいわけではないが毎日は必ずやってくるそれならば、私は明日を味方にしていきたい「本来人間無一物」人間は生まれてくるときも死ぬるときも無一物生きていく過程でさまざまなモノを身に纏い、または、心に刻んでいく時には、無になることは原点に返ることで何かがみえてくるのかもしれないきょうの展覧会から、何かが見え、聞こえ、感じた・・素晴らしい書画展でした