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こんばんは。今日の話題は「連想ゲームの白組キャプテン・漫画家の加藤芳郎さん逝く」です。
加藤さんは大正14年生まれ。東京都出身で東京都職員から1947年に漫画家に転身。代表作に「オンボロ人生」「千匹の忍者」「オレはオバケだぞ」などがあり、庶民的ユーモアととぼけたナンセンスにあふれた作風が人気でした。特に1954年から毎日新聞夕刊で始まった4コマ漫画「まっぴら君」は、ニュースを素材に社会評論を漫画で表現し、ユーモアに包みながらひょうひょうとした味わいのある社会風刺を描き続け、2001年6月23日掲載を最後に病気で中断するまで(連載47年間・1万3615回)に達し、全国紙では空前の長期連載記録をうち立てました。 またテレビタレントとしても1968年から91年迄“檀さん・大和田さん、檀さん”でおなじみの「連想ゲーム」(NHK総合)の“白組(男性軍)キャプテン”としても人気で、巧みな話芸・ヒントの出し方と、おおらかな人なつこい笑顔で親しまれました。 またモジャモジャ頭とチョビひげがトレードマークで、チャップリンに風貌が似ている事から、チャップリンの形態模写も得意とされていました。 「漫画は日本の文化であり芸術」を信念とし、劇画よりも一枚漫画の保護を訴え、あくまでも「大人の笑い」を追求されていました。 晩年は漫画界のまとめ役としても活躍され、1981年から92年迄が日本漫画家協会理事長を、92年から96年迄は同協会会長を務め、同協会の社団法人化に尽力されました。 1957年に文芸春秋漫画賞を受賞。1986年に紫綬褒章を受章。1988年に第36回菊池寛賞・1999年には「まっぴら君」で日本漫画家協会賞文部大臣賞をそれぞれ受賞されています。 その後昨年3月から胃ガンのため入退院を繰り返し、年明け1月6日に東京都新宿区の病院で呼吸不全により亡くなられました。享年80歳でした。 また「昭和」という時代を感じさせる方が亡くなられました。僕の沼津に住んでいる伯父と同い年で、加藤さんは胃がん、伯父は肺がんを患っているので他人事とは思えません。 残念ながら加藤さんの漫画を目にした事はありませんが、「連想ゲーム」の“白組キャプテン”としてのヒントの出し方や軽妙な受け答えはタレントとしても印象深いものでした。 日本の誇るべき文化「漫画(アニメも含めて)」の為に尽力された加藤芳郎さんのご冥福をお祈り致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.16 23:09:43
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