神をも冒涜する12番目の理論ーーそれは、俺たちが手にした偶然の産物

フォーントリガーは「自分は本当はこう思わないけど、主人公にはこう行動させてみよう」という余地を無くす

シュタゲがゲームとして優れているのは、「選択肢」というゲーム的装置を挟むことで隔離される「主人公」と「プレイヤー」の関係性を、プレイヤーが擬似的に入力する「フォーントリガー」によって統合した点だと考えている。

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

「選択肢」が存在する以上、プレイヤーは主人公の選択肢に嘘をつくことができる。「自分は本当はこう思わないけど、主人公にはこう行動させてみよう」というような操作を行う余地がある。

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

だがフォーントリガーはその欺瞞を、「プレイヤーがメールを送ったという事実は揺るがない」という点で否定する。「プレイヤーが【直接】物語内の行為を操作する」ことで、プレイヤーはその物語に強制的に責任を背負わされることになる。

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

（アクションゲームに欺瞞の余地はない。右を押せば右に移動する「主人公」は、「選択肢」よりもプリミティブに「プレイヤー」に紐付けられている）

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

君と彼女と彼女の恋。は「選択肢」が「欺瞞」であることを内包した物語

ととの。で行おうとしたのは、「選択肢」が「欺瞞」であることを内包した物語を成立させることだ。恋愛アドベンチャーゲームはその性質上、基本的に「選択肢の欺瞞」と不可避的に結びつけられている。

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

「選択肢」が「欺瞞」であることを認める以上、「主人公」と「プレイヤー」の関係は寸断されざるを得ない。だがそれでも、「プレイヤー」がゲームと意味ある形で関与するためには何が必要だったか。

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

「プレイヤー」は「物語を読む」という一点で、ゲームに関与しなければならない。ただ物語を進める「クリック」のみは真実であり、その行為こそが、「ヒロイン」と「プレイヤー」の関係をかろうじて繋ぐ。

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

エロを保証する物は何もない。ただ「物語を読んでくれた」という信頼があるのみだ。

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

これが「ゲーム的でない」と言うなら、まあ、それはそれで全然構わないが、しかし自分は「ゲーム」以外の媒体で表現できるとは全く思えない。

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

んー、普通の選択肢だったらあのシステムであの確率のトゥルー探すのって成立しないと思うの。

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

いやその、「君はぼくに嘘をつけるけど、『会話した』という事実は否定できないよね」とかそういう話なんだけどなあ…

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

「順繰り考えたらこういう理屈になりそうなんで恐いんだけど、どう思う？」とか「この角度でもこのくらいの意味みたいなものは残せると思うんだけどそれって悪くなくない？」とかそういう感じ。

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日

結論のために作品を創ることなんて絶対にしなくて、なんかよくわからないけど柔らかいところを掘っていったらここに行き着いちゃったんだけどどうしよう？　的な感覚であり…

— 下倉バイオ =@ (@shimokura_vio) 2015年3月28日