|
カテゴリ:最近読んだ本
今夜は「Yの構図」を読了した。
Yの構図 二つの車両の同じような場所に、男性と女性二人の死体が発見された。 添乗員が死体を見つけるが、花束からはある虫が飛び出す。 いじめによる自殺事件の被害者と加害者。 あがった死体はどちらも、言うなれば加害者のものだった。 吉敷もそこに検討をつけ、もっとも動機が濃厚な人物を犯人と思うのだが 意外や意外。その人物には立派なアリバイがあったのだった。 そしてラストに近くなった所で、吉敷は本当の犯人がわかる。 遅く無かれと祈るも、被害者の母はこときれる。 犯人は一人ではなく、しかも意外な人物だった。 子供たちの将来を慮る学校の先生。 それを受けて心中だと言い切る吉敷。 ひどい事件だったにも関わらず、ラストは爽やかなものだった… いじめを受けている子供を見てみぬふりをする先生。 葬式事件には本当に憤りを感じた。 やられた子供がどんな思いをするか、先生にはわからなかったのだろうか? もしわかっていてやったのなら、どんな理由があるにせよ 許されるものではないと思う。 子供達は悪いことをしたのは間違いないが 青春時代の本当の怖さが語られている気がした。 ただ、吉敷が最後に子供達をかばい、心中と言い切るシーンは 何だか本当に爽やかな気分になった… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[最近読んだ本] カテゴリの最新記事
|