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昨夜はロシア幽霊軍艦事件を読了した。
御手洗と石岡のもとに、レオナから手紙が届く。 それはレオナ宛のファンレターだったが ある意味遺書とも呼べる代物だった。 ホテルにある軍艦の写真。謎はなぜここにあるか?ということだった。 そしているはずのない、ある女性… ロシアの革命は、悲惨なものだった。 皇帝の一族は捕らえられ、惨殺されたはずだったのだが… 皇女のアナスタシアは逃亡の途中で ある日本軍の下士官と出会う。 彼は献身的に看護をし、アナスタシアは初めて恋をする。 そして二人はある約束をする。 御手洗の元にレオナの紹介で、ジャーナリストが日本に来る。 ロシア料理店で食事をする三人だったが 御手洗は事件を解き、唐突にある人物の名前を出す。 その人物こそ、アナスタシアの一人息子であった。 事件の謎も解け、約束通り石岡と御手洗の元に ジャーナリストから本の草稿が届く。 そこでは悲しい歴史の裏舞台が描かれていた… ある意味虐殺されるよりも、悲しい出来事が裏には潜んでいた。 アナスタシアが子供を恨むのもわかる気はするが 子供自体に罪は無い。だが、父親のことを考えると無理もない。 すごいのはその子供の養父となった父親である。 自分の子供でもないのに、子供を育てただけではなく 約束通り永遠の愛を貫いた。 結局狂い死にしてしまうアナスタシアだったが 二人の男性に心から愛されていたのだから まだ救いはあるであろう… 途中に出てくる脳の話も興味深かった。 また機会があれば、再読してみたい… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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