カテゴリ:エッセイ・詩画
子供の頃、夢見ていた仕事に就いている人は少数かもしれません。学校で学んだことを生かそうと就職し、理想の仕事を続けようと思っても、何らかの原因で、現実には違う職種についている人たちが多いのではないでしょうか。 かつての私はどのような仕事をするかが重要と考えていました。しかし色々な体験を重ねるうちに、縁に応じて仕事内容が変わることが分かってから、考え方が変わってきました。 仕事の内容は様々ですが、その職種が大切なのではなくて、その仕事を通して何を学んでいくかが重要なのだと思うようになってきました。仕事はそのきっかけなのかもしれません。 一般の人たちは、食べるため、生きていくために仕事をしなければなりません。どんな仕事でも面白いばかりでなく、どちらかというと、いろいろな問題が多いのは事実です。人間関係が嫌だといっても、直ぐにやめる訳にもいかないのが現実なのではないでしょうか。 嫌だからと直ぐにやめていると、なかなか自分に合うような職場は見つからないのではないでしょうか。もしかすると職場は、仕事を通して人間関係を学習する所なのかもしれません。考え方を変えれば、家庭や夫婦関係もそうなのかもしれません。 逃げてしまえば、いったん問題から離れることが出来ます。しかしほとんどの場合、その人に問題があることが多く、他の場所に行っても違う形で問題が起きてくるようです。仕事のためや生活のため、やむを得ず逃げることが出来ないからこそ、そこから学ぶことが出来るようです。 修業を終えてから一時、人間関係が嫌になり、山の中で生活をしようと思ったことがあります。しかし縁とは不思議なもので、家の近くに知的障害者の施設が新しく建設され、7年ぐらい非常勤職員として彼らと生活を共にしました。そこで人間関係の大切さに氣付かされました。 それからというもの、山に籠ることをやめ、個展等を通して積極的に社会と関わるように変化してきました。更に最近では、思いがけず坊さんの仕事をするようになり、知らずのうちに自分のやるべき方向に導かれているのかもしれません。 運がいい 柴田宋休第二詩画集 『であえて よかった』より 都合の悪いことから 逃げているうちは 次々に問題がやってきた 何でも受け入れようと 心に決めたら すんなり事が運ばれ 無理することがへってきた 何が来ても チャンスだとわかったら 恵まれている私があった 楽天宋休 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月20日 08時59分18秒
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