Groove Finder

2008/02/14(木)01:31

今日の一枚 (Groove Finderブログ No.216)

Rock(48)

Back Street Crawlerの2nd。渋い傑作。LPを買ってから15年以上経ちますが、いまも聴きます。 【No.216】  ・Back Street Crawler:2nd Street (1976) 私の好きなブリティッシュロックグループであるFreeのギタリスト:Paul Kossoffが、Free脱退後、ソロアルバムを経て結成したグループがBack Street Crawlerです。以前紹介したBeckettのヴォーカルであるTerry Wilson Slesserが参加していることでも知られるグループ。アルバムとしては2枚あり、本作は2ndアルバム。内容は2ndの方が素晴らしく、一般的にも傑作と評価されています。LPでも持っていましたが、CD化されてから買いなおしました。この頃のKossは既に体調を崩しており、ギタープレイはFree時代:特に初期4枚やライヴアルバムほどの切れはありませんが、絞りだすような泣きのギターと独特のビブラートは健在で、1フレーズでKossと分かるプレイはさすがです。FreeのヴォーカルであるPaul Rodgersまではいきませんが、Terry Wilson Slesserのソウルフルな歌も好きです。声質はPaul RodgersよりはRod Stewartに近いですね。なんといっても本作で特筆すべきは曲の良さです。ブルージーで味わい深い曲が揃っており素晴らしい内容です。全体的な哀愁もブリティッシュな感じで良いです。捨て曲はありません。内容の良さと、Kossの遺作という背景もあり、私にとっては非常に思い入れのある一枚です。個人的にはPaul Rodgersが選択したBad Companyの作品(路線)よりも、本作の方が好みで聴く回数も多いです。蛇足ですが、Freeの魅力をもっと知りたい人は是非ライヴ映像を見ることをオススメします。シンプルですが一音一音全力で演奏する彼らのひたむきさに心を打たれます。ライヴでのKossの演奏を見ていると、ギターは顔で弾くという話を思い出しますね。

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