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ジャズピアニストEnrico Pieranunziのクラリネット、ベースとのトリオ作品。傑作。
【No.272】 ・Enrico Pieranunzi, Marc Johnson, Gabriele Mirabassi :Racconti Mediterranei (2000) Enrico Pieranunziは今までも何回か名前を出している有名なイタリアのジャズピアニストで、その影響を受けている人は多いです。通常のピアノトリオ作品も良いものが多いですが、今回はMarc Johnson(Bass)、Gabriele Mirabassi(Clarinetto)でのトリオ作品を紹介します。Marc Johnsonは他のピアノトリオ作品にも多数参加しており盟友的な存在ですね。本作の知名度が、日本でどうなのか私はよく分かりませんが、Enrico Pieranunziのピアノ作品を聴いているうちに辿りついた作品です。検索した感じでは評価も高いですね。ジャズとクラシックが優しく融合した音楽で和める作品です。特に前半の3曲や後半の2曲はインストで物語を聴いているような感じ。特に「Les Amants」あたりはジブリあたりのサウンドトラックで使用されても違和感ないですね。全曲Enricoのオリジナル。特に冒頭の「The Kingdom」は名曲。大好きです。「Les Amants」「Canto nascosto」「Lighea」「Stefi's Song」「Canzone di Nausicaa」あたりも素晴らしく、お気に入りです。Enricoらしい美しいメロディーが印象的です。ピアノはモチロン良いですが、クラリネットの音色が穏やかな印象を与えてくれますね。トリオとしてのアンサンブルも絶妙。各メンバーのソロも中々楽しい作品です。ドラムレスという編成上、好みが分かれる作品だと思いますが、良い音楽であることは間違いありません。この作品を出しているEGEAレーベルからは、Enrico絡みで、おもしろい編成の作品が何作か出ており、気に入った方は聴いてみてもいいかもしれませんね。ピアニストというだけでなく音楽家としてのEnricoの才能が感じられるアルバム。ジャズ・クラシックや映画音楽に興味がある人にはイイかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.05 01:20:50
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