Donald Byrdのレアグルーヴ定番。其のニ。評価の高い一枚。良いです。
【No.319】
・Donald Byrd:Places And Spaces (1975)
予告どおり今日は「Places And Spaces」を紹介します。同じミュージシャンを連続で紹介するのは初めてかもしれませんね。本作をByrdの70年代最高傑作とする人も多いですね。ヴォーカル入りのナンバーが多く、「Street Lady」や「Stepping Into Tomorrow」に比べ派手さはないですが、ゆったりとしたグルーヴと明るく爽やかなサウンドが凄く魅力的で、入りやすい(聴きやすい)作品だと思います。前2作で参加していたDavid T. Walkerがいないですが、Chuck RaineyやHarvey Masonなど相変わらずリズムセクションは鉄壁。個人的には、Donald Byrdの作品ではあるものの、Mizell兄弟の色がかなり濃い印象を受けますし、レアグルーヴという点でも「Stepping Into Tomorrow」の方がピッタリくるんですが、そういった細かいことは音楽を聴く上ではどうでもいいのかもしれません。アルバムの内容は世間の評判どおり傑作だと思います。アルバムの完成度は「Stepping Into Tomorrow」と同じく素晴らしいです。曲では、「Change」「Wind Parade」「Dominoes」「Places And Spaces」「You And The Music」「Just My Imagination」が気に入っています。全7曲なので殆どですね。Blue Noteのレアグルーヴ・シリーズとして10年前にCD化されており、輸入盤で安く入手可能ですが、国内盤も出ていますね。これも大手のネットショップで試聴できます。「Stepping Into Tomorrow」と共にオススメな一枚です。ちなみにアルバム「Street Lady」の紹介はやめときます。もう飽きましたよね。前にも書きましたが「Lansana's Priestess」をチェックしておけば十分かなと思います。これはイチオシ。後、70年代のDonald Byrd関連では同じくSky Highプロダクションがプロデュースとアレンジを担当している「Black Byrd」(1972)収録の「Love's So Far Away」もイチオシですね。どちらも爽やかでグルーヴィーな傑作です。