Brand X。Phil Collinsのドラムに注目。ブリティッシュジャズロックの傑作。有名なアルバムです。
【No.383】
・Brand X:Unorthodox Behavior (1976)
ブリティッシュロック、プログレ、ジャズロック、フュージョンが好きな人の間では昔から知られたアルバム。このグループは、Phil Collinsの凄まじいドラムが聴けることでも知られています。Phil Collinsに関しては、ヴォーカルがメインでドラムも叩ける人というイメージを持っている人がいるかもしれませんが、本作を聴けばそういう認識は吹っ飛ぶでしょうね。元々Phil Collinsはブリティッシュ・プログレッシヴロックの名グループ:Genesisのドラマーですから。本作はBrand Xの1stアルバム。他の作品も人気がありますが、個人的にインパクトが大きかった1stを紹介しておきます。Phil Collinsだけでなく、このグループはPercy Jonesのフレットレスベースが素晴らしく、この二人のリズムセクションは強力。変拍子も多用されてます。Robin Lumley(key)やJohn Goodsall(g)の演奏も中々ですね。特に冒頭の「Nuclear Burn」がスリリングなジャズロックで最高。「Euthanasia Waltz」「Born Ugly」「Running Of Three」あたりも好きですね。スリリングなだけでなく、穏やかなナンバーもあり、そう敷居は高くありません。自由で遊び心もあり聴き飽きないですね。各楽器のバランスもいいと思います。ただし、メロディーやサウンド面では、ジャズロックというよりフュージョン色が濃いので、好みが分かれるところ。HMV等で
試聴できます。気に入った方は代表作とされる2nd「Morrocan Roll」も聴いてみたらいいと思います。関係ないですが、先のGenesisのアルバムでは代表作とされる「Nursery Cryme」が一番好きな作品。邦題「怪奇骨董音楽箱」も時代を感じさせるタイトルで好きですね。関心のある人は検索してみましょう。