Lage Lund Trio。ジャズギター。心地よい作品です。イチオシ。
【No.591】
・Lage Lund Trio + 1:Standards (2007)
Lage Lund(ラージュ・ルンド)はノルウェー出身のギタリスト。本作の前に1st「Romantic Latino For Ladies」(2006)を衝動(ジャケ)買いしていたのですが、是非スタンダード集が聴きたいなと思って購入。05年のセロニアス・モンク・コンペで優勝しており、若手の注目株です。モンク・コンペで優勝したギタリストでは、オランダのJesse Van Rullerが有名ですね。Lage Lundは、バークリー音楽院だけでなく、ジュリアード音楽院でも学んだという経歴の持ち主で、某雑誌のインタビューで、パット・メセニーが、今(当時)注目している若手ギタリストは?との問いに、このLage Lundの名をあげていたとのこと。先の作品や本作を聴いてみて、なんか納得してしまいました。1stはピアノを加えたQuartetでタイトルどおりラテン、ブラジル色が濃く、少しコンテンポラリーな感じですが、本作はよりストレートなジャズ。コチラの方が好きですね。前作同様アコースティックで弾いている曲も多く、これもイイ感じ。ソロギター演奏もありますし、サックスも曲によっては参加。実に色彩豊かな内容で、アレンジやアルバムの構成に関しても1stよりメリハリが効いていると感じます。傑作でしょう。ギターに関してはJim Hallの影響を感じますね。引き出しが多く、サウンドも美しく文句なし。何でも弾けるんじゃないの?って感じがします。日本での知名度は、まだまだといった気がしますが要注目なギタリストですね。収録されている曲は、Bill Evansのオリジナル「Turn Out The Stars」とLage Lundのオリジナル「Fitou」を除き、全てお馴染みのスタンダード。「Darn That Dream」「Stardust」「Time After Time」「A Beautiful Friendship」「Heres That Rainy Day」「I Love You Porgy」「Turn Out The Stars」「Moonlight In Vermont」「Spring Can Really Hang You Up The Most」「Fitou」が好きです(って殆ど全部ですね…)。Towerで全曲
試聴可能。大音量で聴くと最高です。日本盤で入手できますので是非チェックしてみて下さい。それにしても最近ノルウェー出身のジャズミュージシャンって多いですね。