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カテゴリ:ノーマル小説(♂×♀、♀×♂)
------1、話し掛けてきた女陰陽師
戦国時代乱世。 各地で戦が起こる中、七人隊の首領・蛮骨は更なる戦地を求めて西国へやって来た。 その場所は、今は無き平安京跡地と呼ばれる”陰陽師の里”。 神聖な気が漂う場所で、蛮骨は気分が悪くなった。 白霊山に近いくらい、神聖さを感じる。 「(くっそぅ、気分悪ィ・・・。何なんだ此処は?)」 しかし結界が張られた向こうでは、妖怪の女の子がきゃっきゃと走り回っている。 何で!?あいつは妖怪のクセに、平気なのか・・・? 暫く女の子の様子を窺っていると、背後から女の陰陽師が話しかけて来た。 「貴方、死人でしょ?こんな場所にいたら、スグあの世にコロッとイっちゃうわよ」 話し掛けて来た女は、何とも言えない紫の瞳と黒くて腰まで長い艶めいた髪を振り乱し、 その瞳の色に合った様な陰陽師の衣装を着こなしている。 胸は・・・結構大きい。 見た目から言えば、容姿端麗の美女。年は、多分近い筈だ。 蛮骨は彼女の姿に魅せられ、一目惚れしてしまった。 「お前、この里の住人なのか?だったら、俺も結界の中に入れてくれ」 「・・・それは無理ね。あの子は妖怪だけど、邪な心を何一つ持ってない。それに貴方は、人を殺め過ぎて無念を残して死んだ死人じゃないの。結界に守られたこの里に入りたければ、邪な心を失せばいいわ」 彼女の容姿にすっかり虜になった蛮骨は、何とか結界の中に入れないかと考えた。 その為には、人殺しの性格を失くさねばならない。 一方帝は、さっきの男が結界の外で考える様子を面白可笑しく見て笑っていた。 「ふふっ、考えてる考えてる。ここの里、悪い死人以外も出入り自由なのに・・・何で嘘に気づかないのかしら?」 「お姉ちゃん、あのお兄ちゃんが可哀想よ。本当の事教えてあげたら?」 「嫌よ!どうして教えなくちゃいけないの?あたし、もうちょっと彼が考え込む様子を見て楽しんでるわ」 先程遊んでいた妖怪の女の子は、あの男に結界の事を教えに行った。 「お兄ちゃん、お兄ちゃん」 「あン?・・・何だ、さっきの妖怪のガキじゃねーか。俺に何か用か?」 「この里の結界、悪い死人以外なら出入りも自由なんだよ」 真実を知った蛮骨は、さっきの女に騙されたと知って文句を言いに結界の中にズカズカと入って行った。そして女の胸倉を掴んで、文句を一言。 「てめェ、よくも俺を騙してくれたなァ・・・!?首を刎ねられる覚悟は出来てるんだろうな?」 本気で怒っている男を見た女は、何十回とごめんなさいを繰り返した。 しかし、男は一向に許す気配はない。 「騙したことは謝るわ・・・本当にごめんなさい。だから許して・・・何でもアンタの言う事を聞くから!」 何でも聞くと言う条件を聞いた蛮骨は、咄嗟に掴んでいた胸倉を離し、名前を教えろと言い出した。 「お前名前は?」 「み、帝・・・」 「年は?」 「じゅ、16よ」 「俺の女になれ、でないと殺す」 狂気的な脅しに、帝は驚いた。 この男の目は本気で帝に惚れていたらしく、それも手を握って真剣に見つめてくる。 「・・・アンタ、本気であたしに惚れちゃったの?」 「おう!お前の為ならもう一回死ねるぜ、俺は」 死人である蛮骨から本気で惚れられた帝は、どう返事すればいいか悩んだ。 現在帝は博雅と言う男にまで付き合えと言われているが、博雅の場合、単なるストーカーに過ぎない。まだコイツの方が信用できると確信した。 「・・・じゃあ、アンタの女になってあげる。浮気したら許さないからね!?」 「分かった、お前一筋の男になってやらァ!!お前が危なくなったら、すぐ助けてやるぜ!」 さっきの脅しの性格とは別に、蛮骨は本気で帝を好いていると言う事が分かった。 そしてまた帝も、蛮骨に惹かれ始めていた。 「(本当、死人のくせに可笑しな人・・・。でも、何だか憎めないわ。コイツとなら、付き合っていいかもしれない・・・///)貴方、名前は?」 「七人隊首領・蛮骨。死んだ年は17だ、よろしくな帝」 「・・・よろしくね、蛮骨」 ------2、種族の差・身分の差 帝は、蛮骨を今住んでいる小屋に案内した。 現在一人で賄っているらしく、時折遠くの山で茸を収穫したりしているらしい。 今晩は何故か豪華に、ボタン鍋だ。 「おお!美味そう!!食っていいのか?」 「遠慮なく食べて、まだあるから」 「んじゃ・・・いただきまーす!おお、美味ェ美味ェ」 豪快に肉の塊に齧り付く様を見た帝は、几帳面な博雅と違って面白く見えた。 「すごい食欲ね・・・」 「もう、昨日から三日三晩何も口にしてなくてよぅ。助かったぜ」 「ううん、いいの。遠慮しないでいっぱい食べちゃって」 「お前はいいのかよ?」 「茸ご飯食べるからいいわ」 よく見れば、帝は体形維持の為に茸と野菜料理以外の食べ物を口にしていない事が分かった。 自分の筋肉質な体格と比べ、帝の躯はほっそりしていてスタイルがいい。 その身体が、蛮骨の性欲までそそった。 食事を中断し、帝に圧し掛かる。 「きゃッ!・・・な、何?蛮骨」 「俺、死んでから女と一度もヤッた事ねぇんだ。ヤらせてくれ」 「・・・ヤる・・・って、何を?」 「何だ、お前男とヤった事ねぇのかよ。しゃーねぇ、教えてやっから服脱ぎな」 自分も、そして帝も着ていた着物を全て脱ぎ去って布団に横になった。 初めて見る男のアレに、帝は目を覆った。 「恥ずかしい・・・!あんまり見せないで///」 恥ずかしがる帝の顔は、すごく可愛かった。 その帝の顔に、蛮骨は自分のモノを摩り付けた。 「舐めろ」 「・・・どうしても?///」 「どうしてもだ」 仕方なく帝は、蛮骨のモノを口に咥えてゆっくりしゃぶり始めた。 照れながらしゃぶる帝に更に興奮し、頭を押さえ付けて強引に奥までしゃぶらせた。 「ンッ・・・んんッ・・・んひゅッ!///」 「はァッ、はァッ・・・!たまんねェな、へへへ・・・」 帝の口からはい液体が溢れ出し、糸を引いている。 蛮骨は我慢できず、口の中に出してしまったらしい。 今度は帝の脚を強引に開脚させ、自分の硬くなったモノを挿入させる体位に入った。 「な、何する気・・・!?あたし、まだ貴方と子供作りたいなんて・・・///」 「安心しろ、中には出さねェつもりだ。・・・ホラ、挿入れるぞ」 ズブっと、鈍くて生々しい擬音が小屋中に響いた。 蛮骨は腰をゆっくり動かしながら、帝の悲鳴と女とやる持ちよさを味わった。 「いッ・・・やぁッ・・・!あッ、あッ、あッ、あッ・・・///やめてぇッ、蛮骨ぅッ」 大きな胸を両方鷲掴みし、更に揉み回す。 帝がいくら止めろと言っても、蛮骨はやめようとしない。 その気持ちよさの快楽に浸っていた。 「男って言う生き物は、本当便利だよなぁ・・・。女とちょっとヤっちまうだけで、すぐアレが硬くなっちまうんだもんよ。男に生まれて良かったぜ!」 「や・・・めてッ・・・それ以上ヤらないでぇッ・・・。本当に、穴が痛いのッ・・・」 「・・・止めて欲しい?」 「やめてッ・・・」 「じゃあ、毎晩俺とヤらせてくれるなら止めてやる。約束するか?」 「し・・・しますぅッ・・・約束しますぅッッ・・・///だから、もう抜いてッ・・・」 一気に自分のを引き抜き、帝の顔に溜まっていた白い液体を放射した。 やり終えた時、既に遅かった。 蛮骨は気持ちよさの余りに、帝の体内に自分のを出してしまったのだ。 「・・・ごめん、帝。気持ち良さの余り、お前の中に俺のを出しちまった」 「じゃあ・・・あたしは貴方の子を身篭っちゃうの?」 「そしたら俺らは種族違いの夫婦だ・・・。お前が俺と結ばれたくないなら、ガキを卸しちまっても構わない」 服を着て立ち去ろうとした時、帝が抱き付いて来た。 「・・・あたし、貴方の妻になる。だから、ずっと一緒に暮らそう。生まれてくる子供と3人で・・・」 より一層蛮骨は、帝の事を愛しく思えた。 こんな一途な人間の女、他の国を探し回ったっていないに決まっている。 ちょっと目を離した隙に、他の男達に取られてしまうかもしれない。 「お前が言うなら仕方ねぇな、ずっと此処で暮らしてやるよ」 晴れて2人は、種族の違う夫婦になったという。 END お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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