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ホッと、spice

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February 28, 2005
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カテゴリ:映画のこと
映画というのは面白いもので、大抵の場合、
その作品がもつストーリーなど本来の意味のほかに、
見た人それぞれが、それにまつわる思い出をもっているものです。
ましてや、名曲の流れる作品なら、なおのこと。

私も、ご多分に漏れず、ヘンリー・マンシーニの「ムーン・リバー」とともに、甦る思い出があります。
この映画をリバイバルで観たのは、23歳の頃かな、当時つきあっていた男の子と。
今もあるのかしら、自由が丘の小さな映画館でした。

私たちは中学の同窓生で、
私は大学を出たてで、慣れない仕事に一生懸命な毎日、
彼はコドモの頃からの夢だった、漫画家になるべく修行中の身でした。
まだまだフリーターなんて言葉すらない時代で、周りの反応も、定職に就こうともしない男と付き合うとはなんてこと!!というもので、なかなかせつない恋愛でした。
彼の部屋からそう遠くない場所にその映画館があり、揃って見に行ったことは、今思うと、数少ない楽しい思い出です。

この映画で、オードリーが演じるのは、とらえどころがなく、ネコの目のようにくるくると表情を変える、娼婦ホリー・ゴライトリー。
男の人からお金を巻き上げて、生計を立てているらしいことがうかがえます。
おしゃべりで、傷つきやすくて、だらしなくて、でも純真で・・・。
彼女の階上に越してきた、作家志望の青年と、そのパトロンの婦人、南米の資産家などの登場人物を配して、壊れそうに繊細なホリーの心の行方を追いかける、そんなストーリーです。

はっきり言って、演じる人によっては、ホリーは見事な汚れ役でしょう。
でも、やっぱりオードリーは、清潔な魅力に溢れています。
日本でのオードリーのイメージって、おそらく声優・池田昌子さんの力によるところも大きいと思うのだけれど、同じシーンを池田さんの声と、オードリーの少しかすれた声と、聞き比べるなんてことができるのも、DVDならではのお楽しみ。

原作はカポーティの同名小説ですが、ラストは衝撃的に違うものになっています。
これが、どっちがいいかっていう論争は、それぞれの愛好家の間で、概ねされ尽くしたのかもしれませんが、ここはひとつ「まったく別モノ」として捉えたほうが、お互いの身のためかと思われ・・・。(笑)
とくに米映画、多いですよね、原作と結果がまるっきり違う!っていうパターン。
でも、それもまた、登場人物に息が吹き込まれたようで楽しい、としておきましょう。

主題、っていうのもがあるとすれば、人の心を束縛することができるか?とか、人は人を所有できるか?ってことなのかな・・・。
20年近く経って、再度じっくり見ても、その辺りがよくわかりません。
お金で年若い男を縛ろうとする女性もあれば、お金のために男を渡り歩く娼婦もいる。
世間体のために女を捨てる男もいるし・・・。うーん。
ただひとつ、20年前に気がつかなかったことは、あのパトロンのご婦人の、最後の表情。彼女には彼女なりの正義があって、彼女なりにひどく傷ついてるんだよね。
人間ってだんだんと視野が広くなるものらしい、と我ながら妙に納得いたしました。

さて、主題歌の「ムーン・リバー」
ここは吹き替えなしで、オードリーがギターを爪弾きながら歌っています。
ノスタルジーがかきたてられるような、美しいメロディです。
そして、詞もとても印象的で、とくに最後の、♪My huckleberry friend っていう言葉が可愛い響きなんですよね。
その昔、自由が丘でこれを観た後、ふたりでこの言葉の意味を調べました。
これ、「幼なじみ」って解釈らしいんです。
だから、余計に忘れられない曲になっちゃった。
何故って、私たち、さっきも書いた通り、「幼なじみ」でしたから・・・。

私と彼はその後、私の両親の猛反対にとうとう力尽き、お別れしました。
しばらくは、この曲、つらかったなあ・・・。

でも、昨年あたり、ひょっこり耳にする機会がありました。
それも、大好きなRAGの加藤くんの甘~いボーカルで。
懐かしい、♪My huckleberry friend のフレーズも、とっても綺麗に歌われていて、心地よかった。
そして、あの頃のことも、もう今はいい思い出しか、残っていないことに気がつきました。
それで、思い立って、このDVDを取り寄せてみたんです!

傷ついた気持ちって、必ず癒えるし、
過ぎた恋は、甘い思い出になります。

なーんてね☆

(1961・米作品)












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Last updated  March 1, 2005 06:57:10 PM
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