あれ?受験後遺症?
この時期、本屋さんでは、今年向けの受験情報が賑やかに出回ってますね。私も、来るべき「息子の受験」のために、平積みにされた分厚い受験案内や、カラー写真満載の情報誌を、よく手にとって見ます。そして、最初に目がいくのは必ず・・・あら不思議、女子校のページなんだなあ、これが。この春入学したばかりの娘の学校はもちろん、受験しようか迷った学校が、どのように扱われているのかが、気になって仕方ないのです。受験準備の頃、私たち母娘が(っていうか母が・笑)好んだ学校は、まず100年からの歴史のある女子校で、しつけのちゃんとした学校。それと、娘の強い希望で、制服があること。家から、そこそこ近いこと。宗教は、特にこだわりなし。大学進学実績かあ・・・、うーん、よそのお嬢さんの前例が必ずウチの娘に当てはまるとは限らないし、まあ参考程度。と、こーんな大雑把な条件付けでした。こうやって書き出してみると、我が家の娘の場合は、大人になる前段階の大事な6年間を、女の子らしく素敵な環境で過ごさせてあげたい!っていうのが受験の動機だったんだなあ・・・、と今さら再確認(笑)さて、こんな大雑把な条件ですので、星の数ほど私立中学のひしめくこの東京、探せばけっこうヒットする学校はありました。その中で、まあ偏差値と相談しながら、志望校が決まっていくわけなんですが・・・。もうひとつ、できれば避けたいことがあったのです。それは、お知り合いのお嬢さんとは、なるべく同じ学校を受験したくないなあ・・・、ということ。以前の日記にも書きましたが、ウチの娘、受験準備の期間がホントに正味1年ちょっとだったんですよね。一方で、よそのお嬢さん方は、2年3年とそれこそ研鑚を積んでいるわけで。仮に偏差値で手の届くところにいても、百戦錬磨(笑)の他の受験生とは、受験テクニックが違うんじゃないか?と不安だったのは事実です。だから、知ってる方と同じ学校を受けて、落ちたら娘がかわいそうだなーっていうのは、まずありました。結果から見れば、娘はちゃーんと互角に戦いきったので、こんな心配はいらなかったんですけどね(^_^;)で、知り合いを避けたかった理由は、もう一つありまして・・。実は、ある習い事でご一緒の仲良しママに言われたひとことがキッカケ。あ、このママさんは、すっごく教育熱心なんだけど、決して悪い方ではなくって、遅れて勉強を始めた私たち母娘に対していろいろ情報をくださったり、お世話にもなったんですよ。だから、軽い冗談だったとは思うんですけども。曰く、「4年生から頑張ってきた自分の娘よりも、ここ1年の@シナモンさんの娘ちゃんが同じか上の結果じゃ、ちょっと自分の娘の立つ瀬がないなあ」と・・・。重ねて申しますが、これはたいそう真実をついた発言だと思うので、まったく悪くは受け取ってません。この方の立場なら、誰でもが抱く素直な感情なんだろうと思います。そして、元来いらぬ争いを避けて通りたいタイプの私は、こりゃあ絶対同じガッコはやめとこ、とココロに誓った次第(笑)ところがどっこい困ったことに、彼女のご家庭のお好みも、前述のウチの希望条件とそっくり同じ傾向だったんですねえ!当然、検討対象がかぶるかぶる・・・。中で、有力候補のA校とB校がありました。おそらく先方も、我が家を避けたかったのか(笑)「A校を考えてるの!」「A校は自分の娘にこんなにあってるの!」と先手必勝の声高な宣言をなさってきたので、実は密かに受けたかったA校は我が家のリストから早々に姿を消しました。この、「声高な宣言作戦」ですが、実はけっこう他にも言ってくる方があって、どうも裏側に「だからお宅は受けないでちょうだいね」っていうメッセージを感じ取らないわけにはいかず、おかげでずいぶん候補が絞り込めました(笑)さて幸いなことに、初めて学校訪問というものをして以来、夫も含め皆で気に入っていたB校は、どなたの宣言をも受けていなかったので、最終的にその学校と、もうひとつ少しチャレンジとなる学校を受験し、結果は晴れてB校の生徒として迎えていただけました。例の彼女の娘さんも、難なくA校に入学されました。また、後々よく考えたところ、A校はそのチャレンジ校と同じキリスト教でも宗派が違ったので、併願には向かず、いずれにしても受験するご縁はなかったんだろうなー、と納得したものでした。納得したものでした・・・・はずだったんですけどね。見ちゃうんですよね、情報誌。まず、娘の学校が載ってると、ほっと安心(笑)そして、くだんのA校と、娘のB校との扱われ方を見て、喜んでみたりちょっと面白くなかったり、一喜一憂してしまいます。いや、この両校、偏差値的にも僅差だし(A校の方がちと上)、だいたい仲良く揃って紹介されてるんです。そうするともう、紙面の大きさとかね(←レベル低っ・笑)私、娘の受験に関して、他にはなーんの後悔もひっかかりも、ないんです。チャレンジ校だって、結果は残念だったけど、補欠にまで残れて自信をいただいたと思っています。それに、ウチの娘も、A校に行った彼女の娘さんも、同じ小学校からいろんな私立に進学したクラスメイトのお嬢さん方も、みんなニコニコと新しい学校に通えてよかった!と心から思っているんです。でも、しばらくは、「息子のための」情報誌でありながら、女子校のページををより熟読してしまう愚かな行為をやめられそうにありません・・・。これって、唯一の、受験後遺症なんだろうなあ・・・。