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Thank You For Everything          ~100%のスマイルを求めて~

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悟朗 これまでの歩み 大学時代

悟朗 これまでの歩み 大学時代

日本でも第一線を走る福祉系大学に入学。のちのち分かってくるが、自分のことを知りたいなど、いわゆる自分探し系の人がかなり入学しているようで、自分もその一人だということに気づく。ようは、何で自分は高校時代から苦しみ続けているのかの原因探しみたいな感じ。なので、不登校の関係のゼミとかに入るつもりでいた。

しかし、入学1ヶ月ほどすると、周りの新入生がサークルに入りボランティアを始め出す。そんな雰囲気に流され、自分もボランティアのサークルを探し出す。そこで縁のあったサークルに思い切って入った。しかし、サークルの集まりがあっても、周りになじめず、教室の隅でポツンと一人座っていた。後で聞いた話だが、やっぱり「変わった奴が入ってきた」と思われていたらしい。

そんな私でも、入ったからには何かしなければという思いはあるので、とある社協(社会福祉協議会)の障害のある人たちの運動会の打ち合わせに、先輩と3人で参加することになった。その帰りの電車で、先輩の一人に、たぶんどうしてこの大学にきたのかということを聞かれたんだろう。その時に、初めて他人に、自分が高校時代が大変で、死ぬことも考えていたということを話した。しかし、その先輩は、温かく受け止めてくれ、それからというもの、恩人のようにその先輩を憧れるようになった。

障害のある方のお泊り会に初参加し、その時に先輩も誰もいない中、ひとりポツンと座っていると、後々聞いたことだが、親御さんから「同じ仲間かとも思った」と思われていたらしい。そんな一人の中、ある重症心身障害の方が、おトイレじゃないかということになり、どう介助していいかもわからず、みんなの前で排泄介助をしてしまう。その時は、超緊張状態で我を失っていたので、考えることができなかったが、振り返ると、とんでもないことをした自分を強く責め、彼にも悪いことをしてしまったと、とても親しい関係になれなかった。

2年になり、サークルの副会長になり100人近くいる人のサークルの参加確認を電話でしたり、はがきで確認したり、通信を発行、発送したりと、慌しくなる。しかし、この経験はとても有効に働き、見えない相手と話をすることへの抵抗感が薄れ、また誘うからには自分がしっかりしなければ、当日に不安を抱いて参加してもらわないように、頼られるようにならねばと、サークルを担っている責任感を抱くようになった。しまいには、会ったこともない先輩とかにいろんな相談をしたりと、今でいえばチャットのようなことを電話でしていた。

地元に限らず、他の障害のある方の支援の団体に関わったりして、ボランティア講座で話をしたりと、対外的には充実した日々を送っていた。しかし、思い通り行かないことがあると、キレて部屋で暴れていたり、アルコール浸りになったりと、宇宙人からヒトに進化する過程として、とても苦しい時期を送っていた。


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