有毒飛沫

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• 笠島海水浴場（新潟）

  今回は泊りで海水浴に行ってきました。一日目は、家族で、しかも小さな子のいる家庭にお勧めの笠島海水浴場です。米山ＩＣを降りて、富山方面にちょっと行った曲がり角から、降りて行くような形になります。回りを堤防で囲まれているので、大きな波は来ません。砂は細かく、砂遊びには最適です。小さい子が思いきり走り回っていました。内海なので、透明度はあまり高くありません。でも、少し離れた堤防？島？のようなところに行くと、水が澄んでいて、魚や貝がたくさん見られます。上の子を誘ってここに行きましたが、ここで思いもかけない楽しいものが見られました。イシダイの子供だと思うのですが、縞々の小さな２匹の魚が、水面近くを泳いでいたんです。手を伸ばすと触れられそうなほど近くを泳いでおり、手で進路を遮ると、広げた腕の中に閉じ込められるんです。水中眼鏡にぶつかりそうなほど近くを泳いでいるので、手を伸ばすのですが、どうしても捕まえられません。ずいぶん長いこと戯れていましたが、突然ものすごく疲れていることに気づきました。上の子を誘って堤防に上がろうとするのですが、上の子も普通に立ち上がれないほど疲れているようで、支えあってようやく這い登りました。こんなことで遭難することもあるのかもね、と言いながらしばらく休んで、浜に戻りました。なかなか面白い経験でした。そうそう、途中でけっこう大粒の雨が降ってきましたが、海の中にいた我々は全く気にしませんでした。雷も鳴ったりして、なかなかのスペクタクルでした。海辺の雷雨もなかなか迫力がありました。

  July 26, 2004

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• 蛤御門は大きな戦だったのに、静かに終わったなあ

  沖田さんの病名宣告はなかなかいい感じだったと思います。洪庵さん（緒方さんじゃないですよね）の「薬なんかない」の科白。当時は不治の病だった結核ですから。沖田さん、足元に大きな穴が開いてしまったような気持ちをうまく出せていたと思います。藤堂さんはどうしちゃったの、というくらいに元気に頑張っていました。いよいよ新選組が始動し始めたという雰囲気がよく出ていました。もう、屯所が荒っぽくてがさつで、まあ素敵って感じです。長洲との戦闘でも、今回は沖田さん以外はみんな格好よかった。やっぱり、沖田さんがちょっと、ぱっとしませんね．．．そんな中でも、今回の殊勲選手は源さんにさし上げたいと思います。いや、決まっていました。久坂さんは語りすぎ。でも、個人的にはあのシーンは好きです。よかったと思います。あのギョロメが見られなくなるのは残念。亀さんほどではないですが。来島さんをどんな人がやるのか楽しみだったのに、スルーされたのは(-_-メ)。後は寺田屋のお登勢さんとの掛け合いかなかな。ちょっとベタ過ぎですけど、新選組の茶目っ気が久しぶりに出て、ほっとしました。次回から、また局内大荒れの気配。見逃せませんね。山南さん、危うし！今回の一番うわぁいだったシーン。言うまでもなく、原田さんのあれです。隊務よりおまささんを優先しても、原田さんなら許されるかな。焼け出されたおまささんの姿は、原田さんでなくても、抱きしめたくなってしまいます。やっぱり、お姫様はいいわあ。

  July 25, 2004

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• お祭りの終わりを見たい！

  ついさっき、地元のお祭りから帰ってきました。小さい町ですが、それなりに古い町なので、お祭りはけっこう盛況です。こんなにどこから、というくらい人も出てきて、２車線道路がいっぱいになるくらいです。範囲もかなり広くて、普段の繁華街の３倍くらいのエリアにいっぱいの出店があります。花火大会に間に合いたかったのですが、それは間に合わず、駐車場から最後の１発を見られただけでした。それはいいんです。今回の目的は、祭りの夜の町をうろつきまわること。同居人が、上は１３、下が１０なので、そろそろ危険な香りを味わっても良かろうと言うことで。最近、殺伐とした事件が多いので、それだけが心配でしたが、お祭りは幸い、若いもんものし歩き、お姉さんたちは浴衣でそぞろ歩きと、昔ながらの雰囲気でした。でも、今の若いお姉さんは、中学生の女の子よりガキっぽいですね。これだけは、昔と大きく変わっていました。それはさておき、そう、祭りの終わりを見るというのが、今回の真の目的です。さっきまで賑やかだった町が静まり返り、片付け残したゴミがごろごろと風に吹かれていく、という雰囲気を味わいたかったのです。「あと３０分で交通規制が解除されます。お店の方は、片付けを始めてください」の放送が入り、さあ！と思ったのですが、けっきょく見ることが出来ませんでした。それはなぜか？同居人たちが、いつの間にか消えていたのです。しばらく待って、それから捜して、結局駐車場の方に捜しに行って、再会できて一安心したのですが、そこから祭りの場所まではけっこう遠いのです。３０℃を越える熱気の中を、人の流れに逆らって、とぼとぼ戻る余力もなく、そのまま帰ってきました。まあ、まだひとり立ちする前に、夜の町を歩かせてやりたいという目的はかないました。はぐれて子供だけで、暗い道を帰るという経験もできたから、期待以上かもしれません。ちなみに上の奴は、１１歳の夏に実家に里帰りした時に、１０分離れた公園に行って、弟が先に帰った後に、一人で帰ろうとして迷子になり、警官５人が出る大騒ぎになったことがあります。迷子になる癖がついているのかもしれません。何はともあれ、「ちょっと危険な夜の町を歩く」計画は、とりあえずその目的を達しました。次は何を経験させてやろうかな．．．ひひひひひ．．．

  July 24, 2004

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• 百器徒然袋－風／面霊気　薔薇十字探偵の疑惑／京極夏彦

  実は先週の金曜日に読み終わってたんですけど、まあ、暑くて何もする気になれませんで．．．実はこの作品、今回の３話の中では一番面白かった。呪いの本当の意味と、怪盗猫招きと、こうあって欲しい、万人が望む姿の完璧な泥棒と。そして、薔薇十字探偵が行う追儺式の目的。わたしゃ、こういう徹底的に馬鹿馬鹿しくて、少しふんわりしてしまう話が好きなんです。このお話のおかげで、熱帯夜も少しはしのげたかな。それとも、かえって熱くなってしまったのかな。いずれにしても、いい読書でした。

  July 22, 2004

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• とても不吉なジェット機の離陸音

  ここしばらく、とても暑い日にエンジンをかけ、走り始めるとジェット機が離陸するような、フェーザーがフル加速する時のようなとても格好いい金属音が鳴り響きます。どう考えてもまっとうな現象ではないので、先週ディーラーに行ってきました。ベルトならいいな、の思いもむなしく、「エアコンのコンプレッサーのあたりから聞こえますね」とのお言葉。２０万円コースです。まあ、もう１０年１０万キロ近いので、いろいろ来るだろうなとは思っていたんで、それほどショックじゃありませんでした。あは、あは、あは．．．はあー．．．しかし、話の本筋はここではなく、ディーラーのメカニックがまるでいけない写真を見せてくれる時のように顔を近づけて、声まで小声になって、「１０万であげる方法があるんですけど．．．」と言ってくれたのを聞いたところからです。意味もなく胸をドキドキさせながら、「ど、ど、どういう．．．」と言うと、さも重大な秘密を打ち明けるように、「リビルド品っていうのがあるんですよ」と言ってくれたんです。リビルド品．．．なんてエンスーな響き．．．思わずときめいてしまいました。結局、現象が十分再現しなかったので、慌てて変えて、ここじゃなかったという、いけない歯医者さんになってしまってもいけないので、もう少し悪くなるまで、様子見をすることになりました。今年のこの猛暑で、旅行先で逝ったらどうするんだ、と思いながら、全身を耳にして乗っています。今日はこの猛暑の中、全部外して洗濯したカーテンをけっこう苦労して取り付け、壊れていたサンバイザーに取り付ける日除けをリビルドして、取り付けました。仕事上がりの会社の駐車場で、一所懸命作業しました。これで夏のレジャーの準備はＯＫ！それにつけても、気になる金属音であることです。

  July 20, 2004

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• 増殖していく謎の物体群を切り崩すことが出来るか

  テーマを眺めていたら、今の気分にぴったりのテーマが見つかったので、ちょっと参加してみたいと思います。現在、うちの中はかなりの混乱状況を呈しています。当初から「いずれ、折りを見て片付けよう」というスタンスだったのですが、現在は子供たちの教科書に教材、作品類に学研、既に着ていない衣類と得体の知れない車用品類、古いパソコンが跋扈して、すでに３っつの部屋が半物置化しています。本が多いのは、一家揃って本好きなのでやむを得ないとしても、１０個ある本棚の４分の１は、本以外の何かです。このままでは（いや、既に？）、よくテレビに出てくるゴミ屋敷、あるいはステラレネーゼとしての地位を確立しかねません。と、いうことで、３週間ほど前からついに立ち上がったのですが、休みの日も暑いので、結局何もしていません。駄目じゃん、という状況なわけです。ここに参加されている方々のやり方を参考に、これからやってみようと思います。随時、４Ｓの進行状況などご報告できるように頑張ります。よろしくお願いします。ちなみに、本日は和室の床に置いてある、謎の衣類やグッズ（本当に何がなにやらわからない）を確認しました。このままではいけない、ということだけはわかりました。とても、前途多難な気がします(~_~;)。

  July 19, 2004

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• どうにも殺陣が悪くて残念なり。平助さんはかなりよかった。

  軍議で、のっけから山南さんがぶちきれていましたね。血管が２－３本切れそうな勢いで。軍師の武田さんが冷静に場を治めていたのが印象的です。「私が、見つけました」だけの人になるのかと思っていたので、けっこう意外な展開。捨助さんは最後まであのままなんでしょうか。残念なり．．．ちゃんと働くんですけどね．．．探索のために二手に分かれる時は、谷３兄弟と原田さんがいい味を出していましたね。特に原田さんの受け取り方は、近藤さんに悪意がないことを感じさせて良かったかな。でも、相変わらず近藤さんはぱっとしませんね。半ばを過ぎて、これではまずいだろうと思うんですが。池田屋の切り合いは、永倉さんと平助さんがよかったな。永倉さんはちゃんと動きが見えてよかった。でも、初動部隊で一番は平助さんですね。他の人たちに比べ、格段に動きが綺麗で、華がありました。もっとこういうシーンを見たいのにな～。沖田さんは結局天才振りを発揮しない間に血を吐いてしまうし。せっかく３対１で渡り合って３人を切り伏せるのに、殺陣が悪くて綺麗に見えない。うまく表現できればとてもいいシーンなのに。近藤さんに「ここは私一人で大丈夫ですから」と、取りようによっては倣岸とも思えるようなセリフを吐いたので、おおっと思ったのですが、結局格好よくならなかった。近藤さんも剣の腕で倒すという感じではなく、今ひとつ。すべては殺陣の悪さですね。ああいう大人数による殺陣では、一人一人が際立つように表現できれば、とてもいいものになるのですが、どうも殺陣師がマン・ツー・マンの殺陣しかやったことのない人だったのではないでしょうか。その証拠に、個人個人の殺陣ではいいものもありました。ああ、亀さんは良かったです。亀さんの打ち込みを近藤さんが受けたとき、「近藤ーっ！」と言う亀さんは格好よかった。でもねえ、ここは脚本ももう処理し切れなかったんでしょうが、ついさっきまで殺しちゃいかんと言っていた近藤さんが、いきなりの大虐殺は納得できませんねえ。どうもこの脚本、土方さん、藤堂さんと斉藤さんあたりを書きたいがために、他の人の部分はかなりはしょっているようにも思えます。後続部隊は、連絡を受けて向かう時の、「こっちの方が近い」と言う斉藤さん。逃げ回り続けて、京都の裏道には詳しいのね、という感じがＯＫ。斉藤さんは、初めて殺陣で格好いいシーンを見せてくれましたね。我流の感じの残る３人切りは満足です。武田さんも、腰の据わったいい動きでした。今まで、強いのか？薬屋というくらいにいいところのなかった土方さんが、よぉーし、これでこそ土方！というシーンを見せてくれましたね。もちろん、登場シーンの横胴薙ぎです。鬼より強いと言われた副長、この調子で頑張って欲しいものです。原田さんの槍も様になっています。やはり、一番戦場慣れしているというのが、よく表現されていますね。探索の途中でいか焼きを食べるところも、いかにも戦場慣れしているという感じでよしです。場数を踏んでいる永倉さんが一緒に食べているのもむべなるかな。しかし、今回の池田屋を見て、思ったのですが、どうも新選組の強さがよく表現されていないですね。それよりも仲間関係を掘り下げたいのでしょうが、強くなければ敵に憎まれません。もっと強さを見せて欲しいですね。最後に、亀さん、可哀相過ぎ～。桂のバカ～！ということで。

  July 18, 2004

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• 百器徒然袋－風／雲外鏡　薔薇十字探偵の然疑／京極夏彦

  先日読み始めた「百器徒然袋－風」の「雲外鏡　薔薇十字探偵の然疑」の巻を、昨夜布団の中で読み終えました。いよいよ現れた、榎木津探偵のライバル、神無月！どんな戦いが、と期待してしまいますね。まあ、超天然おじさんの榎木津礼二郎に太刀打ちできるような者がいようとは、なかなか考えられないでしょうが。しかも、神無月は対決の場に、警察ばかりかマスコミまで呼び寄せます。そうくれば、客演キャラクターにどんな方たちが現れるか、わかる方はわかるでしょう。京極堂のシリーズでは、お馴染みの方たちです。ネタばれしそうなので、お話については何もかけません。でも、作中でも語られていますが、トリックというか、ネタ自体が不十分なので、早い時期にネタが割れてしまうかもしれません。とにかく、相手が力不足ですね。ライバルと呼ぶのもおこがましいかもしれません。あー、色々書きたいけど書けない！そのうち、ネタばれ御免のページを作って、読んだ人だけに伝えたいことなんかも書いていきたいと思っています。

  July 15, 2004

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• 近藤さんは、嘘をついちゃいけなかった！

  どうも、あの部分がずっと気にかかっています。新選組Ｄａｙではないのですが、一言、言わせてください。なんで、近藤さんは、永倉さんに嘘をついたんでしょうか。あれは絶対、ついてはいけない嘘だったと思います。もし、近藤さんが本当に腹を決めて、芹沢さんを殺し、内山さんを殺すのが必要なことだと思ったのなら、同盟者である永倉さんには、本当のことが言えたはずです。あそこで本当のことが言えなかったということは、まだまだ近藤さんの気持ちがふらふらしていて、永倉さんに嫌われたくない、女々しい気持ちがあったからとしか考えられません。腹を決めるということは、たとえ他人に詰られようと、謗られようと、自分が信じた道を貫くということです。そして、そうでなければ、誰もその人についていこうとは思いません。近藤さんが、悪く思われるのが嫌で、永倉さんに嘘をついたような人間であれば、あれだけ多くの人間に慕われ、ついて行きたいと言わせることはできません。あれは、見ていてヒヤッとするような、演出の大失敗だと思います。沖田さんも、剣の天才振りがまったく出ていません。他の藩の人間、たとえば敵方の長洲の人間でさえ、沖田さんが剣の天才だという事は認めていたぐらいに、技量が抜きん出ていたのに、今の沖田さんはただのぼんぼんです。飲み屋で相手の咽喉笛に剣を擬す技を、見真似で一発で決めた時には、「よしよし」と嬉しくなったものなのに...土方さんだけですね、ちゃんと肝が据わっているところが出ているのは。近藤さんがあんなふうだから、いつまでもピシッとしてこないんです。脚本・演出の猛省を期待します。

  July 14, 2004

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• 百器徒然袋－風／五徳猫　薔薇十字探偵の慨然／京極夏彦

  出張の帰りに、本屋にふらりと寄ったら、京極夏彦さんの百器徒然袋－風が出ていたので、ついふらりと買ってしまいました。帰りの電車の中では寝るつもりだったのですが、読み始めたら、つい読み続け、結局貴重な睡眠時間を得ることが出来ませんでした。ついさっき、その第一話の「五徳猫　薔薇十字探偵の慨然」を読み終わりました。これは、例の薔薇十字探偵が暴れまくるシリーズです。実はこの間読んだ「陰摩羅鬼の瑕」に今ひとつ入り込めなかったので、どうかと思ったのですが、こちらは問題なく入り込めました。細かい筋立ても面白いのですが、榎木津探偵が現れると、後はもうどうでもよくなってしまいますね。今回は、探偵や常連さんだけでなく、一見さんもブイブイ飛ばしまくっています。こんなに羽目を外して大丈夫かと思いましたが、ぎりぎりＯＫというところだと思います。こっちが取り込まれただけで、本当は駄目なのかもしれませんが、楽しんでしまったので、私の負けです。私としては、奈美木セツさんがいいですね。中華そば屋の丼に描かれている子供のような、というフレーズで、私の頭の中にはしっかりとイメージが出来上がってしまいました。これは、いい。もう、誰にも崩させません。この人は、「絡新婦の理」に出てきた方です。後は多々良先生の方からも、出演者がありましたし、いよいよキャラクター制になってきました。惜しむらくは、今回は薔薇十字探偵の暴れ方の描写が足りなかったかな．．．銀座の大立ち回りは伝聞だけだし。なんと、リアルタイムでは一回しか暴れないのですよ。これは少ないと思いませんか？思いませんか。ああ、そうですか。私の感覚がおかしくなっているのかもしれませんね．．．暑い日、疲れたときにはお勧めです。読み終われば、気分は爽快、日常のこまごまに立ち向かう気力が充電できているでしょう。相も変らぬ分厚さに騙されず、手に入れて御覧なさい。けっして損はしませんから。

  July 13, 2004

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• 狭野茅上娘子さんの「命残さむ　忘れたまふな」

  きょうは、万葉集随一の熱情乙女、狭野茅上娘子（さののちがみのをとめ）さんの一句です。この人の句では、「焼き亡ぼさむ天の火もがも」が有名ですが、きょうは次の句です。吾背子が　帰り来まさむ　時のため　命残さむ　忘れたまふなあなたがいなくなって、死にたいくらい悲しい、なんて上っ滑りな気持ちじゃないのよ。流刑になった先で、諦めてるんじゃないわよ。私はね、絶対生きているからね。あなたが帰ってくる日を待って。忘れないで。あなたともう一度会えることだけを考えて、命を残しておくんだから。あなたがいない、この抜け殻みたいな毎日を耐えて、生命を絶たないで待っているんだからね。この人は、自分の思うことをそのまま歌にさらけ出しています。このあたりがとても現代的な感じがします。しかし、たったこれだけの定型詩の中に、これだけの思いを破綻なく含ませることが出来るこの乙女は、やはり只者ではありません。生きていれば、いつかきっと会える、というひたすら前に向いた気持ちが、３１文字から溢れ出しているようです。宅守さんと、６３首に渡って、張り詰めた歌を交わしているのですが、面白いことに、この二人のその後は伝わっていません。宅守さんが都に帰ったのは事実のようですが、その後のことはどこの記録にも残っていません。万葉集を編んだ人も、この別離にあたっての歌だけを残すあたりが只者じゃありませんね。今なら、みんなへろっと後日談をつけてしまいそうなものですが、編者さんは、そんなのをつけたら、せっかくの緊迫感が損なわれるじゃん、とか思って切り捨てたのかもしれません。

  July 12, 2004

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• 山南さんファンの方は、しばらく史実を忘れましょう

  今回も、エピソードの羅列っぽいイメージでした。やっぱり、水戸組がいなくなって、求心力がなくなってしまったような気がします。久しぶりに永倉さんの顔を見た気がしますが、あんなにいい人にしてしまっていいのでしょうか。まとまった手記を残しており、その中で芹沢さんの件についても、内山さんの件についても触れているから、知っていないわけはないはずですが。このあたりは、最終回あたりにつなげるつもりかもしれません。気になったのは、平助がいじまし過ぎるところです。いくらなんでも、なりすましはないでしょう、荒らしじゃあるまいし。北辰一刀流の目録まで行き、文武両道に優れていたと当時の人々には評価されていたはずなので、あの扱いはひどすぎるのでは。山南さんは、相変わらずいいですね。土方さんとの微妙な意見の相違がうまく出てきていて、これからどうなっていくのか、はらはらしてしまいます。このあたりについては、私はしばらく史実を忘れます。それにつけても、土方さんと山南さんには仲良くしてもらいたいものです。今回も、土方さんがいちばん良かったかな．．．古高さんのところはうまくごまかしてしまいましたが、近藤さんのために、一人で全てを背負ってしまおうという悲壮な覚悟が伝わってきて、かっこいいやら、艶っぽいやらです。後は、亀弥田さんの顔が見られたのもよかったな。武田さんはわかりやすすぎですが、子供も喜んでいるから、よしとしましょう。

  July 11, 2004

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• 追伸（二人の手紙物語）／森雅之

  メルヘン系です。２０年以上前から、ずっと癒し系漫画を描いている人です。癒し系の草分けと言っていいでしょう。日常の些細な出来事を、優しく描き出せる人です。久しぶりに見つけて新作だと思って中を見たら、１５年前の作品が、故あってこの６月に本になったものだと言うことでした。まあ、読めるんだから良かったけど。この人の作品で、もろの恋愛というのはあまりないのですが、この本はそれです。読んでいて、ギャー、とかウワー、とか叫んでしまうほど、ストレートで、真面目で、自侍を持った二人のお話です。あまりに純粋で、正直な二人に、モノを投げつけたくなってしまうと思います。真面目すぎて、日々の生活に疲れてしまった時。未だ運命の恋人に出会えていない時。最愛の人と一緒になれた時。大事な恋を失ってしまった時。一人きりで、夜中に読んでみてください。きっと、力が湧いてくると思います。思いきりメロウな気分に浸りたい時、甘い世界にずっぽりと浸かり込んでしまいたい時に読めば、世界中の人に優しくしたい気持ちが湧き起こってくると思います。お話の中で不満と言えば、なぜ二人がお互いを思うようになったかが出ていないところですが、このお話がお互いを意識しあってからの経過を表していくものだとすれば、納得できないことはありません。服用に当たっては、以下の注意が必要です。この本は、とても恥ずかしい本です。人目につくところに出しておいてはいけません。押入れの奥か、机の引き出しの一番奥か、ベッドのマットレスの間に、後ろ向きに入れておくべき本です。それで、どうしても読みたくなった時に、こっそり取り出して、一人だけで楽しむようにしましょう。さもないと、クールなあなたの印象は、ガタガタに崩れてしまいます。ちなみに、楽天ブックスでは、扱いがないようです。せっかくアフィリエイトにつなげて、一儲けしようと思ったのですが。楽天さん、こういう本もよろしくお願いします。

  July 8, 2004

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• あつい！

  あまりのあつさに、なにもするきになれません。さいこうきおんが３７ど５ぶなんて、びょうきにならないかぎり、たいおんだってならないのに．．．よるになってもあついままです。まどをあけると、しっけをおびたあたたかなくうきがながれこんできます。けっきょく、えあこんをまわしたままねて、のどがいがいがになりました。なぜえあこんでひやしているのに、ふとんがあせでぬれるのでしょう。えあこんがたいまーでとまって、１０ぷんいないにめがさめて、またたいまーをせっとして、で、１じかんおきにおきていました。このままではしんでしまいそうです。へるぷ・み～。

  July 7, 2004

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• 家にあれば 笥に盛る飯を　草枕　旅にしあれば 椎の葉に盛る

  今日は万葉集の挽歌から、１９歳で刑死した有間皇子の有名な句です。家にあれば 笥に盛る飯を　草枕　旅にしあれば 椎の葉に盛るこの句も不思議な句です。この句を詞書もなしに、ぽんと出されたら、挽歌とは思えません。旅の楽しみの一つである、日常からの遊離を感じさせる、旅情に満ちた句だと捉えるでしょう。実際、多くの人が旅の楽しさを人に伝える時に、この句を引くことも多いようです。でも、これは挽歌、人の死について歌われた歌なのです。この句と一緒に載せられている、「磐白の　浜松が枝を　引き結び　まさきくあらば　またかへり見む」は、挽歌と言われれば納得できるでしょう。それなのに、並んでいるこの句には、死の匂いがありません。万葉集の選者は、なぜこの句を挽歌に押し込めたのでしょう。万葉集の成立は４期に分けるとするのが定説ですが、有間皇子の歌が載るのは第１期です。第１期は、主要歌人のほとんどが宮廷の人々です。有間皇子は、現体制への謀反で処刑されたわけですから、編者が現体制に遠慮して、ここに押し込めたのかもしれません。挽歌の中にありながら、死の香りのしないこの歌。私は、たとえ死を予感させる旅であったにせよ、有間皇子の優れた感性が、旅の持つ非日常性を感じて、面白く受け取り、それを詠み上げたのだと思います。そして、どのような状況下でも、その瞬間の生を楽しみ続ける心が、千数百年の時を経ても、有間皇子の存在を輝かせているのだと思います。有間皇子は裁かれる場所へ護送される途中、食事を摂りました。そのとき、食器がないので、ご飯が椎の葉に盛られて供されました。１９歳の皇子は、「こんなのあり？ありなんだ。旅なんだもんな」と思ったのではないでしょうか。そしてそれがとても興があることに思われ、この句を詠んだのでしょう。才気に溢れた皇子は、やがて殺されることは覚悟していたでしょうが、日常の中で溢れる感情や思いを楽しむことを、最後まで忘れなかったのだと、政治やもろもろの悪意も、皇子の感性を損なうことがなかったのだと、考えます。だからこそ、この句は未だに人の口の端に乗り、愛唱する人が絶えることがないのでしょう。

  July 5, 2004

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• おべんと付けて、無視されて

  前回があれだったので、今回はちょっとおとなしめでしたかね。全体に散漫な印象でした。個人的には、亀弥太さんが出てきたのが嬉しかったんですが、セリフ少な、って感じで残念でした。新キャラとしては、武田観柳斎さんに山崎烝さんと、これからのお話で重要になってくる人たちが出てきました。谷三兄弟も出てきてしまいましたね～。あんまり無茶をしないで欲しいものですが．．．あと、聞き逃したのですが、竜さんと亀さんと一緒にいたのは、陸援隊の中岡慎太郎さんですよね？もうそろそろ、あちら側も揃ってきたし、折り返し地点を越えて、いよいよドラマが動き始めますね。それにしても、どうもまだ近藤さんの考え方がうまく表現されていない感じです。土方さんのように、鬼になるならなる、仏になるならなるで、はっきりさせて欲しい。どうも、近藤さんをいい人にしようとし過ぎて、中途半端になっている感じです。沖田さんもすっきりしないし。今のところ、土方さんだけが気を吐いている感じです。折り返しでこれだと、ちょっとつらいんじゃないかな。沖田さんは、池田屋以降、あまり活躍がなくなってしまうし、キャラが立つ前に終わってしまいそうで心配です。永遠の子供にしては残酷さが足りないし、どうも中途半端ですね。土方さんはいいね。今のところ、文句なし。これからどんどん苛酷になっていくのを、どういう風に消化していくのかが楽しみです。戦闘シーンでは、今回も原田さんが一番かっこよかった。斉藤さんはもっと殺陣を考えてやってほしいですね。自己流なら自己流で、相手に切り裂かれながらも、突き込んでいって止めを刺すとか、相手をまったく寄せ付けずに子ども扱いで倒してしまうとか、工夫のしようはいくらでもあると思うんですよ。今回の一押しシーン；やはり、藤堂さんの、「おべんと付けて、無視されて」シーンです。子供はあれで大爆笑していました。荒野の七人のスティーブ・マックィーンを思い起こさせる、涙なしには見られないシーンでした。

  July 4, 2004

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• 野良猫子猫がかわいい！

  きょう、朝方に居間のすぐ前のところに、野良の子猫が二匹来て、遊んでいました。ガーデニング用のたらいと、植木鉢が置いてあったのですが、そこに入り込んだり、飛び越えたり、一所懸命に遊んでいました。茶虎と薄めの茶虎の二匹です。顔がまだ逆三角形だから、３ヶ月くらいでしょうか。ヴっ．．．かわいい！ぜひ、お招きしたい、と思いましたが、あまりに楽しそうに遊んでいるので、しばらく眺めていました。猫の鳴き真似には少し自信があるので、声をかけてみたら、きょときょとと回りを見回しているじゃありませんか。もう爆死するほどかわいかったです。池の橋の手前で、親猫らしい猫が様子を見ていました。子猫たちはひとしきり遊んだ後、エアコンの室外機の陰に消えて行き、そのまま親猫に連れられて行ってしまいました。また来てくれることを、切に願っています。

  July 3, 2004

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• 今日は久しぶりの出張

  今日は本当に久しぶりに出張に出かけた。朝一ではなく、午後からの出張だったが、やはり出張はしんどい。一番暑い時間帯に、原宿の竹下通りを歩いていた。竹下通りを通るのは初めてだったが、全体の感じは、浅草の仲見世にそっくりだと感じた。若いのも年取りも、所詮日本人の好みは似たようなものを求めるのかと思い、おかしかった。海外からの観光客らしき姿も多かったが、これをどういう風に受け取るのだろうと思い、興味をそそられた。出張はセミナーだったのだが、やはり面白い。物事の新しい見方を教わるのは楽しい。新たな知識を得て、それなりに充実して帰れたのはよかった。こういう機会が、最近はないからな．．．また、早期退職優遇制度が出ているし、企業も厳しいのだ。

  July 1, 2004

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• オデッセイがいい感じだけど、エリシオンはどうかな

  現在、車選びの真っ只中です。でも、悲しいことに、最近は悩めるほど欲しい車が多くない．．．しかも今乗っている車がとても出来がいいので、なかなか買い替えに踏み切れないのが現実です。あ、今はミニバン以外の車は目に入りません。次の次の買い替え時には、スポーツ系を選ぶつもりですが、少なくとも次回はミニバンです。でも、前はもう少し選択肢があったんだけどな．．．日産は初代セレナは良かったけど、それ以降はすべて？。トヨタはエスティマがＦＦになって駄目、他は親父バンばかり。マツダのＭＰＶは一向に進化してくれない。三菱は考慮に入りません。そしたら、もうホンダを選ぶしかないじゃないですか。そんな中で、今いちばん乗り換えてもいいなと思っているのが、ホンダのオデッセイです。毀誉褒貶ありますが、ちょうど欲しいパッケージを、欲しい形で盛り付けられて出された、という感じで、今の車に不満があれば、もうとっくに乗り換えていたでしょう。それはさておき、今回はエリシオンを検討してみました。外見と内装を見ると、ちょっと買う気になれません。まるでトヨタの作った車のようです。まあ、上級ミニバンを目指すとこうなってしまうのでしょうか。みんなに買ってもらいたい、という気持ちが滲み出ていて、貧乏くさい感じがします。これが出るのが決まっていたから、オデッセイで好き勝手が出来たんでしょうね。あちらはそこここに主張があって、気に入っています。広さの問題があって、エリシオンを待ってみましたが、これなら迷う必要はないでしょう。しかし、ホンダがこんな親父車を作るとは思いませんでした。ラグレイトは大味だけど、それなりにかっこよかったのにね。どうしてＳＭ－Ｘみたいな車がもっと出てこないんでしょう。ちょうど買い替え直後だったので、遂に乗らずじまいになってしまいましたが、あれこそホンダ・スピリッツ満開の車だったと思うんですけどね。

  June 29, 2004

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• 宮部みゆきさんのブレイブ・ストーリー、ようやく読み終わりました

  ようやく、と書くと、少しずつ読み続けたように見えるかもしれませんが、違います。半年前に、上巻の３分の１くらいを読んで、入り込めずに放置しておいたんです。土曜日に、覚悟を決めて続きを読み始めました。現実世界のごたごたが一段落したあたりから、ようやく面白くなってきました。そして、そのまま一気に下巻へ、食事に呼ばれてもいけないほどの勢いで読み続け、土日にやるはずだったことをすべて吹っ飛ばして、日曜の夜に読み終わりました。ああ、面白かった。でも、宮部作品としてみると、完成度は低いですね。勇者と魔法使いが出てくる話は、誰が書いても、キャラクターがある程度立てば、あとは読者が勝手にイメージを膨らませてくれるので、失敗することは少ないです。キャラクター設定は、宮部さんの得意分野ですから、ここで失敗することはないですね。しかし、このお話では、練りが足りないキャラクターが二人もいます。ミツル君と、お父さんです。特にお父さんは、最初はそれなりに書き込まれていたのに、存在が重要な後ろに行くほど、ステレオタイプの薄っぺらなキャラクターになってしまい、がっかりしました。そして、主人公のライバルとも言うべきミツル君も、これでいいの？というくらいに薄っぺらく、主人公の迷いが引き立ちません。宮部さんにしてみれば、今の若者の中にいる、中身スカスカの人間を表現したかったのかもしれないけど、それにしては色々やっているし、とにかく、キャラクターが確立していません。だから、ラストの感動も、盛り上がりに欠けました。全体的な感想は、ロールプレイングゲーム。まあ、これは宮部さんもここを目指したんだから当たり前だけど、それの出来のそれほどよくない部類に属するレベルですね。たとえば指輪物語とか、ナルニア国物語とかに比べると、格段に落ちてしまいます。全体にオリジナリティがあまり感じられず、色々なところを寄せ集めて作り上げただけのように感じられました。ファンタジーは、お約束が色々あって、それを守れば一通りの作品になるのですが、その一通りは十把一絡げ作品としての一通りです。そもそも、そのお約束というのが嘘っぱちなので、すぐれた作品はすべてそのお約束を破って成立しています。東洋人だから、ファンタジーがかけないなどということもありません。十二国記のような作品もあるのですから。十二国記があれだけ独自の世界を作り上げられているのを見ると、時代のせいでもなく、エリアのせいでもなく、やはり作者の中で、十分に練り上げられないうちに吐き出されたためだと思います。まあ、宮部さんはこれで終わるようなことはないと思いますので、次回作を期待します。

  June 28, 2004

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• 藤堂さん、男前っ！

  今回、一番良かったのは藤堂さん。芹沢さん暗殺の話を当日、芹沢さんがいなくなってから初めて聞かされて、慌てて源三郎さんの所に走ってきた時の表情。ああ、藤堂さんらしい、と、今まで感情移入がしにくかった藤堂さんにすっと入り込めました。そして、それだけの衝撃を受けていながら、一緒におさんどんをしていた野口さんに伝える時には、教えられていなかったなどという泣き言も言わず、自分も当事者で責任があるという態度で説明したあたり、立派でした。いつもへらへらしている原田さんが、戦場あがりらしい肝の据わったところを初めて見せてくれましたね。戦うということは、人を殺さなければならないことだと、骨の髄まで叩き込まれている様子が伝わってきて、思わずよし！と拳を握ってしまいました。新選組が関わった、ほとんどの大きな闘争に加わっている、数少ない一人である原田さんの、本領発揮はこれからというところでしょうか。芹沢さん暗殺のシーンは、ちょっと納得できませんでした。いかに酔っていたとはいえ、一流の剣客が自分の投げ捨てた瓶子で転ぶというのはあり得ないでしょう。なぜなら、剣の世界での移動は、すべて摺り足だからです。足を持ち上げて下ろすというような動きはありません。一部で言われているように、文机につまづいた、だったらわかるのですが。あとは、近藤さんに卑怯をなじられた土方さんの、「あんたが切腹しろって言えば、俺は腹を切る」のセリフでしょうか。もし俺のやったことが、あんたにとって許せないことだったら、遠慮なく言ってくれ。俺は詫びるために、喜んで死ねるさ、という、近藤さんに自分の全てを預けたセリフ。これからの二人の関係が、きっちりと伝わってくる、いいセリフでした。

  June 27, 2004

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• トイレの前、水びたし事件

  きょう、夜に入って雨が降り出した。同居人は飲み会に行っていたので、洗濯物を取り込みながら、プチ同居人たちに窓を閉めて回ってもらった。そこはそれで済んで、Ｋ－１からトゥームレイダーを見ていたのだが、なんとなく水音がするような気がして、廊下に出てみると、水がたっぷりと溜まっていた。またか。またやられたのか。今回はトイレのドアが開いていたので、廊下まで水浸しになったのだ。犯人は、オッズアイ。こいつは、トイレの窓が開いていると、そこから外を眺めるのが好きで、便器を踏み台にして上に上がるのだが、その時にウォシュレットのスイッチを入れてしまうのだ。人がいないとスイッチが入らない安全機構もクリアして、壮大な噴水を作り出してしまう。お尻で遮られないと、あの水がどれほど飛ぶか、ご存知か？便座から２メートル離れた納戸のドアの、１．５メートルの高さまで飛沫が飛んでいた。分厚い雑巾を二つ使って、何とか拭き終えた。そして、「トイレのドアは必ずきちんと閉めること」という指令が、全ファミリーに通知された。しかし、うちにはオッズアイの他にもう一匹、ブチ老がいる。こちらは頭が良くて、トイレのレバー式のドアは軽々と開けてしまうのだ。この二匹にタッグを組まれたら、もう為す術はない。トイレに外鍵でもつけないと．．．．．．今、これを書いている最中に、台所で物音がするのに気づいて行ってみると、オッズアイが流しに飛び乗って、ツナ缶のふたを舐めていた。すかさず確保して怒ると、耳を完全に後ろに向けて目をつぶっている。声を止めると、薄目を開けてこちらを見る。また怒り始めると、目をつぶる。力が抜けて解放すると、下ろしたところに座って、こちらの様子を見ている。悪いことをしたとは思っているようだが．．．　その騒ぎの間、ぶち老はずっと私のグランドマンボウの上で眠り続けている。時々薄目を開けてこちらを窺っているのだが、姿勢を変えず、そのまままた眠りこんでしまう。すっかり酔っ払って帰って来た同居人が、グランドマンボウに這いよって、ぶち老と添い寝をしようとしたら、一度は拒否された。しかし、今は鼻に頭をこすりつけられている。猫たちを見ていると、カリカリするのが馬鹿馬鹿しくなってくる。

  June 26, 2004

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• ふれたつ　なづのきの　さやさや

  今回は万葉集より、お気に入りの歌です。枯野を　塩に焼き　其が余り　琴に作り　掻き弾くや　由良の門の　門中の海石に　振れ立つ　浸漬の木の　さやさや昔、ものすごく高い木があった。それを伐って作った船は、船足も速い、とてもいい船だった。それが老朽化して、用に足りなくなったのだが、ただ捨てるに忍びず、塩を焼くのに使った。ところがどうしても燃えない部分が残った。皆それを怪しみ、それが枯野の魂ではないかと、琴に仕立てた。その音は七つの里に響き渡った。その音は、まるで淡路の海の岩礁で、潮に煽られて揺れる海草を眺めるように心騒がされるものであった、という歌です。子供の頃に、この話を幼年向けの絵本で読んで、ずっと記憶に残ることになりました。木や船にも魂があるのだという考えが、子供心に沁み入ったんですね。この歌は、字面を見ているより、口に出して謡うべき歌です。かつては七つの里の人が集まって、謡い交わしたものでしょう。声に出して、口ずさんでみて下さい。はっとするほど胸が衝かれると思います。かれのを　しおにやき　しがあまり　ことにつくり　かきひくや　ゆらのとの　となかのいくりに　ふれたつ　なづのきの　さやさや

  June 24, 2004

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• 酔拳。やはり、これでしょう！

  安売りセールで出ていたので、思わず買ってしまいました、「酔拳」！もちろん、２ではありません。期待してみたのに、２は全然面白くなかった。やはり、あの師夫が出ていないと駄目なんでしょうか。で、子供のリクエストもあり、きょうナルトが終わった後に見てしまいました。やっぱり、面白い。画面構成なんてないようなもんですが、生の身体の動きを見ているだけで、お釣りが来るほど面白い！最後の戦いで、ジャッキーが瓢箪から咽喉に酒を流し込むシーンを見て、昔とまったく同じように感動できました。今回はもう一つ、「蛇拳」を買っています。見るのが楽しみです。個人的には、ジャッキー・チェンの映画で面白いのは、「酔拳」、「蛇拳」、「笑拳」、「ドラゴン・ロード」の四つです。買うぞー。ちなみに、ブルース・リーは全映画を持っています。後は「片腕ドラゴン」と「荒野のドラゴン」と「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」だな、うん。

  June 23, 2004

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• むばたまの　闇のうつゝは

  今日は死ぬほど暑かった．．．出張で１４時頃、陽の下をほんの８分ほど歩いたのだが、会社にたどり着いた時には、“もう死んだ方がまし”状態になっていた。私、身体が弱いんです．．．なんて。夏と言えば、暗闇。夏真っ盛りといってもいい陽気の今日、選んだのは、古今集のよみびと知らずのこの一句です。むばたまの　闇のうつゝは　さだかなる　夢にいくらも　まさらざりけり何も見えない真っ暗闇の中で会ったもんだから、ほんとにあんたが来たのかどうか、自信がなくなっちゃった。あんたのことを想い焦がれて、何度もリアルな夢を見ちゃってたから、それと区別がつかないんでやんの。あんた、私のところに、本当に来てくれたんだよね？夢じゃ、なかったんだよね。もう私、喜んでいいのか悲しんでいいのか、わかんなくなってきちゃったよ。今度はちゃんと顔を見せてよね。真っ暗闇の中で、ほんとにあんたに抱かれたんだけど、夢で見ていたのより、ほんのちょっとしかよくなかったよ、が、普通の解釈かもしれませんが、これでは寂しい。闇の中だけでなく、しっかりと姿を見せてよ、の気持ちだと考えたいです。

  June 22, 2004

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• 台風が来た

  台風のせいで、うちのあたりはけっこうな風雨に見舞われた。台風が来ると、妙にハイになったりしませんか？きょうは一日そわそわして過ごしました。南の熱い空気を持ってきたとかで、風も妙に暑いし。変な気候でした。夜になって、久しぶりにお絵かき用のＭａｃを立ち上げたら、調子が非常に悪い。友人のサイトのお絵かき掲示板に描いている途中でフリーズ。その後、何度か立ち上げ直したが、途中で止まったり、ネットワークにつながらなかったり。やっぱり、ずっと放置していたから怒っているのかな。Ｍａｃではこれが冗談にはならないので怖いんです。

  June 21, 2004

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• 新見錦、逝く......山南さん、そう来るか！

  あうー．．．新見さんが逝ってしまわれた．．．一番好きなキャラだったのに．．．でも、やはりとても格好いい最後でした。正常な神経を持った、武士らしい武士を好演されていたと思います。あ～、それにしても、あの人がいなくなったら、来週から何を楽しみにして生きていけばいいのかしら．．．まあ、「今度は俺の番だ、へへ、へへへ」の芹沢さんも自分から追い詰められていくところが最高ですが。しかし、山南さん。すごく良かった。壬生浪士組の良心とも言える山南さんがいるから、近藤さんも安心していた部分もあるんでしょうが、ここでこう来るか！と、ゾクゾクしました。今回は、あの土方さんが圧倒されていましたね。それにしても、新見錦さんは最後まで大オッケーでした！「足元を掬われるぞ、山南さん」のセリフと、それをも覚悟しているように見える山南さんの顔。ここで新選組が終わってしまっても、個人的には好きな番組ベスト１０の上位を占め続けるでしょう。おそらく、死ぬまで。しかし、やはり史実には勝てなかったか......

  June 20, 2004

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• Ｉはアイダ　おぼれてふびん

  今日の一句は、「ギャシュリークラムのちびっ子たち／または、遠出の後で」からです。これはエドワード・ゴーリーというアメリカの作家の絵本です。１９６３年に書かれて、２０００年に亡くなったときに、日本でもけっこう、この人の作品が出版されたので、見かけられた方も多いかもしれません。お話は、アルファベットのＡからＺまでの頭文字を持つ子供たちが、様々な原因で死んでいくさまを１行詩の形で書いた、実にブラックなものです。様々な死の原因は、子供たちがどんな子であろうと、何をしていようと、降りかかって、子供たちを連れ去ってしまいます。子供を持つ身で言えば、小学校低学年までは、いつも不安を感じていました。本当に些細なことで、子供たちは生きることをやめてしまうのです。子供を持つ親みんなに、このような本を見て、子供に害が及ぶ可能性を考えてもらいたいと思います。これと似た絵本で、子供の時に読んで、強烈なトラウマになった本があります。マンロー・リーフの「おっとあぶない」です。これもそのうち紹介するかもしれません。最後になりましたが、「ギャシュリークラム・・・」は日本語訳も素晴らしいです。柴田元幸さんが訳されているのですが、語呂も語感もぴったりきて、原文以上にリズムにのせられています。「ヒルがきゅうけつ」なんて、すっかり脳髄に刻み込まれてしまいました。ぜひ一度、お手にとってご覧ください。

  June 19, 2004

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• とっても懐かしい、たまの「さんだる」を聴いてます

  ここ数日、たまの「さんだる」を聞いています。たぶん、少しは有名なさよなら人類や、らんちう、学校に間に合わない、どんぶらこ、れいこおばさんの空中遊泳、オゾンのダンス、おるがんに方向音痴。聞いていると、小学校の頃に感じていたような不思議な開放感を感じます。究極のモラトリアムだった小学校時代。お金も異性もまったく必要なかったあの頃。でも、しっかりエロチックなことは日常のようにあったあの頃。その全てが「さんだる」を聞いていると甦ってきます。ひょっとすると、私はとても疲れているのかもしれません。

  June 18, 2004

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• 三千世界のカラスを殺し

  三千世界のカラスを殺し　主と朝寝がしてみたいたまらなく好きですね、この都々逸。高杉晋作の作と伝えられているそうですが、確かに幕末、休みなく走り回り続けた高杉晋作にぴったりです。ただ一人の欲望のために、他の全てを犠牲にしても構わないと思ってしまうような恋。こんな言葉をぶつけられる相手と出会いたいものですね。でも、晋作さんは、そんな相手よりも使命を選ぶんですよ。「してみたい」ですからね。決して満たされない願望をさらりと歌にして、お相手を置いて出て行ってしまうなんて、格好良過ぎですね。洗練の極みである和歌などと違い、生々しい感情が溢れている都々逸も大好きです。また取り上げてみたいと思います。

  June 17, 2004

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• 分け入っても分け入っても青い山

  これは種田山頭火の４５歳の時の句だそうだ。どこまで行っても、人里に出られないもどかしさのようなものをうったえているのだろうか。山のあなたの空遠く・・・にも似た、求めて得られない幸いを追い求める者の悲しさを表している。だが、しかし。この句を読むと、私の頭の中には、濃い緑に包まれた山から望む、鮮やかな青空が浮かぶ。４５歳にして、この瑞々しさはどうだろう。山頭火は、求めて得られないことを苦にしていない。求め続けられることを喜ぶかのように、飄々と深山に分け入ってゆく姿は、私の理想の姿でもある。

  June 16, 2004

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• ちょっと無毒か？

  気になって日記を読み返してみたら、あんまり毒が飛んでいない。まあ、気分が乗ってきたら多少毒を飛ばしてみよう。今はどうも気が弱くなっていて、自家中毒になってしまいそうなので...少量の毒は薬にもなるからね。

  June 15, 2004

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• 玉の緒よ 絶なば絶ね ながらへば

  玉の緒よ 絶なば絶ね ながらへば 忍ぶることの よはりもぞするこれは、百人一首にもある有名な句ですね。作者は式子内親王。昔、ものすごい思いを抱いて、その恋が成就しなかった時、この句を見て感動して、夜の街を歩き回ったことを覚えています。口語訳をしてみましたので、見てみてください。もう死んじゃいそうなほどつらいんだけど、死んじゃうんなら、それでもいいわ。今、死ねないで生き続けていたら、日々の暮らしの中に、あの人に焦がれるこの気持ちが埋もれちゃうかもしれないから。

  June 14, 2004

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• 製作側は、沖田君をどうしていくつもりなのかな...

  沖田君はいつまでいじけているんでしょうか。珍しく近藤さんに怒られちゃったから、ショックが大きかったんでしょうね。次回は芹沢さんに殴られまくるようだし、この感じで行くと、製作側は沖田君をけっこう嫌な人間にしていくつもりかもしれませんね。個人的には土方さんがいいですね。もともと、一番好きなキャラなんですが、普通、好きなキャラは、誰がやっても不満が出るもんですよね。でも、この土方さんは、個人的に大ＯＫです。でも、いよいよ次週、一番好きなキャラがいなくなってしまいそうな予感で怯えています。あの人が出なくなったら、新選組の魅力は半分くらいになってしまいそうです。あー、どうしよう。もう、不安で夜も寝られなくなりそうです。史実ではもういなくなることがわかってるんですけどね。うおー、がんばれ～、史実に負けるな～...って、無理か......

  June 13, 2004

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• 寄生獣

  岩明均さんの寄生獣、今更ですが読みました。もう１０年前の作品になるんですね。マンガに詳しい友人からは熱烈に進められていたのですが、不思議と巡り合わせが悪くて、読んでいませんでした。その友人の評が、読んでみて改めて納得できました。この話は、永井豪のデビルマンの現代版だ、ということです。それは、一部ではありますが、確かにその通りでした。２０億の針にも近いものがありますね。理屈っぽいところが、またリアルさを際立たせているところもあり、キャラクターも実在感があります。すぐに殺されてしまうだけの人々も、ちゃんと存在感があるのがいいですね。かなりグロテスクな話で、残酷シーンもありますが、これはちゃんと感動させてくれる作品です。私は今回、他の本を買うときに、思いつきで一緒に買いました。嫌なシーンは目を逸らし気味にしながら見ていけば、とてもいい気分で読み終わることが出来ます。喫茶店や歯医者さんで置いてあったら、手にとって見てください。ミギーの馬鹿、他人のために身を引くなんて、ガラじゃないぞ！といいたくなるでしょう。

  June 12, 2004

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• ようやく梅雨らしくなってきた

  きょうは、１０時くらいから雨が降り始め、強くなったり弱くなったりしながら降り続いている。夜になって、かなり強く降り始めたようで、ごみを表に出しに行った同居人が騒いでいた。梅雨入りと言いながら、しばらく雨らしい雨が降らなかったが、そろそろ本格的に梅雨、ということなのだろうか。秋の雨と違い、梅雨の雨は降る毎に植物が育っていく、恵みの雨だ。出かける用事さえなければ、雨に降り込められるのはけっこう好きである。これからしばらくは、さまざまな雨の表情を楽しめそうである。

  June 11, 2004

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• 今夜の晩御飯

  今日の晩御飯はホッケでした。さかなは好きなんだけど、ちょっと問題があります。魚の気配を嗅ぎつけると、うちの猫どもは、いつも最初に私のところにくるんです。１２０％やってきます。１００％を超えているのは、間違って魚がないときも来て、要求を声高に突きつけてくることがあるからなんです。ホッケの場合は、２匹とも食べます。一匹はかなりの高齢なので、ちょっとお相伴に預かって終わりなんですが、女ざかりのもう一匹は、食事時間中、ずっと横で催促しています。かくして、私のホッケは４分の１以上が彼女のおなかに納まることになるわけです。私がなくなると、他のところに行って、ひたすら待ち続けます。私以外は食べ終わってからやるというスタンスを崩さないので、私のような目にはあっていません。けっこう貰っていましたが、それでも足りず、さっき流しに飛び乗って怒られていました。魚が食卓にのる日は、私はいつも怯えています。うちは一家全員が魚好きなので、これがけっこう多いんですよ...

  June 10, 2004

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• 大声で掛け合いをするだけでＯＫです！

  少し前に、会社で英語教育を受けていたんですが、そのときの先生がとてもユニークで、わかりやすい教え方をしてくれました。お金を出して子供を英会話学校に通わせるより、WOWOWのような衛星テレビでカートゥーンを原語で見せてやるほうが、はるかに早く英語が喋れるようになる、とかですね。映画やディズニーはあまりよくないそうです。何度も見ていると、子供の集中力がなくなって、覚えなくなってしまうというのです。常に新しい興味を呼び起こすことが、吸収の早さにつながるということで、納得できました。もう一つ、絶対に大事だと教えてくれたのが、大きく口を開けて、大きな声で喋るということ。恥ずかしがって、ぼそぼそ喋っていると、間違いにも気づかないし、身につかないということです。これは、日本語でもそうですよね。言葉を覚えるのは、どこの国の言葉でも、これが基本です。実際に、私も大きな声で喋るようにしたら、あっという間に上達しました。それで、子供の英語の話につながるんですが、今、子供といろんな教材（教科書でも、原書でも、英字新聞でも）を、交互に声を出して読み合うというのをやってます。これ、けっこういいみたいです。発音云々という話はありますが、とにかく声に出して喋ることで、英語のリズムがつかめるんです。日本だって、東北から関東、関西、九州で発音はめちゃ違いますが、ある程度は通じますよね。初めはそれで十分だと思うんです。うちでは、やっているうちに、子供が文章を覚えてしまいました。これを増やしていけば、ボキャブラリも増えて、本当に英語を喋るのが苦にならなくなります。騙されたと思って、お子さんとの掛け合い、やってみてください。本当に効果がありますから。ついでに、こっちも英語を覚えてしまうというメリットもあります(^_^)v

  June 9, 2004

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• 冬は猫エリアを空けて寝ます

  うちの猫は、私を布団だと思っています。冬は、こちらが布団に入るのをじっと待っていて、布団に落ち着くと隣に来て、かすれた声でニャアと鳴きます。布団の襟元を少し上げると、するすると入り込んできて、そのまま体勢を整えて、寝てしまいます。猫のごろごろという咽喉を鳴らす音を聞きながら、こちらも睡魔に襲われ、ぽかぽかと温かい中で寝てしまいます。同居人より猫が優先になってしまうので、うちの同居人は、冬が好きではありません。もう一匹いるのですが、そちらは最近入ってきません。一時期は二匹が横になって入り、同居人がはじき出されてしまったこともありました。そして、入ってこないほうがどうしているかと言うと、布団の上、私の足の間に丸まって寝るのです。私は上半身と下半身を固定されて、体中がぱきぱきという状態で目覚めることになるのです。

  June 8, 2004

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• 彷徨い歩いたけれども、やっぱりここが一番だった

  実は、同居人がここ（楽天広場）で先にＨＰを作ったのです。うちでは、既に二つサイトを立ち上げているんですが、日記とかをアップするのに便利そうなので、試しに使ってみることにしたんです。そしたら、非常に使いやすい！これまでは技術的なことにけっこう力を使っていたんですが、ここでは、コンテンツの充実だけに力が注げる！これ、えらくいいわあ、ということで、自分もブログを立ち上げることにしました。私は見栄っ張りなので、同じところでやるのは面白くないと思い、初めはわざわざ別のところを捜して、まったく別のブログを作り始めてみました。ところが、使いにくいんですな、これが。ブログは、本来そうなのかもしれないけれど、掲示板だのリンクだの、ページ作成だのといった機能がないんです。そして、一番面白くないのは、楽天広場のような、激しいレスポンスがないんです。せっかく上げても、いつの間にか何人かの人が来て、また消えていくという感じで、とても寂しいんです。結局、２ヶ所でブログを立ち上げたんですが、どちらもやめて、ここに新しく立ち上げました。やっぱり、使いやすい...結局、自分のやりたいことに、ここが合っているということなんでしょうね。まだやり始めたばかりですが、少しずつ中身を充実させていきたいと思っていますので、皆さん、よろしくお願いします。

  June 7, 2004

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• みんな、そっちに行っちゃ駄目だよ．．．

  斉藤一さんが、相撲興行の手伝いに無理やり引っ張り出されて、困りながらも参加している嬉し恥ずかしな感じが素敵でした。沖田はどうなってしまうんでしょう。なまじ純なだけに、どんな色にも染まってしまいそうでどきどきしますね。史実を知っていても、どういう気持ちでそこまで行ったかはわかりませんから、楽しみです。個人的には、鴨さんがこっちに行きたくない、と思いながらそちらに引きずられている感じが切なくて好きですね。近藤さんも、もう助けられそうにないし、土方さんはもう腹をくくっているし。そうそう、捨介さんが出てきましたね。私はあの人がいつも自分の名を名乗りながら、颯爽と切り込んでいたという話を聞いてるので、どんな風になっていくのか、楽しみです。ただ、芹沢派の平山五郎のように、実際はかなりの達人でありながら、笑い取りのように扱われている人もいるので、不安は残りますが．．．

  June 6, 2004

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• 痩せゆく男／スティーブン・キング

  この話でキングが取り上げたのは、「ジプシーの呪い」。相変わらず、説得力のある描写でこちらを異常な世界に引き込んでゆく。これが縦糸。そして、横糸が、日常の側に潜んでいる。たとえ目の前で起こっていることでも、自分の人生観から離れているものについては、それを認めるのことが非常に難しい、というのが、もう一つの恐怖の主題である。そんな中で登場する、ジネリという男が、この作品をうっとりするほど魅力的なものに仕上げている。その魅力は、ジプシーの側のジーナという美女（これも魅力的に描写されているのだが）が霞んでしまうほどの存在感を持っている。このキャラクターを知るためだけにでも、ぜひ一度読んでみていただきたい。面白いから。作品の主題は、次のようなものだと思う。「とるべき責任は、ちゃんととろうぜ」キングがこの作品で、読者に向かって言っているのは、これだけのことなのである。　ここから先は、説教臭くなるので、飛ばして読んで欲しい。もちろん、じっくり読んでもらってもかまわないけれども。どのような形であれ、本来とるべき責任をとらなかったものは、以前と同じ生活を続けていくことは出来ない。外部から、あるいは内部から、何らかの反動は絶対にあるのだ。それは、その事件を起こしたものに対する世間の目であったり、良心の呵責であったりする。それからは、決して逃れることは出来ない。それを免れる唯一つの方法は、自分がやったことを認め、過少でなく、過剰でもなく受け止め、裁きを受けることである。その裁きは公的なものでなくても構わない。自分が認められるものでありさえすればよいのだ。

  June 5, 2004

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• エミリー　ザ・ストレンジ／コズミック・デブリ

  黒髪に黒い眼。おかっぱの女の子。エミリーは天子でも悪魔でもない。ただの小悪党。女の子がなりたい女の子の、一つの典型かもしれない。クールに見えるから。自分がなぜここにいるのかわからなくて、回りの全てが間違っていると感じてて、自分がいるべき場所が他にあるかもしれないと、そんな風に思っている女の子は共感できるのかもしれない。

  June 3, 2004

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• ボボボーボ・ボーボボ

  今、一番はじけているアニメである。普段マンガ雑誌は読まないのだが、温泉旅行に行った時、風呂上りにジャンプをぱらぱら見ていた時に見たことがあった。構図も絵も話もひどく、穴埋めマンガだと思い、ぱらぱらとめくって飛ばした記憶がある。同居人もチラッと見て飛ばして、ワンピースとナルトを見ていた。そんなわけで、始まった時は、なぜこれを？と、疑問符が乱舞した。なのに、第一回からこれを見てしまったのは、時代の最先端を鋭くかぎつける嗅覚のせい、というわけではなく、その時間がちょうど食事と重なったためであろう。とりあえず、見るだけ見て、いろいろあげつらって同居人と楽しい時間を過ごそうと思って見始めたのだが・・・面白かったのだ。いや、ギャグ自体は、たぶん面白くない、古臭い、学生の宴会芸のようなものだったはずなのだが、テンポと無理矢理の力技で、なぜか、つい、プッと控えめに笑ってしまったら、それから笑いが止められなくなり、力技の極致とも言える、ボーボボ劇場で爆笑してしまったのだ。同居人も笑いが止まらなくなり、３０分間、食事に手がつけられなかった。口にものを入れると、思いもかけない間でギャグが来るので、噴き出してしまうのだ。最近、テンションが下がってきたような気もするが、まだまだ侮れない。特別番組で一ヶ月くらい放送されない時もあるが、放送があるとわかると、胸がときめく。昔々の作品のリメイクが、溢れる今日この頃、珍しくぶっとんでくれているアニメである。

  June 2, 2004

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• 方丈記／鴨長明

  試験などでよく出題されているので、知名度はかなり高いのではないだろうか。鴨長明が、４０歳の頃に書いたエッセイ集である。「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。」という文章を、記憶してしまっておられる方も多いだろう。主な内容は、長明が都に住んでいた頃に見聞きした天災や人の営みについての、事件簿である。個々の事件を通じて、宗教家らしい無常観が語られる。ところどころに、権勢や物欲に囚われている人たちに対し、俺はもう超越したぜ、偉いだろう、というようなところも見られるのがご愛嬌である。しかし、このエッセイで一番面白いのは、後半の長明が住んでいた庵の描写である。方丈、つまりほぼ３メートル四方の組み立て式の小屋で、書物と趣味の楽器だけを持って暮らしているのだ。減量生活の、一つの理想形である。人間は、これだけあれば生きていけるということを示してくれている。ここの生活の描写は、なかなかに魅力的である。現代では、次から次へと現れてくる欲しいものを、どんどん手に入れていかないと、人間としてよい人生を送れていないように感じてしまう。全てを捨てていくのはなかなか難しいが、このような生き方もできるのだと思うことは、それだけで爽やかな香気のようなものを生活の中にもたらしてくれるだろう。この本は受験勉強だけで終わらせるのはもったいない。それほど長いものではないので、一度通しで読んでみてはどうだろうか。新たな人生観が開けるかもしれない。これと似たものに、ソローの「森の生活」があるが、これもお勧めである。どちらも、根強く続く田舎暮らしブームに通ずるものがある。田舎暮らしを目指している人も一度読んでみると、面白い方針が立てられるかもしれない。

  June 1, 2004

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