わたしのブログ

　　　　１６９　ワイアットの寓話

　　　　１４　許可証

　誰だって、魔が差せば自分より相手が上とか下とか・・・
　根拠の無い基準で心が呟（つぶや）いてしまうものだが、
　私にはそう言った煩（わずら）いが無いという事を、
　この場で言わなくてはならないように思われるので、
　話すことにする。（大方、薄笑いを浮かべているのだろうが
　その笑顔が消えて無くなるか、満面の笑みに変わるか
　最後まで読めば分かること）
　大人と言う者は、子供を束ねられると思い込みがちだが
　子供と言う者は、友情で何とかなると思い込みがちだが
　両者が結局、私に投げかけた言葉にならない言葉を
　集約すれば一言である、
　「許して。」
　両者の顔が笑顔の時も有るが、目すら合わせてくれない時が
　大半だ。（弁護するつもりは無く、ただ事実なのだ）
　私は現金な人間なので、損失は大嫌いだ。（だから
　恨みや、妬みや、抜け駆けなどは個人の損失の問題だと
　思っているから、淡白なのだ）
　そこで、幼い私はある取引を思い付いたのだ。
　「現実は明白だから公平だ。そこで提案なのだが、貴方から
　通行許可書を頂きたい。人間の出来は私の方が上だから
　貴方より上に行く為の貴方の通行許可書を発行して
　もらいたいのです。上に行くのですから、貴方の資産も
　権力も、人望も要りません。何故なら貴方の下に、それら
　は有るからです。たとえ大人と子供であっても子供同士
　でも、これなら公正な取引が出来ます。
　まだ納得いきませんか？この許可書は目には見えないし
　手で触ることも出来ません。つまり貴方のこれからの
　人生には、実は何の影響も無いのです。忘れてしまえば
　良いのです。この取引の審査委員は今の現実ですし、
　傍観者は貴方と私の記憶だけなのです。
　お分かり頂けたでしょうか？実は拒もうとしても
　誰も拒めないのです。提案した私ですら！」
　・・・物心つく頃から、私は普通にこの取引を
　用いて生きてきている。それが証拠に、この取引は
　沈黙の下（もと）に暗黙の了解でなされている。
　そして老若男女問わないが、商才は問われる。
　笑顔が消えた貴方、
　人は友達だけで生きている訳ではないのですよ
　良いクリスマスを。
　満面の笑みの貴方、
　メリークリスマス！
　ところで、この頃はクリスマスキャロルのような話が
　煙たがられている気がするのだが、
　まさか、タイムズファーザーと取引出来る人でも
　いるのだろうか？
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　今回の話も相変わらず毒気が強いと思われるので、皆様方の中に僅かでも将来を憂う人がいるのなら、私はいつだって献身的であることを説明したい。
　これは、寓話なのです。この話の基（もと）は、以前遊んでいたディアブロ２においてパラディンで修道院地下２階にて、フォールンの大群に殺されて多額の通行料を払わされた事に由来します。ギャンブルでレアアイテムを引き当てるための資金が根こそぎ持っていかれました。
　弁解すつもりは無いが、未だに根に持っている訳ではない。