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「おれとおまえ考え方が違うようだ....」
映画「宇宙戦争」でトム・クルーズ演じるさえない父親が、自分たちを助けてくれた男に言われたセリフ。 ラストサムライ、コラテラルとかっこいい男を演じてきたトム・クルーズさんでしたが、この作品ではほんと自己中なさえない男でした。 (これよりネタばれ注意) 磁気嵐と落雷とともにトライポッドという3本足の宇宙人の殺戮兵器が地下から地上に現れ、人類抹殺が始まると、トム・クルーズ演じる主人公の父親は、息子と娘を連れて逃げ惑うのみ、それはあたりまえだよなあ、まったく太刀打ちできない相手に対して逃げるしかないよ。 人の車を盗んで、逃げ惑う人々をよそ目に、ただひたすら安全地帯へ向かう。 うーん、まあ、車は誰も乗ろうとしていなかったっし、必死だったからこれはよしとするか。 一方、そんな逃げ惑うだけの父親に、反抗期の思春期の息子は嫌気がさしていて、「ぼくはやつらに復讐する。」と軍隊と合流して宇宙人と戦おうとする。 それを父親は「幼い自分の妹も守れないのか!。」と力ずくで引き止める。 フェリーに乗って逃げるときも、息子はフェリーに乗船しようとする人を手助けするが、父親はおどおどするばかり。 そしてフェリーは転覆し、一向は岸に逃れたものの、そこはトライポッド群と軍隊との戦場だった。やがて息子は父親の制止を押しのけ、「たのむ行かしてくれ。」と、最前線へ走っていった。そして軍隊は全滅。 一方、父親は娘を連れて逃げ、そして一人の男に地下室にかくまわれた。 男は地下室に隠れ、宇宙人への反撃のときを伺っていた。 その地下室にやがて宇宙人が現れる。 主人公たちは隠れて、様子を伺う。 男は宇宙人にライフルを向け、狙撃しようとする。 それを主人公はおさえ、静かにするように諭す。 主人公に2回も、宇宙人やトライポッドの触手への攻撃を阻止された男は、主人公にこう言う。 「おれとおまえ考え方が違うようだ....」 男は宇宙人に破壊され尽くした世界を見て、行動がおかしくなり、地下壕を掘り始め、レジスタンスを組んで復讐すると騒ぎ始める。 やがて自分たちの身の危険を感じた主人公は男を殺してしまう。 (え?敵は宇宙人じゃないの?) 息子や男は宇宙人と戦うことを選び、 主人公は自分と子供たちを守ることを選んだ、 この2つの考えはどっちも理解できる、が、命の恩人を殺すこの行動は、おまいそれはないだろう....と思ったねえ。 最後は、主人公は爆弾をトライポッドに仕掛け、一機だけ破壊するという活躍を見せたが.....これまでの行動を見るとどうも感情移入できない。 まあ、映画自体は迫力ある、特撮もすごい、面白い映画でした。 PS: ET、未知との遭遇と友好的な宇宙人の映画を撮ってきたスピルバーグが、今回、凶悪な宇宙人の映画を撮ったのは、”アメリカ政府が凶悪な宇宙人の情報をつかみ、宇宙人へのイメージの転換を計った”という情報が...... なんちって、ただハリウッドの素材不足なだけでしょね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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