テーマ:本のある暮らし(3216)
カテゴリ:読書
夏休み明けからは、親が買ってた本や、読まずに実家に置いたままだったモノを読んでた。
そして、今回初めて再読もしてみた。 まずはボストン・テラン:著、田口俊樹:訳の『 死者を侮るなかれ / NEVER COUNT OUT THE DEAD 』 『 神は銃弾 』と同時に03年に買ってたのだけど、 当時の僕にはハード過ぎた。 何とか『 神は銃弾 』の方は読み終えれたのだが、こっちは冒頭を読んでそのまま断念してた作品。 月日は経ち、読み直してみるとかなり面白い。不思議~。 ジャンルはバイオレンス、ノワール、ミステリーってところか。 まあノワール色濃い作品なので好みは分かれるところ。 作品は魅力的なキャラクター、気の利いたセリフの数々、そしてその語りはイイ。 エピローグなんかゾクゾクする良さ。”暴力の詩人”最高也! 前回読んだ時にこの良さが判らなかったのは、若かったからかな? お次は再読。福井晴敏:著の『 トゥエルブ Y.O.』 『 終戦のローレライ 』 シリーズ等の著者のデビュー作品で44回江戸川乱歩賞受賞作。 著者の作品はどれも好きなのだけど、これは二番目に好きな作品。因みに一番は『 川の深さは 』 日本の惨状を打破り、あるべき姿に変えようと足掻く男の物語。 他の福井作品同様同じ信念によるテーマによって物語りは貫かれてます。 こちらも再読。( 実は読んでないと思ってた・・・・・ )内藤克人:著の『 もうひとつの日本は可能だ 』 市場原理主義、新自由主義に警笛を鳴らし、未だ歪さを認めようとしない日本人に現実を知らしめ、 盲目思考を切り取り、日本をそして世界を豊かにする為の論書。 親が買ってたアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ:作、内藤 濯:訳の『 星の王子さま 』 一般的には児童向の書だけど、読んでみると、大人こそ読むべき作品だなと思った。 まあ実際著者も、「 かつて子供だった大人たちへ 」としてるのだけどね。 大人になるにつれ、増した愚かさを批判し、幸せの在り方を示してるのかな?と。 著者の復役し、偵察中に行方不明と言う最後も、個人的には惹かれる点。 最後は山田詠美:著の『 風葬の教室 』 これは、義務教育時代に学校から貰ったと言うか強制的に買わされたものの、 『 老人と海 』同様当時は読む気にもならず眠ってた本。 改めて読んでみると、ユックリ読んでも一時間もかからない内容ながら、 なかなか良い内容の本で、学校で与えられる本も良いモノだなと実感。 ただし、当時読んでてそう思えるかと言う問題があるのだけど。 実際、こういった物を選んでるのは子供の心は疾うの昔に忘れ、かつて子供だった大人な訳だし・・・・ 今週発売された『 ゴルゴ13 vol.157 別冊ビッグコミック 』は良かった。 掲載は「一射一生」「荒んだ大地」「ラストグレートゲーム」の三作品。 どれも良かったのだけど、「荒んだ大地」が一番今の僕には良かった。 仕事の内容的には普通といえば普通の殺しなのだけど、最後が良い。 感情抜きで殺し、正に精密機械のゴルゴなのだが、ヒトとしての一面を見れるラストだからね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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