カテゴリ:映画
いやあ、秋ですねえ。(
秋といえば読書、紅葉、スポーツ…とにかくロマンチックな季節である。というわけで今回は最強にロマンチックな映画を紹介しよう。 ロッキー(1976年) おそらく人間なら一度は耳にしたことがあるであろう超有名映画である。ただほとんどの紳士淑女諸君は顔がボコボコに腫れ上がったロッキーが「エイドリアーン!!」と叫んでいるシーンしか思い浮かばないと思う。というよりロッキーってスポ根アクション映画じゃん!全然ロマンチックじゃねーよ!そんな昔の映画の話興味ないから君の名は。の方がええわ!と思っている人の方が圧倒的に多いと思う。 ・・・まあとりあえず読んでくれ!! ストーリー 才能はあるもののこれといって努力もせず、なかなか日の目を見ることのないボクサーのロッキーにある日転機が訪れる。世界チャンピオンのアポロの対戦相手が怪我で欠場となってしまったため、その穴埋めとして偶然指名されたのだ。無名のボクサー対世界チャンピオン。誰もが無謀と思っていた挑戦にロッキーはトレーナーのミッキーや親友のポーリー、恋人のエイドリアンらに支えられながら立ち向かってゆく… やっぱりスポ根じゃねーか! まあ待ってくれ。ここからが本番だ。この映画がなぜ評価が高いのかには様々な理由があるが今回は恋愛要素に的を絞らせてもらう。 まずロッキーがエイドリアンにアタックするシーンであるが日本の青春映画のように上手くは行かない。ロッキーは毎日足繁くエイドリアンの働くペットショップに通い、毎回挨拶代わりのジョークを言うのだがこれが全く面白くない。しかも、引かれてる様にすら見える。しかしそれでもロッキーはめげることなくデートに誘い続け、エイドリアンの兄であるポーリーの協力を得てやっと初デートに漕ぎ着けたのだ。(今の時代だったら間違いなくストーカー扱いされる) しかしやっとの思いで漕ぎ着けた初デートも上手くは行かない。スケートリンクに行ったのはいいもののなんと閉店後に着いてしまうというミラクルを発揮してしまう。まあその後なんやかんやで少しだけスケートリンクであそばせてもらえたのだが。 スケートリンクの帰り道、ロッキーはエイドリアンとの(ぎこちないほぼ一方的な)会話を楽しむがその内容もまた微笑ましい。「内気を病気みてえに言う奴がいるけどよ、俺はそうは思わねえ。(中略)無口と内気。俺達はいいカップルじゃねえか。」おそらくロッキーは女性慣れしてないのだろう。 そしてデート終盤、ロッキーがエイドリアンを珍しい動物がいるから見に来いよと家に誘うシーンがあるのだがここでもロッキーは「見てくれよ、このカメ。珍しいだろ?」「・・・それウチで買ったんじゃない。」と、詰めの甘さを露呈してしまう。まあ、この後にロッキーはこれらの失敗をチャラにするぐらいの大逆転を納めるのだがそれは自分の目で確かめてほしい。 これらを観て分かる様にロッキーはとにかく不器用である。とてもじゃないが白馬の王子様キャラではない。が、それゆえ男心に響くものがある。その後はミッキーやポーリーの協力を得て映画史上最も有名といっても過言ではないGonna Fly Nowの曲とともにトレーニングシーンが映し出され、ついに世界王者アポロとの戦いの日が来る。この試合はアポロからしてみれば無名ボクサーと自分を戦わせることで観客にアメリカンドリームを見させようという、つまりは単なるパフォーマンスでしかなかったがロッキーにとっては自分はゴロツキではないと証明できる最後のチャンスだった。観客の賭け率は50対1。だれもがアポロの勝利を見越していた… 「もし最終15ラウンドまでリングの上に立っていられたら、自分がただのゴロツキではないことが証明できる」 試合前夜にエイドリアンに言った言葉を胸に刻み、ロッキーはリングの上に立つ。ゴングが鳴り試合が始まるとチャンプ、アポロはロッキーに猛烈なジャブを浴びせ早くも実力の差を見せ付けるがロッキーも負けじと応戦。なんとアポロからダウンを奪う。 これに火がついたのか挑発気味だったアポロも本気でロッキーに戦いを挑み、試合は「せいぜい3ラウンド持ちこたえればいい方だろう」という大方の予想を裏切り14ラウンドまで続く。14ラウンド終盤、猛烈なパンチを喰らったロッキーはリングに倒れこむ。ミッキーはもう立ち上がるなと忠告するもロッキーは不屈の闘志で立ち上がりアポロに立ち向かう。 そしてついに訪れた運命の15ラウンド。ボロボロになりながらもチャンピオンに立ち向かうその姿に会場からはロッキーコールが沸きあがる。そしてロッキーの猛ラッシュがアポロを追い詰め、あと一息となったその瞬間、試合終了のゴングが鳴り響いた。試合は判定にもつれ込んだのだ。試合終了後、自分を囲んでいるマスコミのインタビューに耳を傾けることなく、ロッキーは群衆に向かって必死に「エイドリアーン!!エイドリアーン!!」と恋人の名を叫び続ける。 (目は腫れ上がり身体はボロボロになりながらも恋人の名を叫び続ける男の鑑) その叫びに応えるかのようにロッキーに駆け寄り熱い抱擁を交わすエイドリアン。会場ではアポロの判定勝ちを伝えるアナウンスが流れているが、エイドリアンからの愛を手に入れたロッキーにとってそんなことはどうでもよかったのである。 ロッキー 特別編 /シルベスター・スタローン【字幕・吹き替え】【中古】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月05日 14時02分40秒
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