.。.:*・゜☆tom星☆.。.:*・゜

[読書☆想] カテゴリの記事

全30件 (30件中 1-30件目)

1

• 【聖女の救済】☆

  これまた湯川准教授シリーズである。★ネタバレバレです★冒頭、聖女である資産家の妻綾音が夫から離婚を切り出される場面から始まる。だから彼女が犯人で有ることは間違い無い！夫から【一年で子供が出来なかったら離婚するのが２人の取り決めだった】素気なくそう言い渡されて、【子供がそんなに大事なの？】【私への愛はもう無いの？】問われて【勿論今でも気持ちは変わらない、でも子供は・ライフプランは何より優先されるんだ】綾音は愛は無いんだと感じ、決行を覚悟し、【しばらく北海道の実家に帰ってきます！】と。綾音はパッチワークの教室を持っていて、その弟子の宏美が夫の愛人だとも気が付いていた。その上妊娠してるということも察していた、だから自分は捨てられるというのに彼女に恨みを持っていない風情が不思議だ。罪を着せる意図は無く？宏美に自宅の鍵を渡して、家を開ける。週末彼に呼び出された宏美が綾音の留守に泊まる、待っていた彼の入れたコーヒーが苦い。「（綾音と）結婚してから初めて自分で入れたんだけど、巧くないなー」以前はコーヒーメーカーが有ったが、綾音に処分されたから自分では入れてなかった。翌朝宏美がいれるところを見ている、自分で飲みたいときに入れられるように。。；夜も一緒に過ごそうと約束して出掛けるのだが、その約束は果たされない。仕事終わりに電話しても彼は出ない、家に行くと彼がコーヒーを飲んで死んでいた！【毒殺】に間違い無いが、では毒は誰に呑まされたか？宏美の他に訪問者は居ないようだ、動機の有る妻は北海道に居て鉄壁のアリバイが有る。捜査は難航するが、ここで登場する草薙と内海薫のコンビの息が合わない。始めから綾音が怪しいと決め付ける内海、彼女に同情的に接し他の可能性を捜そうとする草薙。ことごと対立し「草薙さんが恋しています」と、単独で湯川に協力を仰ぐ内海。草薙には内緒の理由に虚を付かれ相談に乗る湯川、【完全犯罪】かもと興味を持つ。第一の難関は毒物の経路、留守の綾音がどうやったら夫に毒を飲ませられたか？夫はペットボトルの水しか飲まなかった、当然コーヒーもその水を使うだろう！だがペットボトルから毒物は検出されない。湯を沸かしたケトルから僅かに反応が出る、がそれならどうして宏美は無事だったか？浄水器が付いているが操作した形跡が皆無で、むしろ１年はフィルター交換も掃除もしていない？湯川の指摘で浄水器の毒物検査が行われるが出ない・・・更なる精密な検査を勧める湯川。湯川の介入はともかく（草薙）を無視した内海に苛立つが、自分を信じて緻密な捜査に徹すると。。秘密主義だった被害者の過去が少しずつ見えてきた、綾音の前の彼女のこと。そして彼女が２年前に自殺していること、更に綾音と親友だったことなど。。；家族というものに縁が薄い被害者は、自分の子供を産んでくれる妻だけを求めていた！一年付き合うなりして子供が出来なかったら別れる事を、当たり前としてきた。綾音の親友は被害者を殺した毒で自殺していた、それを遺言のように綾音に送ってきていた。綾音はその意味を知り、その時が来て・自分の望みが叶わなかったら使おうと用意していた。此処で何故【聖女】かという疑問が解ける・・一貫して宏美に寛大に接している綾音だが、それに惑わされる草薙に読者も騙される、宏美を責めない事・その美しい佇まいに。だがそうではなく綾音は子供が産めない体だったのだ、その事を親友も知っていた。子供が出来ないことで恋人に去られ、彼の次の相手は親友綾音・・そこで自殺を選ぶ。でも綾音は子供を望めないと分かっている、一年後には同じく捨てられると分かっているから毒を送ってきたのだ。それを綾音は自分に使わず夫殺害に使うが、やはりどうやって？が分からない。湯川が証明されないと【虚数解】だからと、なかなか手の内を明かさない！綾音がいつもどう暮らして居たか、執拗に調べる。彼女はいつも家にいて、夫の世話をする事を一番にしていた。リビングに座りずっとパッチワークを縫っていて、夫も誰もキッチンには入れないほどに。そこまで完璧に夫の世話をしていても、子供が産めなければ用は無い！だがそのことは分かっていたことである、綾音は自分だけは捨てられ無いことに賭けていたのだ。でも、、そうなってしまった。そうなるだろうと分かっていたとおりに。。では毒はいつ仕掛ける？　答えは始めから！痕跡が無いのは毒は既に仕掛けられていたからなのだ！　そう結婚した１年前から！！綾音がしたことはそれが誤って使われないように見張っていることを、止めただけ。【聖女の救済】とは、浄水器を使われないように気を付けていた行為・夫の命を日々救っていたことを指すのだった☆私は最後まで綾音が罪を逃れられるのかと思っていたのでした、やられました～☆

  2018.08.09

  コメント(0)

• 禁断の魔術☆

  東野圭吾の【禁断の魔術】を読みました。福山雅治主演で人気の湯川准教授の作品で、今回はその後輩の物語。後輩と言っても高校の・しかもかなり年の離れた古芝は、所属する物理研究会の存亡を憂い画期的なデモンストレーションはないかと先輩各位にメールを送る。唯一返信をくれたのが湯川だった。その湯川に憧れて大学に見事合格して奨学金も取れ順調に学生生活を始めた彼だったが、両親亡き後育ててくれた姉が亡くなった後　湯川に挨拶も無く中退してしまう。そして彼は或る町工場で働きながら、技術を磨いて或る装置の改良を試みていた。その装置が湯川の指導で作り上げた【レールガン】だった。姉の死には或る政治家が絡んでいて、もし彼が救急車を呼んでいたら死は免れた。古芝はその政治家をレールガンで殺そうと、姉の復讐を果たそうと考えていたのだった。　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レールガンは【武器としての実用化は難しいとか】という質問に湯川は【難しいなんてモノじゃない、殆ど夢物語だ】と、その難しさを説明し【どう考えても武器にはならない】と結論する。だが警察は調べれば調べるほど、その可能性大と奔走する。一貫して【彼はそれほどバカじゃない】と彼を擁護し、最後は彼の元に駆け付けプログラムを書き換え「代わりにスイッチを押すから合図しろ」と迫る。そんな事をしたら先生が罪を犯すことになると、躊躇う彼に【気にするな自業自得だ！】【教え子に正しく科学を教えてやれなかったことに対する罰だ！】と、まるで実験の成果を見届けたいかのように、最後の選択を迫る湯川。恩師に罪は着せられないが、この一年それだけを考えてきたと逡巡する古芝。更に湯川の言葉が続く、お父さんの仕事を知っていたか？アメリカでの仕事は兵器製造だったが、後年それを後悔し地雷撤去にたずさわっていた。【真の科学者ならその技術で人を傷付けたり生命を脅かす事は許されない】その事を彼に言わなかったのは、【自分のやっていることは貢献でも善行でもなくただの懺悔で、息子に話せる事ではない】そう父が言っていたと、お姉さんから聞いたのだ！と。うーん、かっこいいな～湯川さん！図らずも２作続けて復讐の話でした。やはりね、復讐って巧く行かないものよね～☆

  2018.08.06

  コメント(0)

• 【死神の浮力】の名言集☆

  主人公の１人、娘を殺された父親である【僕】が紆余曲折の中で度々口にする言葉であるが。言い訳めいて、反感と共感様々な気持ちになった言葉をまとめてみる。【寛容は自らを守るために、不寛容に対して、不寛容になるべきなのかどうか】文学者渡辺一夫の言葉であり、この物語の主題のようだ。【寛容】とは、良心や良識の有る普通の人間を差し、【不寛容】とは、そうでない人間・サイコパスや犯罪を平常心で犯せる人間のことか。【僕】は復讐を誓いながらも、度々それを理屈付けなければならないらしく・・それは優柔不断で、物語をいたずらに長引かせてるように感じる。【才能有る優秀な人間が不遇な場合、犯罪を犯す自由も有ります】とは、どうやら「罪と罰」の主題のようだ。「優秀な人間は罪を犯してもいいんじゃないか」と言い、決めるのは本人で最初は甘くても、優秀だから自粛出来る！という言い訳。。　　　【復讐するは我にあり】元々は聖書の言葉だとか、我とは【神】の事で、「復讐するな！」と言う意味。【敬意とは面倒くさいことをする】ということ。パスカル。その人の為に面倒なことをして上げる、それがその人への敬意であると。【敵討ちは勇ましさの証明でも武士の誉でも何でもない】と、徳川将軍が言ったとされる。たとえ女に助けてもらおうと、仇を討てばそれで良い。自力で無くても手柄にかわりはない・助っ人を頼んでも蔑まれる訳でもないそうで、【復讐とは、とにかく速やかにやることが大事だ！】とゆう。そうだそうだ！とうなずいてしまう！～あまりにも進まなくて★ミルグラムの実験によると、【人間は偉い人に指示されると従ってしまう】或る機械を操作して人に苦痛を与えるのをみて、人は躊躇するものの権威有る学者が「もっと強く！」と命令すれば６割が従い、命令に背いた人間は罪の意識を抱く。米国の或る調査でサイコパスは２５人に１人居るという、でもその内６割が従えば残りは１０人。では、どうして世の中全てがサイコパスになってしまわないのか？！【人間は放っておくと自然と争いを起こす】カント【平和は苦しくて、戦争は楽】渡辺一夫「平和ボケというのは、多くの人が頑張っていること」平和が良いと分かっていても、人は退屈し・飽きて憂鬱になり倦怠を催す。人間だけが人を気にする、動物には自分しかなく・今しかない。不寛容の人と戦う事はジャングルで猛獣にあうようなものかも知れない。猛獣に対して人間は説得の道が皆無で有るのに反し、不寛容の人々に対しては説得のチャンスが皆無ではない。渡辺一夫とは言うが、耳を貸すような説得力が有るかがまた問題であるよね★イヌイット族の「クンランゲダ」について。【平気で嘘を付き、物を盗み、多くの女と寝て、叱られても反省せず、いつも長者に罰を与えられる者】の事をそう言うのだそうで、そういう輩をイヌイット族はどうするのか？「誰も観ていない時に、誰かがそいつを氷河のふちから突き落とす」のだと。なかなかの解決策の様でもあるが。その誰かは果たして「優秀な人間は罪を犯しても良い」と、自分で決められる人間では無いだろうか？そうだとすれば、やがては限り無く自分に甘くなるように思う★かくしてサイコパスはいなくならず、平和は長続きせず、戦争になるか。。もしくは寛容が頑張って退屈せず、飽きて憂鬱から倦怠しない事だ！この小説に限っては、【寛容＝優柔不断】って解釈になりました。では【不寛容】は何になるだろう？と、取り留めなく考えてしまう。。。

  2018.08.04

  コメント(2)

• 【死神の浮力】

  タイトルは井坂幸太郎氏の【死神の精度】の続編で、今回は長編である。井坂氏描く死神は、事故や事件で死ぬ予定の人がその運命で「可」か「見送り」かを１週間対象者に密着して調査するお仕事をするという設定なのだ。お仕事・調査を至極真面目にやるのが、主人公の死神・千葉なのだが～他に死神は大勢いる、ろくに調査もしないで「可」と報告する神が殆どなのに。千葉は強烈な【雨男】ならぬ【雨神】で、彼が仕事中はほぼ毎日雨だ。彼のささやかな願望は「太陽輝く晴れた空を見てみたい」なのだが、叶わない★千葉が人間界で唯一気に入っているのは【音楽】で、ジャンルは問わない。ことあるごとに音楽を聴きたがる変な男。。神で有るから死なないし、数世紀仕事しているから少し前と言っても人には伝わらない昔になる。例えば【渋滞】は【参勤交代】の時も大変だったと、言ってしまうくらい無頓着★そのチグハグさなどが面白いと思える人には、お勧めの小説だと思う。さてしかし今回の【死神の浮力】は、長編。話は小学生の娘を殺された夫婦の苦悩から入る、、、この時点でかなり引く★娘を持つ身であるし・・・、育てている時には絶えずそういう心配から逃れられないし★なんなら今だって心配は常に心のどこかに有り、ふと考えるといたたまれなくなるし★・・だから娘が子供は作らない！と言うのを、信じてどこか安心していたのに・・話に戻ると、まずこの夫婦の元に死神千葉が現れる。　　　　と言うことはどちらかが死ぬか見送りになると言うこと！奇妙に感じるが千葉は普通に人として認識される。超真面目死神千葉は、夫婦宅を訪問して昔の知り合いとごまかして夫婦と知り合う所から始める。その日彼らの愛娘を手に掛けた犯人は【無罪】になった所だった、と言うタイミングの悪さ～！　　　今回千葉にはそれがついて回る・・もしかしたらそれこそ千葉なのかも・・さて無罪判決はさぞや無念だろうと、マスコミは自宅を取り囲んでいる。実は【無罪】になるように仕組んだのは夫婦なのだ、彼らは法の手の届かないところで復讐する事を企んでいたのだ。それが千葉の存在で事態は思わぬ展開になってゆく～と言うのが、見所なのだ！結果復讐は果たされるが、それは娘の敵を取ると言うよりも【人を救う】行動になる。犯人に対して彼らが思う【良心の無い人間】は、或る統計では２５人に１人居るとか。【良心の無い人間】とは、人を傷付けたり犯罪を犯す事に痛みなどまるで感じない人の事。躊躇さえしない人間に普通の人間はどうしたら勝てるのか？せっかくのチャンスを逃した後で、ジタバタする彼らにもどかしく思うもそれが普通かも。その上千葉のトンチンカンな言動が、少しうざくもなるが許容範囲内。最後死神だからといって勿論死んだ人間は生かせないが、【見送り】にされた人間は死なない・・どんな状態であろうと死ねないのだが～そこで少しだけ溜飲が下がる・・奥床しいと言うか、考えると恐ろしい★良心の無い人間の犯罪が増えている昨今、死神が存在しても彼らが居なくなる訳では無いが。そんな事が有っても良いのにな！と、考えさせられた作品でした☆

  2018.08.01

  コメント(4)

• 炎の星・永遠の炎・・

  【炎の星】【永遠の炎】は【龍のすむ家】の、第三章・第四章である。第一章はそれなりに面白く読んだので、続きを古書店で見付けて即購入したもの。そう言えば第二章は読んだはずだが、あまり覚えていない。。；物語の舞台はイギリスの大学町、そのとある下宿屋で下宿屋の大家リズは陶芸家で主に龍を作って生計を立てている。そこへやってきたデービッドは「引っ越し祝い」として、手にノートと鉛筆を持った龍を送られる。置物と思ったその龍は不思議な力でデービッドと繋がり、彼のインスピレーションをかき立てるのでした。そしてデービッドは作家になるのですが、不思議なのは彼の書く物語は現実になるのでした。大家リズの娘ルーシーに書いたリスのお話が、デービッドの処女作ですが・・・その主人公のリスは実在して居るという話。ルーシーはそのリスを見付けて、デービッドに知らせます。「何か困ってるから助けて上げて」という事から、物語は作られてゆくのでした。陶器の龍が生きている・その力を持っているリズは何者？そうそう第二章ではその物語でした。そして第三章では、デービッドは北極に来ています。そしてここから何だか物語が取り留めなくなってきて、読み進めるのが難しくなりました！そうそう第二章は【氷の伝説】と言うのでしたが、そのお話も理解できていないのかも★だってねリズはルーシーを産むのに父親は居ないんですよ！その時付き合っていた恋人は、裏切られたと失望し修道士になってたり・・デービッドは氷の剣で心臓を貫かれて死んだのに、第四章では生きているし。。それもシロクマになったり、イヌイットの猟師に変身したり・・・そうそうシロクマも喋るし、戦うシロクマと語り継ぐシロクマが出てくるし。。語り継ぐシロクマは、知らないことでもその事を考えると浮かんできて話し出すという～訳分からない力を持っている。。瞬間移動出来る人も居るし・・・もーーーなんでもあり★だけど肝心の時にはまだ瞬間移動出来ないし。。；デービッド、いったいあなたは何者なのさ？　ヤレヤレ；で【炎の星】からは肉体の無い生命体が登場して、人の意識を乗っ取って操るし・・・そいつ等にも悪と善がいて戦ってるし、と言うかまあ悪は地球なんか破壊してもいいや！な訳で。。悪な奴らは、地球が龍に合ってるからと復活させようとしてるとか。そっちに取り付かれたルーシーは母親のリズを殺しかけるし★でも大丈夫死にません！　って、創造力の楽しさとか解説されても都合いいだけじゃん★!!としか思えなくって、最後までとにかく読むのが辛かったことといったら。。まあこんなに読み難い本は、ちょっと記憶に無いです・・・・・最後まで読んだので、良しとしました☆

  2018.07.31

  コメント(0)

• クリフトン年代記☆

  このところジェフリー・アーチャー著の【クリフトン年代記】に浸っていた！文庫本にして全７部それぞれ上下２巻なので１４冊を、隙を見つけて読み進んでいた☆全仏のナダルの試合中はまだしも、他の試合中は合間合間に。。読んでいる時には、止めることなど考えられなかった！そもそも第一部の上下巻しか手元に無かったのだが、読み始めて直ぐに古本店に走った！何しろ読み終えたら直ぐに次の巻を読まずには居られない展開だったのだ。。；　　　　　　　　　【ズルい！】と思うほどに。クリフトン年代記の主役は【ハリー】である。貧しい港湾労働者の息子として生まれた彼は、学問などそっちのけで港に入り浸っていた！将来船乗りになるのだったら学問なんて意味ないと、彼は港で過ごすのが日課だった。そして知り合うことになった人は、学問があり・訳有って世捨て人となっていたひと。そして２人の出会いが必然だったように、ハリーは学問の扉を開けて才能を開花させてゆく。が、それと共に彼に持っていたのは【天使の声】だった。　　それなくして彼が道を辿れたか？は、神の妙。ボーイソプラノを失っても、彼が学問への情熱を失わなかったこと。たまたまアルファベットの順で知り合った友が生涯の親友になったこと。。その親友とは【異母兄弟】の疑いが持たれていること・・（２人ともに色盲なので）（しかし色盲は母親の遺伝子で受け継がれるものだと言う、解説は後々でてくる）実はハリーの父は生死不明・・戦争で亡くなったことになっているが。。本当は点検中交代時間に気が付かず、２重船底の中に閉じこめられてしまったのだ。作業を急ぐあまり・・【親友が閉じこめられた！】と言う訴えは退けられ・・そして父は帰ってこなかった。。ハリーの母は、夫が行方知れずで・しかも婚前交渉が有った男には見捨てられ★　　　（彼には財産は有ったのだが、人間性が伴わなかった★）ともかくひとりでハリーを育てるしかなかったが、学は無くても賢かった。何より働くことを厭わなかった、そして学ぶ姿勢が素晴らしかった！！そう言う人がどうして婚約者が有りながら、一夜の情事にいたったのかは疑問だが。労働者に学問は要らなかった年代で、父が居ないから早く働いて貰いたい！という所で大学まで進ませようと、昼夜を惜しんで働き通す偉大な母親である。ジェフリーの小説の主人公は、まあこうした実に見上げた人たちばかりのように思う。頭が良い上に努力を怠らない・・一流中の一流の学校に行くにも【奨学生】を目指す！！そこには違和感が有るのだが、物語的には納得と言うかわくわくしてしまうんだよな～でも物事全てが巧く行かないのは世の条理、ハリーの母の実の兄は残念な男だった。物語の始め、親友が閉じこめられた！と会長室に直訴したところまではいい男だったが。。工事を中断して耳を澄ませても中に人が居る気配は無かった・・（一瞬聞こえたが？）結果工事は続けられ、ハリーの父は二度と姿を見せなかった。【家には帰っていない】事を確認して会長室に戻った兄は、警察に話すというと。金庫から現金を取り出して買収しようとする・・そして買収されてしまうのだったが・・彼よりも狡賢い会長は【盗まれた！】と、警察に届け出る。捜査に当たった警部に見抜かれそうになると、権利を使って切り抜けるのだった★★この狡猾な会長がハリーの親友の父親で、しかもハリーの母と一夜を共にした男だった★そしてハリーの父親を見殺しにした男でもあり、さらには叔父を犯罪者に仕立て上げた男★★バリントン海運会社の会長にして、ハリーの親友の父のみならず妻となる人の父親でもある。この物語には狡猾な人間が、敵として何人も登場するのだった。。学生時代の監督生だったり・尊大な妻だったり・儲けることに手段を選ばない男たち・・時代は第一次世界大戦の後で、第二次世界大戦には参戦する世代である。現在９０歳になる母よりも上の世代の話だ。　始まりは歴史の中から・・最後はダイアナ妃の時代まで。ハリーの妻エマが初めての女性会長となったり・大臣になったりもする。ハリーの息子は銀行マンとして腕を振るい、やはり会長になり・親ともなる。ハリーは作家として成功し、後には人権運動を認められ爵位を授かるのだった。始まりはささやかな一家の物語だったのが、人間性の物語となり・舞台は法廷となったりまた銀行だったり・オークションがあり・重役会議の争いや・犯罪者も登場すると。そうなるとこれはジェフリー・アーチャーの、これまでの作品を網羅する物語のようだ！そう読んだことのある作品と同じく、読み始めたら止まらない！とにかく一気に最後まで読みたくて、第７巻は新刊で買いました★読んでしまったら、続きがないことにホッとしたものだった。。；最後はエマが難病で死んでしまい、ハリーも後を追うように死にその葬儀で終わる。なるほどだから【クリフトン年代記】なんだなあ～～と、ホッとしました☆

  2018.06.08

  コメント(0)

• インフェルノ☆

  ダン・ブラウン著の「インフェルノ」、本よりも先にWOWOWで観てしまいました！映画も小説も主人公がいきなり病院で目が覚め、記憶喪失になってるというのは共通でした！！映画では（さすがに映画だから！）そこからまるでジェットコースターのような展開です！何しろ目が覚めて・自分がどうして此処にいるのか？も解明しないまま、いきなり乱入者が来て・医師を射殺・自分にも撃ってくる中、可憐な医師シエナとの逃走劇が始まるんですよ？！そんな事有ります？？いくら医師だからって、命懸けてまで一介の見知らぬ患者をそこまでフォローします？（ひねくれた私のこの疑問は、ず～～～～～～～っと続きます！）この映画公開して既に１年以上な訳なので、ネタバレは気にしないで言いますと。どんだけ訓練されたエージェンシーだって、あの展開で逃げられる訳ないじゃん！！しかも記憶喪失の教授ですよ？？？？？　そして医師ですよ？！なんで追われてるかも解らないまま逃げ続けるふたり・・；おいおい；；誰が味方なのか敵なのか？以前に、命が危険だから逃げるしかないふたり！主人公は常に一緒に逃げてくれる彼女に感謝と・だからこそ信頼を深めてしまう。しかし最後には裏切られ・・人類の危機と（インフェルノ＝地獄）向き合うことになる。そしてやっと思い出すのは、昔親しくしてたのに敵だと思ってた女性の事。★すっげー違和感★だが、最後はその人のために・彼女は大儀の為に頑張る～☆☆そして人類の危機は救われたのでした♪　な展開です～～；だが原作では、危機は救われず・ただ思ってた程の地獄では無かった！って話になってる。「インフェルノ」＝「地獄」はダンテの「神曲」がモチーフになっている。・・それを読んだことは無いが、そもそもキリスト教の地獄の話ですよね。ピンと来ないのは、日本人だからかな～？！まあ・地獄の有り様を一番解りやすくした人がダンテであり、それは今日まで変わらない！ってな事は読み解けた！そしてそもそもヨーロッパの文化は、キリスト教やらあれこれ交じって発展してんだって事も。今回の舞台はフィレンツェ・ヴェネツィア・そしてイスタンブール～♪なんとなんとプライベートジェットで飛まくりであるよ～贅沢☆※☆※☆（なんで一介の教授ふぜいがそんな厚遇受けられる？？）映画ではかつて恋人同士だったから！なんて、説得力有るのか？無いのか？な描き方だが。原作では、そこの処は「たまたま」な感じだ。たまたま意見を訊いてみたら、メッチャ短時間で読み明かしたから強引に協力をさせた！的な。まあ映画と原作ではそういうことはままある。映画が良いのはなんと言っても映像があること！プライベートジェットに乗らなくても、一瞬でヴェネツィアからイスタンブールに移動できちゃうもん♪そして本が良いのは、それぞれの人物の思惑が分かること。（意図して隠されることも多々有るけれど！）しかし結果はまったく異なる事が、今回は意外過ぎて・・それっってどうなの？と。★増え過ぎた人類が地球を地獄に変えるのに、もう一瞬の猶予も無い★これ以上人口が増えると、地球はそれを養うだけの食物を生産出来ない！当然人々は飢え・生きるために人から奪うようになり・平気で罪を犯すようになるだろう。それこそが地獄★だから人類を救う為には、【ペストのように一気に人口を減少させる手段】が必要で有る！その危機がすぐそこまで来てるのに真剣に考えようとしないのが罪だ！と信じる人物が、【こうするのが指命】と疫病を創り出し・そのウィルスを仕掛けた。それを阻止しようと奔走するのが映画でも・原作でも主題なのだが。。一番違うのは映画ではぎりぎり阻止出来るのだが、原作では阻止出来ない！★★既にウィルスは・・放出された後で、実は間に合うわけも無かったと言う落ちだ★★でも、地獄にはなっていない！！誰も発症してないし・死者も出てないからパニックにもなってない。。しかし確かにそのウィルスは世界中にばらまかれた・・これからどうする？って話が続く。そのウィルス・・は、遺伝子を書き変えるだけで命には別状は無い。遺伝子をどう書き換える？と言えば、★不妊症になる★と言うものだった。なるほど・・全員という話では無いようだ、がそうなれば人口は確かにこれ以上は増えない！でも待って！　ある時から突然子供が産まれなくなるの？どんどん終末に向かう人口ばかりが残ったら、認知症やら介護やらってそれこそ地獄じゃない？しかもそれって今の日本の現実ではないか！！！　やれやれ；；もうひとつの違和感は～そのウィルスがばらまかれてから１週間で、もう世界中に広まっている！って前提？そんなに速い？？　イスタンブールから世界中に人は移動しますかね？？空気感染だからといって、そういうもの？？遺伝子操作だから人以外には害が無いとか・・そんな便利なものかな。遺伝子研究の世界では、もうそういう操作が可能だと言うのは本当なのかしら？！だとしたらその事が実は一番怖い気がしました★☆

  2017.08.05

  コメント(2)

• 少年陰陽師☆

  えーー♪　最近すっかり嵌っているのがこの「少年陰陽師」と言うシリーズ！結城光流と言う人が書くこの本を見付けたのはブックオフ、本家（？）である夢枕獏氏のお隣だった。思うに・・五十音で言えば同じ「ゆ」で始まるのは、もしかしたら狙いなのか？？運命か？！１冊１センチほどの薄い冊子が１３巻まで手に入っている・・のを何度も読み返しているこの頃。いままでこんなに読み返すと言うことが無かったので、自分でも嵌り加減に笑える★     さて少年陰陽師の主役は安倍昌浩、氏からも察せられるとおり陰陽師の代名詞的なあ・のー「安倍清明」。その☆末の孫☆である彼が１３歳にしてやっと元服する、ところから物語りは始まる。内裏・陰陽寮に下っ端として修行に入るが、「七光り」的な微妙な立場。まだまだ見習いにもなってない身分であるが、しかし実態は幼い頃から清明の手解きを受けていて実はこっそりと夜の都の治安を守っていたりする、まさしく「清明の孫」なのだ。 常に彼についている一見可愛い姿（と言っても通常の人＝徒人には見えない）物の怪こと（もっくん）は、実態は清明の式神「１２神将」の内の最強・地獄の業火操る・・超頼もしいが＆超やばい「騰蛇」だった。・・その仮の姿が、小さい犬か少し大きい猫のような真っ白な生き物なのである。  さて安倍清明は既に齢７０どころか８０に近い設定で、その唯一認めた跡目がこの「昌浩」なのだ。孫が居るからには当然子供がいるわけで、昌浩の父は２兄弟の弟の方である。父吉昌には３人の息子が居て、２番目と３番目は１０歳以上も離れている設定である。つまりまあ孫の中でも特に幼くて可愛い存在ってことになる。 そしてこの孫はーー；　なんだか底知れない力を秘めているらしいのだ。そのひとつが貴船の祭神「たかおかみのかみ」の加護を受けると言う奇跡（むしろ災難？）ふたつめは左大臣の娘彰子（入内予定・皇后候補）と運命的に出会ってしまう。。  順番としては１巻ではその彰子と出会い、その危機を救うと言うお定まりではあるが出会いの話。２巻ではまたもや妖怪に狙われた彰子を救い、ついでに呪縛された貴船の神を解き放ち加護を受ける話。３巻ではその大元の妖怪を倒すが、呪詛を受けた彰子は入内出来ず稀代の陰陽師に預けられることになる。 稀代の陰陽師と言えば安倍清明、その孫昌浩と彰子はとうとう同じ邸に暮らし始めることになるのだ。   もう・・ここまで来れば（なんと都合の良い話よー）なのだが、昌浩を次々襲う災難・・しかもそれはかつて清明が果せなかった事件が関わっていたりする。。あの稀代の陰陽師清明が為せなかったが故の禍が、まだまだ見習いの昌浩の肩に掛かってくる？？（そんなバカなーー；）な話なのだが、いざと言う時には清明が魂魄を飛ばして助けに来る！その技が出来るのはもちろん清明だけであり、それは素晴らしく命を削る危険な技でもある。しかし清明は孫可愛さに何度もその技を使ってしまうのだ・・結果寿命を削る羽目になっても★  この技が出来る訳は、清明が若い頃に式に下した「１２神将」の存在があるからだ。陰陽師の占い道具である式盤に描かれた１２神将「天空・天后・玄武・太陰・天一・朱雀・大裳・白虎・六合・青龍・勾陣・騰蛇」彼らは神の末裔でありながらも、実は人の思いが作り上げた精霊のような存在・つまり人の子でもある。その為彼らには「人を傷つけてはならない」と言う絶対の理がある！  しかし清明の式に下った・・主である清明が危機に有れば、なんとしても救おうとする！その気持が一番強いのも、一番の闘将である「騰蛇」なのだが　彼は昌浩についている。それと言うのも、一番強いが故に同胞からも畏れられていた彼の孤独を　昌浩が救ったからなのだ☆ 清明のふたりの子も・その孫たちも、誰もが生まれた時に騰蛇と対面させられる。。そしてみな一様に本能で恐怖を抱き、泣き続けるのだ。そして最後の孫・昌浩が生まれた時にも呼び出されたが、懲りていた騰蛇は近くに寄ろうとはしなかった。それなのに「名は昌浩だ！」「平気な顔をしてるからな！」と、置いていってしまう清明。(泣き出したらさっさと逃げ出そう！)と思いながらも、恐る恐る覗き込むと！ 生まれたばかりの嬰児・昌浩は、泣く気配も見せずただ窮屈そうにしているのでそうーーーーーーっと手を伸ばして顔から着くるみを下げてあげたら、ふっと笑って彼の指を掴んだ・・！！！それが永遠のような長ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい孤独から、彼を救ったのだった☆  ってゆーーーなんかこのふたりの関係がいい感じなのよねー♪  物の怪姿のもっくんこと騰蛇は、これがまた実に愛らしい！ッてゆうか「軽いのり」なのに、本来の姿に戻った騰蛇は、額には封印の金冠・長身で精悍な姿なのに　哀愁が漂う。それは「人を傷付けたり殺めてはならない」と言う理を、１２神将中ただひとり犯した事があるからなのだ。 一度目はその魂を拘束されて、主たる清明を地獄の業火で襲ったとき。二度目はそれを為した人物がなお清明を襲うのを阻止する為（自分に主を襲わせた事に逆上した所為でもある★） そして三度目は・・あれほど行動を一緒にして「守る」と誓った筈の、安倍昌浩が相手だった。この時騰蛇（もっくん）の魂は呪縛されて黄泉の国に落とされ、体は屍鬼に乗っ取られていたのだ★（１２神将最強なのにそんなことがあるの？）と言う疑問はあるものの、そもそも昌浩くんってば（妖に捕われた味方にもまったく疑わずに全然用心しないで、命の危険に晒される場面が目白押しなんですけどー★）一度目はなんとなんと彰子だったし・・二度目は絶対の信頼を置く騰蛇だし。。  んで一度目は貴船の神に救われて、その後も何かと気にかけてもらっているわけだ。二度目はさすがに助かるまい！な損傷なのだが、ここは清明の式が肩代わりする。。１２神将と言えど不死身ではない・・だが死んでしまうと、新たな神が誕生するという！☆まったく新しい・それまでの記憶など何も無い・その時代の人々が求める姿となって☆  自分を殺そうとした妖の罠に落ちた神将が・その優しい心そのままで、だが自分を手にかけた事は忘れて！（もう二度と苦しまないで）と願って！！「俺の命をあげるから、その魂のまま帰っておいで」と願う昌浩だった。。帰って来た時に皆の心に「昌浩」があったならば、みんなに喪失の悲しみを味わわせてしまうから・・何よりも理を犯した事を人知れず悔いている、優しい心には重過ぎるからと。「みんなの記憶から俺を無くして下さい」と、清明に頼む昌浩★ここの下りはいつ読んでも泣いてしまうのよねーー； 幸いここもなんとか乗り切るんだけれど、まったくーー自分の命粗末にするなよなーー！！ってところとか。とにかくもうもうーー（いくら少年でも未熟すぎる！！）ってのが、もしかしたら魅力なのかな？？  なにしろ考えたら１３歳とか１４歳とかの話しだし＝「少年」一方は８０歳越えてるのに、術を使って＝「青年」でめっちゃ俺様（！）   それからまーちょっと、つじつま合わないんじゃないの？的なとこが見受けられるので。それを確かめる為にも、もう何回でも読んでしまうのでありました。。  つじつまが合わないのは、元は「角川ビーンズ」と言う文庫で発刊されてたこの物語、あまりの人気に編集されてこのシリーズになった！と言うのが原因かもしれません。。そちらの方は既に４０巻近く発行されてまして、読んだことが無いのです！★大人買いするにしても多過ぎるし・・しかも古本屋では到底全巻揃わないし★ 角川文庫シリーズで出てくるのを待つ方が、まあ無難なのかなーー；  と・・思いつつ・・  昌浩の純粋さとか・もっくんのせつなさとか・・・、思わず笑ってしまうやりとりとかに癒されてしまうのでした☆     思わず笑ってしまうやりとり１、「物の怪のもっくん」と昌浩が言えば「物の怪と違うわ！！」と反論するもっくん。その返しで２「どうした（さすが）清明の孫」と言うと「孫言うな！！」と切れる昌浩。このくだらなさいっぱいの口争いが、なんか仲良さそうで微笑ましいのである♪ そもそも都は物の怪＆妖だらけの場所らしく、人に迷惑かけないなら払う事も無いという姿勢の昌浩。だからか夜警の折には「一日一潰れ」 、彼を慕う小妖が挙って彼の上に落ちてくる図と言うのがあるのだ♪気配を察したもっくんが、間一髪で避ける図も楽しい♪し、「自分だけ逃げたな！」と、降ってくる妖にではなくもっくんに文句を言う昌浩も可愛い♪♪  まあ・・毒にも薬にもならないかも知れない物語ですが、癒されるのよね☆☆☆       

  2016.07.15

  コメント(0)

• ☆晴耕雨読☆

  本当は晴れたらテニスがベストで次に仕事、雨や雪の時には読書が出来たらこれに勝る幸せは無い♪昨日は雪予報がハズレだったのは良いが、でも霙なのでテニスは出来ず・・★しかも本日は晴天なのに仕事は昨日の内に「クローズ」と決まり、休みだったのである★★と言う訳で本日は二重にアンラッキーなんだけれど、実は読むものがありまして☆晴読の日☆もーーー大好きなマイクル・コナリーの最新刊（１４年１１月刊）、それを古本屋でゲットしたお得なもの♪♪邦題は「判決破棄」原題は「The Reversal」リンカーン弁護士マイクル・ハラーと、コナリーと言えばのハリー・ボッシュの共演という豪華な話である。（リンカーン弁護士とは何かと言うと、事務所を持たずにリンカーンの後部座席を事務所代わりにしている弁護士のこと。マイクル・ハラーは高名な弁護士の末息子であり、その腹違いの兄がボッシュなのである。）ハリー・ボッシュはコナリーを有名にしたシリーズ物で、娼婦の私生児で天涯孤独な身の上だった。それが最近の作品中で父親と親子の出会いをしたり、弁護士をしている義弟の存在を知ったり出会ったり。結婚したり・離婚したり、その元妻との間に娘が生まれていたりと　なかなかに私生活が賑やかになってきた☆天涯孤独だった頃のひたすら犯人を追っていたボッシュを知っていると、最近の彼にはどうも・・・な処もあり。しかもハラーとボッシュと主人公がふたりになると、ストーリーとしてはどうなるのか？楽しみでもあり・・少々もやもやもあり、その辺もまあ興味津々で読み始めたのだった。マイケル・ハラーは刑事事件専門の弁護士である。弁護士とは相手が有罪無罪に関わらず弁護するのが職務なので、時には悪人を助けてしまうこともある。その辺は割り切っていたハラーだったが、娘に「どうして悪い人の味方をするの？」と訊かれて返事に困ったことがある。（娘にとっては検察が正義なのか？！）と。そして本作。ある日検事長に呼び出された彼は「今回は検察側で裁判にたってほしい」と望まれ、それを受ける。ただし「補佐として元妻を、調査員としてＬＡ市警のハリー・ボッシュを使うことを認めてくれたら！」と、そして巧く行った暁には元妻を昇進させることも条件にいれる、彼は娘と暮らす為にも元妻との復縁を願っているのだ。裁判の相手は少女を誘拐殺害した男ですでに２４年間服役していたが、様々な手を使ってなんとか自由になろうとしていた。そしてテクノロジーが進んだ現在の恩恵（ＤＮＡ検査やり直し）を申請し、これが見事に功を奏してしまう。当時犯人のものと思われた被害者の服に付着したＤＮＡが、実は少女の養父のものと判明したのだ。それにより最高裁は判決を破棄し、犯人は裁判やり直しで有罪にならない限り自由の身となってしまう。★☆本当に彼は犯人なのか？！☆★もし無罪の人間が２４年間も間違って刑務所で過ごした事になると、ＬＡは莫大な損害賠償を請求される羽目になる。それを回避する為には、もう一度裁判で彼の有罪を勝ち取ること！が必須・・でそれがハラーに任されたのだ。ハラーと元妻はもちろんボッシュも娘を持つ親なので、ここは絶対に負けられない！裁判となる。やり手の弁護士ならどう戦うか？には精通しているハラーであるから、もちろん用意周到な面もある。元妻は本職の検事なのだから実に心強い味方であるし、ボッシュの調査能力もピカイチなのだから負ける筈はない。しかし裁判に絶対は無い・・まずは判事が誰に決まるか？　そして陪審員の選択にも其々の思惑が。。幸い判事は女性・・だが特に検察側に有利と言うことは無く、厳粛にそして粛々とした進行を好む・つまり芝居がかったり・小細工を使ったりされ、無駄な時間が掛かることは嫌うという。２４年前の事件であるから、当時の関係者のほとんどがいなかったり・役に立たなかったり。しかし少女の姉が当時も今回も重要な証人となる筈だった。その彼女をボッシュが見付け出し、証人席にすわる約束を取り付ける。　まずは心強い！なにも問題は無いはずだが、必ず勝たねばならない！緊迫感が凄い。相手の弁護士もなかなかやり手である・・そして犯人もなかなか尻尾を出さない。。ハラーは逃亡の恐れが無いとして、犯人を拘束せずに裁判に望む選択をするのだが・・これにはまず相手が逃亡するはずが無いと踏んでいるわけだが、万が一にも逃亡して新たな犠牲者が出たらどうするかと言うリスクも背負う。もちろん野放しにするはずも無く、プロの監視チームも動いているのだが・・これは「本人が自由になった誘惑に駆られて、更なる犯罪を犯そうとしたら即刻逮捕！！」が目的である！！裁判に勝つよりも、自由になった油断からどんな軽罪でも別件逮捕有りかも！と言う期待からの目論みだ。だが彼はなかなか尻尾を出さずに、裁判は大詰めへと突き進んでゆく。。そして！！結果的には裁判で有罪は得られない・・と言うか、判決まで至らないのだった。。★　相手側弁護士が露出好きな為に、マスコミがヒートアップして・・陪審員たちが報道を目してしまうのである★つまり★審理無効★・・日本語で言えば水泡に帰すってことでしょうか。。この結末！！！！　コナリーらしい！！ってゆうしかないかな。。犯人は射殺・・結果これ以上の犯罪は起せないので良かった！！しかしー他にも余罪がありそうな伏線もあったので、それはどうなるの？？と、割り切れない思い★★最終的にはハラー失敗・・元妻昇進ならず・・ボッシュ・前途多難（？）な結末であった。ボッシュの前途多難の意味はーまず娘の心配をし過ぎ！！！　そして仕事柄だがつい頼ってしまうＦＢＩ捜査官レイチェルとの関係・・・ハラーの娘とのいとこ同士の出会いと今後の親戚付き合いは如何に？？　なかなかね・・・☆☆☆

  2015.02.06

  コメント(0)

• 陰陽師☆

  もうかれこれ１０数年前になるが「陰陽師」と言う映画を観た！主演は野村萬斎氏、当時は気にもしなかったが狂言師である。（実はそちらの方の舞台を拝見したことは無い・・）映画の内容はピンと来なかったのだが、何よりも野村氏の演じる安部清明の佇まいには心惹かれた。そしてその時から私にとって「陰陽師・安部清明＝野村萬斎」ということになった。映画は続編も出来て２本ある・・がどちらも映画館では観た事は無い・・ＷＯＷＯＷで観て「陰陽師・安部清明」と言う存在を知った、そしてそれは野村氏演じたごとくであろうと認識した。その後京都に行った際にはかの清明神社に参った程度のファンである。要するにたいしたファンではないが、印象には強く残ったということ。その紋が☆であることには、後で知りました♪そして何年も経って昨年やっと原作を読んでみようかと思い付いたのだったが、まあ世の中の柵からの逃避である。思い付いて早速古本屋に行ってみたら、ずいぶんたくさん刊行されているのにびっくりした！！とりあえず最初の「陰陽師」だけでも読んで見ようかと、原作はそれほど？と言うこともあるからね・・恐る恐る読み始めたらーーーーーーーーーーーーーこれがはまった！！！しかも本の中の阿部清明に野村氏の印象が実にしっくりきてしまうのだ！！もしかして始めに本だったら違ったかも知れないが、映画のと言うよりも野村氏の所作が悉く思い浮かぶのだ！つまり物語の映像に野村氏が浮かぶ・・実に容易に入り込んでしまえる。それでついに一気に有るだけ買ってきて黙々と読み、ついには最新刊を定価で手に入れて読み・・もう読むものが無い★★；大体は土御門の安部清明の屋敷で武士である源博雅とふたり、縁側で酒を酌み交わしているところから始まる。清明の屋敷の庭はまるで野山の自然のままのようであると描写されている、手入れもしてないままのようだが趣が有ると。その風情を楽しみながら酒を飲み、特別話すことが無くても居られる仲のふたりである。しかし話すことも無いようでも、「実は・・」「そういえば・・」とついでな感じで「どこどこの何某が実は困っておられるのだが・・」と、奇妙な出来事の話やら不思議の話が始まるのだ。たいていは博雅が語り手で清明は聞き手であり、「ではゆこうか！」「ゆこう」「ゆこう」とふたり出掛けることになる。博雅の話で見当を付けて・実際に現場へ行って問題を鮮やかに解決する清明さん。こういう図式なので和製ホームズ＆ワトソンに例えられると言うが、ホームズは呪文など唱えないからね！！冒頭のふたりが飲んでいる部分では、博雅が庭の花々に儚さを感じたり時の移ろいにものの哀れを語ったりする。それを清明がからかって話をまぜっかえしたりするから、博雅は時にすねたりする。しかし彼は実に素直な性格なので「清明、お前が居てくれるから歳を取るのも悪くないと思えるのだよ」などと言ってしまう。すると清明は「そういうことを唐突に言うものではない」と照れるのだ、そういう会話が可愛い☆清明があまりにも天才なので影では母が狐と噂されている・・「おれが妖物だったらどうする？」と清明が問えば、「脅かすな！」と怒る博雅。「いきなり異形で来られたら刀を抜いてしまうかもしれないから、ちゃんと話してから正体を明かすようにしてくれ」「たとえ妖物でも、この博雅は清明の味方だぞ」　なんてねーーーーーーーー☆

  2015.01.16

  コメント(0)

• 乃南アサ☆

  先々月近くのブックオフが閉店してしまいました！かなり前から告知していたようなのに気付かず、知ったときは最終セール中。好きな海外物は既に移転された後で、あるのは日本の作家のものばかり。それでも表示価格に関係なく１００円だと言うので、比較的綺麗で面白そうな本を何冊か手に入れたのでした。その中の一冊に上の作家の本が有りまして、「のなん」かと思ったら「のなみ」だと言うのも初めて知りました！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ふーーーん、のなんの方がよくない？）そして主人公の「音道貴子」に出会ったのでした。彼女は３０歳を過ぎたバツイチの刑事、女だてらに刑事というのが異色なのか？日本の警察事情は知りません。が、日本の警察を扱った小説というのを初めて読み　今かなり嵌ってます！彼女主人公の長編「凍える牙」「鎖」「風の墓碑銘」を読み終えたところ。「凍える牙」では音道がオートバイで狼犬を追跡するところがクライマックス！「鎖」では犯人グループに音道が攫われて監禁され、救い出されるまでの展開がもどかしく。。「風の墓碑銘」では時効を過ぎた遺体遺棄事件が、新たな殺人事件によって繋がってゆく展開が面白い！！この三部作の中で滝沢と言う古参の刑事が出て来るのだが、初めて出会った時のふたりは最悪な印象なのだ。滝沢は（女だてらに刑事か・・）と、まず遣り難くて邪険に扱うし。音道は（もうちょっとなんとかならないのか？）と彼の身嗜みの無さとモラルの低さにうんざりする。その滝沢の容姿は皇帝ペンギンで、後にはアザラシに変わる。音道は背が高く痩せ型なので、滝沢を見下ろすことになる　そこも気に入らないところだろう。そもそも事件が起きて本部を設ける時には、各部署から人員を募集し・その時だけの相方が無作為に選ばれるという。最初の「凍える牙」でそうして相方になったふたり、音道は「だから女は・・」と言われたくないと必死に滝沢に従うが　彼の方は（可愛げのないやつ）と面白くない。だがそういう彼でもいざと言うときには相方だからと、意志の疎通を図ろうとする。次第に（頑固で融通は利かないが、良い刑事だ）と、認めるようになる。音道がバイクで必死に狼犬を追いかける時には、その後ろを離されないようについて行く。（ちなみに白バイで追跡する警官を「トカゲ」と言うのだそう）その何年か後にふたりが逢うのは「鎖」で、この時の相方は別の刑事で見た目はスマートだがこれが最悪な男。仕事にかこつけ音道とデートのように飲み会をして「バツイチ同士仲良くしよう」などと口説く、ほとほと困って「そんな気は無い」と振ると　手のひらを返して逆恨み★挙句に相方でありながら「一緒にいると気分が悪い」と、別行動をして音道は攫われてしまうのだ！！音道の不在に気が付くのは別の仲間で、早速捜索部隊が動き始めるのは２０時間後という不手際。しかも相方が立場が悪くなるのを恐れて、なかなか本当のことを話さない。「勝手に離れた！」と言い張る彼に「音道はそんな刑事じゃねえ！」と一喝する滝沢だった☆「あいつの死体なんかみたくない」と必死に捜索する滝沢。。とうとう監禁場所を確定し・犯人を追い詰めたときに、「お前なら頑張れる！」と励ますのも滝沢！最後はまあ無傷で救出されるのだが、音道は特別彼に感謝するわけでもないのだった。。最後に「風の墓碑銘」ではまた召集され相方になるふたり。相変わらずの身嗜みで少し太ったような滝沢を彼女はアザラシとニックネームを付ける。手帳に「Ａ無神経？」とメモしたのを見咎められ、Ａはなんだ？と質すが「教えません」と貴子。もうこの辺に来るとイイカゲン仲良しなんじゃないのか？って思うが、貴子はなかなか認めない。実は召集される前に取り掛かっていた事件の関係者が殺害された事件なので、貴子は前の相方と組みたかったのだ。しかしそういう自由はない・・ホントか？以前の事件とは、老朽化し解体される家の床下から発見された遺体遺棄事件。殺されたのは男女で女性の方はどうやら妊娠してたのか、小さな頭蓋骨も出てきたのだった。貴子はこの発掘から事件に関わり、小さな骨を掘ったのも自分だったので（必ず身元を割り出す）決心をしていた。その家の持ち主は８０歳を過ぎた老人で、どうやら呆けてるらしいが何度も足を運ぶ貴子と相方。少しでも手掛かりはと足を運ぶ内に、その彼がなんと公園で殴り殺されてしまうのだ。その事件で滝沢と相方になるが、貴子は二つの事件が繋がってる気がしてならない。。「しかし呆けてる老人を何故殺さなければならないのか？」容疑者はなかなか浮かばない！やはりあの遺体が発見された所為ではないのか！貴子の勘がそう言っている・・滝沢はそんな彼女にどうしたいのか？耳を傾けるのだった。次第に息が合って来るふたり・アイコンタクトまで出来るようになっちゃって♪容疑者とされた介護施設の若者・・実は幼い頃に両親がなくなり祖父母と暮らしている。格闘技家のような立派な体格をしていて、老人からは疎んじられていた。その彼の生い立ちが詳しく調べられ、彼の父親と幼かった姉が何者かに殺害されたことが判明する。彼も腹部を刺されていたが、奇跡的に回復する。何故その場に母親が居ないのか？その為に母に捨てられて、逆上した父が一家心中を図ったのではないかと。。他に有力な手掛かりも何も出無いことから、そんなふうに事件が終わっていた。２０数年前のその決着に納得の行かない貴子は・・彼と女性の遺体のＤＮＡ鑑定を提案する。そして親子関係が認められるのだが・・やはり母は別の男と殺されているではないか。。その男は誰なんだ？に焦点が定まり、やっと判明したのは母の家出してきた従兄弟だった。そしてその従兄弟と同居していたのが、何かと一家に顔を出していた男だった★うーん、読み応え有りましたーーー♪個人的には一番最後のが実に面白い！！しかも犯人が捕まったって時効成立してるもんだから、じつにふてぶてしいし。。なんともねー★この先どうなるんだろう？ってホントは終わってないのになー。

  2014.08.05

  コメント(0)

• ☆ナイン・ドラゴンズ☆

  マイクル・コナリー著の「ナイン・ドラゴンズ」は、ハリー・ボッシュが主役の翻訳版では最新刊である。このシリーズとスティーブン・ハンター著のボブ・リー・スワガーの本は、出ると必ず読まずにはいられない私です。さて物語りはとある酒店の主人が強盗に遭い殺された所から始まる。被害者は中国人・浮上した犯人は中国系犯罪組織「三合会（トライアッド）」の一員、強大な相手にも恐れず捜査を進めるボッシュ。するとその動きを察知した容疑者がいち早く海外逃亡を試みる（情報漏洩を疑うボッシュ）仕方なくその容疑者を拘束した途端に送られてくる★香港に住む娘の監禁映像★の画像。。これは組織の脅迫なのか？ならば犯人は確実に押さえてる奴！と確信したボッシュは、週末を利用し拘束時間を稼いで事件の捜査を一事保留にして娘を救うため香港に向かう！その香港ではカジノで働く元妻が用心棒然とした男と彼を出迎え、三人一緒に娘の救出に奔走する。その用心棒が元妻の現交際相手で、彼女から全幅の信頼を受けてる事に傷つくボッシュだった。が・・何にもまして優先されるべくは娘の救出！行く先々で組織の手の者か？・ボッシュの行動の所為か？、アクシデントに見舞われ元妻が撃たれ倒れてしまう・・★勝手の分からぬ香港でも自分の流儀を通して無茶をするボッシュ・・彼の行く先々に待ち構える（？）敵と、残されるその死体（？？）　　　　　　　　　　　　　　　　　うーーーーーーん、ここまでがネタバレすれすれ。。以降は感想。あのねーーーーーーーいくら娘が誘拐されたからってね、そく香港まで行って自力で解決しようとか思います？まあそうじゃなきゃ話は始まらないんですけれど・・だからって行く先々で正当防衛だからって死体を残しまくりますーーー？？？ちょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと、今回はそれはナイナイって思ってしまった★なかでも特にキモイのが、ボッシュと娘の会話の翻訳・・イマドキの娘が「パパ」とか言います？！　言うかも？ですがなんとなくーアメリカならダッドじゃないの？とか・・映画は字幕で観たい私だから（英語に堪能ではないのだが）、違和感を覚えます。翻訳者さんは英語力には問題無くてもーイマドキの女子がどんな会話するのなんて知らないのかな？いかにも無理な感じなので、まあ仕方ないと思いつつも物語りの雰囲気を壊すのが残念なのねー★まーしかし、やはりわくわくしてあっと言う間に楽しく読んでしまいました。。それにしてもーーーーー例えばハンター著のスワガーにしてもですが、「娘の一大事にはそこまでするの！？！」ってちょい引きます★そうそんなお父さんならまあ歓迎だけれども、だんながそこまでするのは微妙だなーーーーーと。頼もしいとも言えるけれど（そりゃ娘は無傷で取り返したいもんね☆）

  2014.04.30

  コメント(2)

• ☆ロスト・シンボル☆

  先日やっと文庫版になった本作品を発見し、そく購入いたしました♪がっかりしたのは・・・次の日古本屋で既に半額になったのを発見した事。。ちっ・・・★それはともかく～ダン。ブラウン著でロバート・ラングドンシリーズ第三弾ですからね。。きっとそれはそれは息をつく間も無いのではと・・・思うでしょ～☆事実その通り～～～～～～～～～～～～～～～～一気に読んでしまいました♪そして・・期待を裏切らず【突然】に【唐突】に【意表を衝かれ】・・・【まさか】【ありえない】展開に【わくわく・はらはら・・・・・】させられました！どうにも舞台がワシントンなので、それはちょっとよく知らない世界なので。。（そりゃーバチカンもパリも行った事無いのは同じなんだけどね！？）で　それにしてもアメリカにピラミッドやら神殿やらが出てくるので、胡散臭く。。。。。【フリーメイソンって何よ・・】と。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。ＣＳＩはＷＯＷＯＷでよく知ってるけど、ＣＩＡとかなんとかはさ・・とか～ともかく要するに～みんな聖書を研究しましょ！！ってことだな♪で、なによりも～☆ワシントンに行きたくなりました☆

  2012.09.19

  コメント(0)

• ☆デッド・ゼロ一撃必殺☆

  スティーブン・ハンターの作品はみんな愛読書なんですが、かの【極大射程】は殊更で！私にとって☆ボブ・リー・スワガー☆は紛れもないアイドルなんです～!!まあ・・・銃社会を知らないからだとか！　戦争を知らないからだとか！そんなこともあるかもだけど、やっぱ男はタフじゃなきゃね!!!～でしょ♪で・・・衝撃の出会いの【極大射程】から数年・・・ストーリー的にはもう２０年ほど？！（え・・・）（おいおい・・・）（まじか・・・？）な続編を、それなりに楽しみつつも、実は前作で（もうこれまでだろうな～！）って　お別れを告げていたの。。でも或る日書店でこれを見付けてしまって・・・もちろん買ってしまって・・・読み始めると止まらないのが分かっていたので　夫の留守に乗じて読んでしまいました♪いや～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～一気に読めて楽しかった♪ハンターと並んで愛読してるのはマイケル・コナリーの【ハリー・ボッシュ】物なんですが、どちらもまだ続編が有りそうで～でも翻訳待ちなのがもどかしいの。。しかしね・・・ストーリーはともかく（好みがあるし）不思議なのはアメリカって・・・そんなに突然「息子なんだ！」とか「異母兄弟」って有りなん？！ボブにとってはいきなり「お前は私の息子だ」なんて言うしさ・・・ハリーには娘だったり・兄やら姉やらだもんね・・・ストーリー主体だからだろ～って気持ちが拭い切れないし・でもたぶん不自然じゃないせいかも？と思うし異文化だな～～～～～～～～～～～～～って思う。。今回何処までフィクションなんかな？と思って、検索してみたら無人戦闘機とかミサイルとかなんやかや・・・あらら実際にあるんだッてことに驚愕★しかもネットで簡単に検索出来ちゃう事にももっと・・・違和感。おめでたいのか私・・・それが私や私の知り合いには縁遠いと、勝手に思ってる。。地球上にまだ戦争は普通にある？！そして日本も（放棄しちゃってるのに）だからこそ標的にされてる・・・★やっぱ実践で戦う遺伝子は途絶えさせてはいけない！！んだろうけど、そもそも戦闘機に乗らなくても有効に戦える技術があるなら～子供たちがゲームに熱中することも　進歩に繋がるのかもしれない・・・（？）いやいやそんなことになっては、命の価値は感じ無くなってしまう！ハリー・ボッシュ（コナリー著LA強盗殺人課刑事）曰く☆どんな命も価値が有る！そうでなければ何も無い☆だったか？！法に縛られる刑事の苦悩（？）やらなにやらの葛藤が　まあもどかしいやらな中で、自分の信念だけに常に忠実な男の話なのだ。そのもどかしさに比べれば、ハンターが描く世界は結構【悪は栄えず】的なのが良い！しかも本当はどう考えたって、銃撃戦でそんなに幸運が続くはず無いのに。。勧善懲悪で終わるのは（多少の無理はあっても）無条件で気持ちよい♪ことハンターにいたっては、次回作の主人公はレイなのかボブなのか？が～お楽しみ☆

  2012.06.22

  コメント(0)

• 水没⌒☆

  あまり期待して無かったのに、読み出したら面白くお風呂にまで持ち込んだ此方～ あの「ダビィンチ・コード」のダン・ブラウン氏の【デセプション・ポイント】！！！！！！背景はアメリカの大統領選の渦中で、ヒロインはなんと対立候補の娘レイチェル。⌒彼女は国家偵察局員で 大統領へ提出する機密情報を要約するのが仕事だった。 対立候補の娘で有りながらホワイトハウスの機密情報に触れる微妙な立場だが、父親には母の死以後幻滅し・不和である事は周知の事実★そんな彼女は突然に大統領から呼び出され、『NASAが世紀の大発見をしたのでその目で事実を確かめてくれ』と頼まれる。戸惑いながらも断れず引き受けると、乗り物は戦闘機★行き先はなんと北極だった！～～～と話は進んで行くが、その大発見がなんなのかがなかなか語られ無い！★★★レイチェルと共に読者も焦らされる★★★ ダン氏の常套手段ってことかな。しかもそこは始めからデルタ・フォースに監視されていて、陰謀の匂いが立ち込めている★ 『世紀の大発見』にやがて不審が抱かれ、すると事故が起こり………誰が黒幕かわからないままレイチェルは命辛々真相追及に奔走することに……… って話！「デセプション」の意味は？と考えれば、こんな話かな～ってな展開です！ 誰かが誰かを騙してる・或いは罠にかけようとしてる！？⌒何より作者が読者を騙してる！★私が一番笑っちゃったのはレイチェルが駆使する事になる乗り物！！世界最速のヘリコプターペイブホーク⌒エア・フォース・ワン⌒トム・キャット・スプリットテール⌒原子力潜水艦シャーロット⌒海軍のシーホーク・ヘリコプター⌒軍の要人の移動に使われる小型ジェット機⌒沿岸警備隊のドルフィン・ヘリコプター・・・マグマドームの真上に浮かぶ双胴船ゴヤ号⌒ひとり乗りのトライトン潜水艇⌒そして対するデルタ隊が使うのは最新兵器の数々で、乗り物も【音速の数倍で飛べるオーロラ偵察機】とか⌒【音無き漆黒のカイオワ・ウォリア・ヘリコプター】なんで単なる情報局員がデルタに勝てるのか？？　それはあくまで物語だから？！最後まで早く読みたくて、結局眠気に負けて水没とは失礼～★

  2011.11.21

  コメント(2)

• ～の秋☆

  すっかり秋らしくなりました！　秋と言えば？お手軽なのは【読書の秋】～難しい本は選びませんから、毎日読んでいます。最近読み終わったのは【ラファ自伝】　う～～～～～～～～～～～ん☆ラファが語った言葉を筆記して編集しているのでしょうが、イマイチ私の興味の本質には及ばず。初めてのウィンブルドン優勝の試合の流れと心理状態とが主軸で、合間に家族やチームの結束・協力体制などを配置してあります。それから４大大会全ての初優勝の記憶！☆ラファの成功は彼の家族と・そのようなチームが有ってこそ！☆がテーマでした！そりゃそうなんだろうな！と思います。ウィンブルドン優勝の時に初めて自分の車【アストン・マーチン】を買ったとか。足の或る骨の奇形で選手生命を断たれたと絶望した事・今でも試行錯誤中である事。年下のライバル（ジョコビッチ）は初めてなので、非常に脅威を感じている事。。２０１０年が最高の年だっただけに、２０１１年がここまで勝てないなんて・・・ファンとしてももう少し互角の結果であってほしかった★対ジョコビッチ★まだ今年は終わっていないけれど、来年はもう少し彼に優しい年だと良いな～☆ラファにとってはまずフェデラーが越え無ければならない大きな障害だったように、これからも常に困難に立ち向かわなければ為らない運命なのかなあと切なく思う。フェデラーがあんなにも易々とGSタイトルを取って来たようには、彼は勝て無い。ジョコビッチは今年フェデラーに似て、易々と勝ってきた。彼もアレルギーに苦しんで、それを克服して快進撃に繋がったようだが。。年下のライバルが嬉しく無いのは自分の引退の方が先になる！つまりはこの先現役の間ずっと彼が元気で向かって来ると言う事だから。でもラファはこれまで壁が堅固な程真摯に挑戦して勝ってきたんだから、これからもきっとね☆どんな壁にぶつかっても逃げ出さず・努力を惜しまない！！　らふぁバモスッ☆

  2011.10.23

  コメント(0)

• ハリー・ポッター第７巻

  旅行の後片付けもそっちのけで一気に読んでしまいました！これで【完】・・・うーん寂しいけれど、すっきりした～☆第７巻では主役級が死んじゃう！って聞いてて（誰だろう～？）って、気になっていたけれど・・・それってロンかハーマイオニーのどっちか！？なんて言い回しでしたけれど・・・たしかに主役級かも知れないけど～違うじゃん！（無理に殺さなくても良かったんじゃないの～？）って思いました！！ネタバラすのもちょっと～なんだけど、誰でも思っていた事だろうけど～【やっぱりセブルス　味方だったんだな～♪】って事が嬉しかったな。６巻を読んだ直後はぐらついたけど、それでもずっと信じていたよ！！【とわに！】って切ないね～☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆

  2008.07.28

  コメント(0)

• 【暗殺者】

  ロバート・ラドラム作のこの本は【ボーン・アイディンティティー】と言う映画の原作である。【暗殺者】はもちろん邦題であって原作は映画と同じで、さらに【ボーン・スピレマシィ】【ボーン・アルティメイタム】と続く三部作となっている。それぞれの邦題は【殺戮のオデッセイ】と【最後の暗殺者】なのだが・・・英語の意味を考えると【スプレマシィ】は至高【アルティメイタム】は究極とか最後通牒第一作の【アイデンティティー】には特に含まれた意味が色々有り同一・本人である事・身元・正体・個性・独自性・主体性・自己・自分らしさ、心理学的には自己認識等などこれは読んでみると納得の題名なんだけれど、残念ながら邦題はまったく無意味だと感じる。単に分かりやすく・扇情的にと付けただけかも知れないが、なんともセンスが感じられない。まあ３作を読んでみると納得なのだから、仕方ない事だとは思う。本は読まれてこそだが、その前に手にとって貰わなくては意味を為さないものね！差し詰め【至高の暗殺者】となろう第２作めは、ボーンの偽者との死闘がテーマとなっている。【偽者を倒せるのは本物だけだ】との、なんとも乱暴な戦略に乗せられるボーンが哀しい。第１作から数年後彼は田舎の大学で講師の職を得て、マリーと慎ましく平和に暮らしていた。その彼を引っ張り出すために、当局はなんとマリーを誘拐するのだった！！・・・ええホントに無理やりな設定なんです。しかしマリーは彼にとってはかけがえの無い存在！彼女無くしては彼のアイディンティティーは崩壊寸前★命に代えてもマリーを取り戻さなくては、と香港・中国を飛び回る大活劇☆.。.:*・゜☆.失敗は許されない！　その為にはボーンに戻らなくてはならない!!これがとても切ないのですよ。。。で第３作目は【究極の暗殺者】or【ボーンの最後通牒】って事になるのでしょうが、要は最後の戦い！またしても数年後　既に４０代半ばのボーンは、妻子と平和に暮らしていました！しかしそこにまたしても・・・これまでの悪の軍団総出演ですからね～★舞台も南の島からなんとロシアまで広がっちゃいます。。☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆いやしかしありえない。。でもこれが第１作で取り逃がした仇敵ジャッカルとの決着だから、まあ仕方ないかな～☆と思いつつも【究極】的にやきもきして、イライラ（？）してしまった。だっていったい何度【もう少しと言う所で取り逃がした】ことか！そしてとうとう最後の瞬間・・・これで長い物語も終わってしまう。。長い物語だったのでどっぷり浸かってしまったから、なんとも寂しい気分。当分この手の本を読むのは休む事にしようと思う。☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆そしてやっと映画の方の三部作を観る事にして。。。その感想★★★（ー'`ー;）う～ん・・・・感想も何もこれは全く別の話だった！まず【ボーン・アイディンティティー】限られた時間の中で話を要約するのは仕方ない事だと思うけれど・・・これは～★原作とする以上設定は同じであるべきでしょ！・・・少なくとも似て無いと！似ていたのはボーンが記憶喪失の暗殺者と言う事くらい。。時間短縮も仕方ないとは思う・・・けれどマリーと心が通い合うエピソードが希薄過ぎる！結果次の映画ではいきなりマリーが殺されちゃうんだよね～★絶対にアリエナ～イ★この時点で映画の方には興味を無くしてしまいました★★★マリーはボーンの【アイディンティティー】（この場合は自己認識）記憶を無くしてその無意識の行動から（自分は非道な暗殺者なんだ）と思い悩む彼をあなたが暗殺者だなんて事は絶対に信じないわ！と主張する彼女。ただの暗殺者だったら命を懸けて私を助けに戻る筈がないのよ！首尾一貫して彼を信じ抜く彼女だからこそ、彼には救いとなるのだ！読者も彼も【ボーンの正体は？】と思い悩むのに、マリーだけは彼の本質を見抜いている！もちろん続きの話の中でもマリーの存在は絶大！過酷な闘争の中で何度も自分を失いかけるボーン。記憶も完全に戻った訳ではなく、彼の中には冷酷な暗殺者として訓練された自分も確かに存在している。必要とあれば引き金を引く事を躊躇わない人間なのだしかし元々の彼は全く違う温和な教師デビッド・ウェブ、彼は度々ボーンに邪魔にされる！どいていろ！　お前ではマリーを守れない闘争中はボーンに従うしかないデビッド、しかしマリーが愛しているのはデビッドなのだ。ボーンがデビッドに戻れるのはマリーが居てこそなのだ！！そのマリーを殺しちゃうなんて・・・(--)....................................★しかも映画で死んでしまった敵役のコンクリン・・・彼は実はデビッドの親友なんだよね！確かに始めはボーンを抹殺しようとするけれど、誤解が解けてからはずーっと頼もしい味方となる。☆誤解って言うのは（ボーンが裏切った）と思っていたこと。☆こうなったら映画を楽しむのは、本の印象が薄れてからにしようと思う。☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆

  2008.04.04

  コメント(2)

• 依存症・・・★

  年末に腰を痛めたから大事を取って、＆寒いのでテニスはお休み中です！～と言うのは単なる言い訳ですが、最近読書ばかりの毎日です。今月に入ってから読んだ本、ほとんどマイクル・コネリーの（ハリー・ボッシュ物）ばかり。「ナイトホークス」「ブラック・アイス」「ラスト・コヨーテ」「エンジェルズ・フライト」「夜より深き闇」「暗く聖なる夜」「天使と罪の街」「終結者たち」ほとんどが上下巻なので１５冊、寝る間も惜しんで読みまくりました。。＼(_ _) ...新刊だったり古本屋で買ったり、手に入る順に読んでいます。本当は書かれた順に読んだ方が、時系列に沿ってるから良いと思うけれど手当たり次第。何が気に入ったのかと言えば・・・自分でもよく分からない？？ただ読み始めると最後（事件解決）まで行かないと、他の事が手につかない！まさに依存症状態なのだ★単純に謎の解明だけじゃなくて、主人公ハリーの日常（結婚だの離婚だの・上司と揉めたりだの）に気を揉まされ・・・時にグーグルで地理を確かめたりしてしまう。実在する人物でもないのに・・・地名はそのままだと言うから！手元に有る限り（ボッシュ物）は読んでしまったので、昨日今日はラドラムの【暗殺者】これは映画「ボーン・アイデンティティー」の原作本で、新刊では手に入らずずっと探していたもの。昨年「シューター」と言う映画を観て感動し、原作の【極大射程】を読んだら本の方が数倍楽しめた。以来ハンターの小説を読み漁ったのだが、その時或る人が「映画としては『ボーン～』の方が完成度が高い」と言うので　私はぜひとも原作を読み比べてみたくなったのだ。「映画としては」と言うのに原作で比べようとは天邪鬼のようだけれど♪～(￣ε￣；)結果どちらが魅力的（？）かと言えば、舞台の華やかさで「暗殺者」かと！それとも単に記憶に新しい方の勝ちなのかも。。無理矢理のようだけれど、「命を狙われた男が深手を負いながらも逃げ延び、成り行きで介抱してくれた女性と愛し合うようになる」と言う点で　良く似ている物語なのよね。（要約し過ぎだけど！）「極大射程」では彼女は人質となってしまうが、「暗殺者」では彼女の方が　絶体絶命の窮地から彼を救う！　と言う点が大きく違う。愛する男性に救われるか・逆に彼を救うか、どちらがお気に入り？って事かも！ところで原作と映画は大きく違ってしまうものらしい、なのでもちろん【ボーン～】も観てみなくちゃね。その前にボーンシリーズを読破すべく、６冊の本が積み上げられています☆まだしばらくは依存症☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆

  2008.01.30

  コメント(4)

• 【狩りのとき】

  映画で【シューター】を観てから始まった、ボブ・リー・スワガーの本探し。もちろん原作の【極大射程】は一番先に読み、映画よりずっと楽しめた！ボブ・リーの物語としては４部作有り、【狩りのとき】はその最終作になる。【極大射程】【ダーティホワイトボーイズ】【ブラックライト】【狩りのとき】第２作めの【ダーティ～】はボブは直接出て来ないが、【ブラックライト】の下地になる。そして【ダーティー～】の主人公ラマーは、実はボブの弟だった。。それが分かるのは【ブラックライト】の最後の方だが、それで読む気になった訳で…でも徹底的に悪い奴の筈なのだが、このラマーも実に魅力的に描かれている。それはラマーのライバル役が正義漢であるにも関わらず（？）不倫しているってゆ～設定★主人公のラマーは悪い事をするんだけど、抜け目無くて・仲間の面倒見も良い☆前者はもう実に悩ましく、申し分の無い家族と若い愛人との間で迷いばかり。。後者はもう全く迷いもなく、断固としてやるべき事をやるのみ!!その中には☆知恵遅れのいとこの面倒☆だの☆荒地を耕す☆だの☆ペンキ塗りの下準備☆要するに勤勉と言っても過言じゃないところがある。★前者の不倫男などは、長年愚痴もこぼさずよくやってくれる妻に冷たく当たったり…愛人の前ではひたすら良い男を演じたり…要するに私の立場としては充分ムカツク奴だ★そして残念ながら最後には前者が・つまり正義が勝ってしまう。。【ブラックライト】はこの正義漢の息子・ラスが、ボブを訪ねる所から始まる。ラスの父（↑の正義漢）は結局事件の後で家族を捨て、愛人の元へ行ってしまった。ラスは悪党ラマーを追詰めた誰もが認めるヒーローで有りながら（何故家族を捨てるなんて事が出来るのだろう？）と悩み、ボブの父アールに目を付ける。ボブは【極大射程】で有名人になり過ぎて辟易しているので、ラスにも冷たい。。しかしラスはギリギリ非礼にならないところで粘るので、話だけは聞く事になる。ボブにとっても父アールの死には無念が有るところ・・・ラスの持っていた父の死亡検分書に目を通すと、そこには（有ってはならないもの）が!!ラスと動き始めるボブ・・・昔のアールの事件が一緒に進行してゆく。この時アールを撃ったとされる犯人が、実はラマーの父とされていたのだ。しかしそうではなかった・・・って事と、父はスナイパーに撃たれた事をボブは知る。え！アールまで不倫かよ～～～～でも一度だけね・すぐ死んじゃうから（・▽・；）実はここ大事でしょ・・・ボブは不倫しないもんね～♪（でも最初の妻と別れたのは、アルコール依存の結果の暴力なんだけどね・・）☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆こうしてボブ・リー・スワガーの物語に嵌ってしまった私。ここで終りにしようかな～と思ったけど、やっぱり【狩りのとき】も手にしてしまいました。冒頭いきなりスナイパーに撃たれてしまう、ボブと見られる男。（いやいや～まさかそれはない!!）読み進むとボブとボブの現在の妻と、その最初の夫ダニーの物語。ダニーがどんなに良い奴か・そしてボブとどう戦ったか！あの伝説の【ひとりで一個大隊と戦った】場面！　そしてダニーの死。。何十年もたった今またスナイパーが（何故ボブを狙うのか？）またひとりで問題を解決しようとする夫に妻は【離婚】の意志を伝える。それでもボブは出て行ってしまうんだね・・・【狙われてる自分がいたら家族が危ない】からね。。。ホントにそうなのか?!ま、最後は大丈夫♪　もちろんボブが勝って、以後家族は幸せに暮らしました～☆☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆って訳で、やっと長いお話から覚めました!!気が付けば梅雨もすっかり明けたような晴天続き、そろそろコートに出てゆこ～～～っと☆

  2007.07.25

  コメント(4)

• 極大射程☆

  映画【ザ・シューター】の原作となった【極大射程】「POINT OF IMPACT」映画の方も楽しめたので、ここはひとつ読んでみようかと手にしたのだが・・・上下巻だし・・・長いし・・・銃の説明分かんないし・・・かなり手こずった!!それに映画とは違う箇所も気になるし・・・一番端折ったな～と思うエピソードはFBIのニックについて！彼はスナイパーの訓練を受けたれっきとしたスナイパーだったのだ!!だが初めての担当事件で弾が逸れ人質を撃ってしまう。撃たれた女性は半身不随となり、ニックは責任を感じて彼女と結婚してる。このニックの妻が亡くなって間も無く、大統領暗殺事件が起こるのだった！もうひとつ映画では戦友のフィアンセとなっているジュリーだが、これが未亡人！映画ほど若くは無いが美人で、ちゃんとした看護士。なのでもちろんボブの手当ては的確で、危なげは全く無い！後で人質にされちゃうのは同じだけどね。でもボブはまっすぐ彼女の家に行ったのではなく、森の中に身を隠す。森の中には慣れていたし、奪った銃で狩りも出来た。失った血を補給しなければならない・・・「何より欲しかったのは肝臓だった。～火を使わない場合には一番味のいい部分・・・」・・・（ー'`ー;）う～ん・・・・確かに新鮮なレバーは美味しい（*＾.＾*）♪小説だから～！ミステリーだから～！　もちろん一番は【謎解き】これが映画ではもちろん描ききれていないのは、まあ仕方無いかもしれない！でもね・・・ホームセンターで買った物で爆弾を作るなんて箇所は、どこにも無い!!罠に飛び込むボブは、あくまでもスナイパーの腕で勝負するのだった。だから最後のクライマックスもだいぶ違う！・・・雪山じゃないし、ニックが身代わりでもない！人質につき付けている銃を腕ごと吹き飛ばすのは同じだけど、距離がね。。。♪～(￣ε￣；)そして最後の主要人物のサム・ヴィンセント弁護士、これは映画には出てこない。予備審問の場で活躍するのはこのサムなのだが、彼はボブにとって祖父のような存在だった。映画とは違って詳細だからこその楽しみも有る【極大射程】まんまとはまって続く【ブラックライト】「BLACK LIGHT」家族と平和に暮らしていたボブが、自分の父親アールの過去を探す物語。そして【最も危険な場所】「PALE HORSE COMING」ボブの父アールが若かりし頃のサム・ヴィンセントとの物語。これが全部上下巻なのでした・・・１週間　雨ばかりだったので幸いでした☆

  2007.07.04

  コメント(2)

• ☆天使と悪魔★

  週末実家に帰るのに車を使わなかった理由は本が読みたかったから！その本と言うのが【天使と悪魔】あの【ダ・ヴィンチ・コード】と同じ作者で、しかも同じ主人公の物語の★第一弾★なのです。そう～今何かと話題になってるストーリーよりも【一年前のお話】主人公のロバート・ラングドンにとってはデビュー作！始まりは陰惨な事件…そしてロバートが寝ている所を叩き起こされ、いきなり事件が転がり出す。これはほとんど「ダ・ヴィンチ・コード」と同じ！～～～ってゆ～か、被害者の娘とずっと行動を共にする所なんて、まったく同じです。★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟいや～～～!!!　本当に面白かった～♪　　　…ってゆ～と不謹慎かも知れない？！何しろバチカンのコンクラーベが舞台で、有力候補の４人の枢機卿が順番に惨殺されちゃうんだ...主人公は最初の殺人には間に合わなかったけれど、２番目からはタッチの差で救えない★これがなんとも歯痒い。。。どちらも犯人探しよりも【テーマ】の方が重いので、ついつい嵌ってしまいました！！！【天使と悪魔】ひとつには【教えと科学】なのでしょう。ひとりの人の中にさえ【天使と悪魔】が棲んでいる！！！って事でしょうか～!!★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ【差し戻し】・・・？！彼は極刑を望んでいた…もっともだと思う。【更生する可能性】・・・？！自分の勝手な欲望で人の命を奪った人間が、更生する事を本当に許せる？！罪を犯した者が罪を償うのは当然だが、命に償える事が有るだろうか？！有り得ない！当初は容疑者扱いされた事を思うと、この７年は長過ぎる。。。差し戻しでは甘い・・・獄中の犯人よりも、現実の方がずっと複雑で苦いのに！★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ

  2006.06.19

  コメント(2)

• 黒と茶の幻想・・・☆☆

  恩田陸の【黒と茶の幻想】を読んで...物語は大学時代の同窓生４人（男２女２）の旅行記。私は高校も大学も女子ばかりだったので、どうやらこの手の旅行は夢のまた夢★先日夫は高校時代の同窓生仲間（男女数名）で一泊二日の温泉旅行をしたけれど・・・中に【元彼女】も居たと言うのに、全く私に無遠慮な態度なのがムカツキます★夫は常々お前は流され易いから駄目！と、私に言います。まあどうやらそれは僕は誘われても断固断ると言う意味らしく！つまり私は誘惑に弱いからそういう場に行ってはイケナイって事らしい。でも私が思うにそれは【夫が誘惑に強い！】って事じゃなくて、誰も本気であなたを誘惑し無いだけでしょ！って思う。もし私にそんな機会が有ったとしても、昔の彼を誘惑しようなんて思わないもの★・・・万が一【昔よりステキ♪】だったら、分からないけれど...(･-･*)ﾑﾌﾌ♪本当に危ないのは【片思いの彼】の方だよね・・・でもこれは幻滅したくないから会いたくない！～って気持ちの方が強いかな!!♥魔法の鏡を持ってたら～♪あなたの暮らし～覗いて見るわ～♪♥　　　　　　　　★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ　

  2006.05.31

  コメント(0)

• ★黒と茶の幻想★

  昨日・今日・・・週末は残念ながら【雨でテニス出来ず】なので夫は【起すまで起きない】・・・マジで起きない★★★最長は午後６時だったと記憶している★*♪｡☆*♪*★*♪｡☆☆日頃そんなにお疲れなの？☆・・・なんて思わない!!単に・・・【あまりにも自己中なんじゃない？】って疑う。。。★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟそんな日に読んだのが【黒と茶の幻想】恩田陸☆先日読んだ【ハリー・ポッターと謎の～】以来なんか【鬱】それは～☆限り無く怪しいけれど私は信じていたＳ☆が、（やはりＳだったんかい?!）☆～～～って展開だったから。。。信じていた相手に裏切られるのは★尋常じゃ無く辛い★・・・って事です!!…？！黒と茶の幻想恩田陸著これは大学時代の友人たちと、屋久島に旅をするお話でした。★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ大学卒業してから【１７年後】・・・４０代突入直前の男女４人（男２女２）ふとしたきっかけで再会・・・そして【旅をしよう～♪】と言う事になる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟこれってかなり～♥羨ましい♪♥状況じゃないですか？私なんか高校は女子高だったので★同年代の異性の同級生は皆無に等しい★しかしそうじゃなくても～結婚した身で、かつての同級生達と旅行が出来る♪なんて～～～【有り得なくネエ？？？～★】でもつまり羨ましい～～～!!!そんな相手が欲しかったと思う！！！舞台は　世界遺産【屋久島】＝【Ｙ島】...その森はいったいどんなに深いのだろう？？？そんな事ピンとこなくて・・・せめて【高さＸメートルとか教えてよ！！】・・・・？？かつての高校から大学の同級生たちと【旅行した人は居ますか？？】有り得ない設定がいけないと言いたいんじゃなくて、そんな同級生が持てたらうれしいよね♪それにしても【森の深さ】そして【高さ】って、伝わり難い？？？？？先日実体験した日光の東照宮から【～】への見事な杉並木・・・樹齢（せいぜい）２？０年の杉並木でさえあの迫力。。。見上げても【空が見えない！】程の、圧倒的な高さでしたから!!いったい樹齢壱千年以上って☆どんな？？？☆小説は４人がそれぞれの言葉で語る【４部構成】最初は利枝子：旅のキッカケから第一日の様子を語り、其処此処に当時の回想。　　　　　　　昔蒔生と付き合っていた。　　　　　　　生涯唯一人の親友に裏切られてしまう（？）　次に彰彦：旅の発案・企画者。第２日を担当、類稀な美男子だが毒舌家★　　　　　有名なＪ杉に全員が辿り付ける様に、周到な計画を用意し　上手くリードする。　　　　　歩く時間を有効にする為、日頃の不思議を解明しようと言う「美しき謎」発案。続いて蒔生：昔利枝子の親友を好きになった！と手酷く彼女を振った男　妻子と別居中。　　　　　　究極のポーカーフェイス。破滅願望者・・・究極の自己中男。　　　　　　利枝子の親友との経緯を、上手に修正しつつ明かすが（それは誰の為か?!）最後に節子：人物の観察力に優れ、その場の空気を緩和する名人。旅の必需人　　　　　　蒔生とは幼稚園からの長い付き合い。　　　　　　…実は一番のポーカーフェイス。夫が余命僅かな事など、勿論言わない。　　　　　　困難と思われたＪ杉までの道程をなんとかこなし、其々抱えて来た過去の謎もほぼ解決。感無量で旅は終わりに向かいながら【再会】の賭けをする４人。★５０歳までに蒔生が再婚するかどうか★そしてもうひとつ★伝説の【三顧の桜】を特定する★【三顧の桜】は心に疚しい事が有る人には見えない、また年に三回咲くと言われている桜の事。作者の同年代の主役達の話なので、作者が５０歳になったら続編が書かれるかもしれない。

  2006.05.28

  コメント(0)

• ☆謎のプリンス☆

  『ハリー・ポッターと謎のプリンス』『謎』は『混血』と訳す方が忠実だが、作者の許可を取って『謎』としたそうだ。魔法界では『１７歳で成人』・・・今ハリーは１６歳、この巻では恋も経験する。しかし明るい話題ばかりではない。『物語は暗くなる』と何処かのコメントで読んだとおり、巻の終わりで重要人物が亡くなる。これまでは学年終了とともに、一応事件は解決した感があった。今回趣が違う所は、次はもうホグワーツが舞台ではない！と知らされた事。ハリーはもうすぐ１７歳になる！『もう誰かに守って貰う立場じゃない』『自分がやるしかない』『ホグワーツには戻らない、それが僕が選んだ道なんだ』ドラコ・マルフォイもホグワーツを去る。自分に課せられた仕事をとうとう果せないまま。。。読み始めは『ドラコの狙いはハリー』だとばかり思っていた、まさか・・・だとは！確かに『あの子に出来る筈ないわ！』と母親が取り乱すのも頷ける。『謎のプリンス』は古い教科書の持ち主なのだが、これは意図してハリーに渡った訳では無い。しかし教科書の書き込みが、非常にハリーの役に立つのだ。『リドルの日記』の件が有るので、ハーマイオニーは注意するのだが　ハリーは聴かない。『僕は謎のプリンスに、指示されている訳じゃない』と。謎のプリンスは最後の方まで謎のままで、ドラコが何を企んでいるのかも謎のまま。これが明かされたときには。。。ハリーは身動きが取れず、助ける事も出来ない。『まさか！！！（￣□||||！！』誰よりも強い筈の人が『ハリーを守った為』に亡くなるなんて・・・それを為す術も無く見ている事しか出来なかったハリー。。。何と言うかホントに暗い・・・☆ハリー・ポッター☆を読み終って沈んだ気分になったのは初めてだ！　(-"-;)...早く最終巻を読みたいけれど、いったい何年先になるのだろう？☆

  2006.05.25

  コメント(0)

• ★魔術師のおい★

  来春公開ディズニー映画『ライオンと魔女』の舞台ナルニア国の誕生のお話そのなかの１節に妙に感心してしまった。約束を守らなきゃいけないってことだな。そうとも、そりゃもっともだ！立派なことさ、まちがいない。ーただもちろんお前が心得てなくちゃならないことは、そうした決まりというものが、子どもとかー召使いとかーそれから女どもとかーあるいは世間一般の連中にはこの上なくいいことかもしれないがね、えらい大学者やすぐれた思想家や賢人には、おそらくあてはまらないことなのだ。ーかくれた智恵をそなえた、わしのような人間はな、世の常の楽しみから切り離されているが、また同時に、世の常の決まりからも自由なのだ。わしらのような人間の運命は、高くして孤独なのだ。これは魔術師（の端くれ）が、約束を破った事を非難した甥に言った台詞。誰かこんな事を言いそうな人間に、心当たりが有りませんか？私はすぐに思いつきましたよ～一番身近に居る夫!!何かと言うと『僕はいいんだよ！』と言う・・・『女子ども』（つまり私と子ども達の３人）を同じ次元に置いて話をする!!１（夫）　対　３の図式を作ったのは彼なのに、実はそれを寂しいと思っているらしいが～?!まさに『約束事』に置いて、彼は魔術師（の端くれ）と全く同じ事を言う★他にも幾つか共通点が有りまして、例えば～★自分では恐くて出来ない事を人にやらせようと企む★★自惚れや★★都合の悪い事は聞こえない★★★・・・この魔術師（の端くれ）の運命は？？★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ

  2005.11.14

  コメント(0)

• 『ユージニア』

  恩田陸著の『ユージニア』三日もかかってしまった・・・読み難い本だった★何故かと言えば～全文語り口調で、語り手が次々変わるの。そして語っているのは『過去の或る事件について』始めはその事件を１０年後に調査して、それを本意ではなかったが出版した女性彼女はその一冊しか書いていないが、事件の関係者だった。事件と言うのは、或る地元有力者の家で「三代に渡って誕生日」を祝っていた日お祝いに届けられた飲物に入っていた毒で、大量の死者が出た！と言うもの。犯人はなかなか特定されなかったが、数ヵ月後犯人が告白した遺書を残し自殺し一件落着１０年後・さらに２０年後の語りが延々と続く・・・★犯人は自殺した彼だけでなく、共犯者が居たのではないか！実は一族でひとり生き残った盲目の少女が・・・?!★その二点に興味は絞られるのだが、最後まで真相は明かされない！つまり本当に『そこで何が起こったか』なんて、実に曖昧なものだ！が主題なのだろう。人の記憶は曖昧で、人の印象も其々であり！だから多数の語り口調で事件に付いての話をさせる。誰が語っているのかは、読む内に分かるのだが～内容は曖昧なもの。語っている本人には鮮明だったとしても、聞いている方には曖昧にしか伝わらない!!読み終わってもすっきりしない★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ作者は（してやったり！）なのかも知れない★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ☆

  2005.10.02

  コメント(0)

• ☆夜のピクニック☆

  映画化も決定したそうだ！　恩田陸氏の夜のピクニック本屋さんが「一番お客様に薦めたい本」として『第2回本屋大賞』受賞作品～と言う一読の価値有る作品でした。書評によるととにかくノスタルジックで、リリカルで、いつまでも読み続けていたい～！新作にしてすでに名作！最後には涙があふれてくる。いい小説だ!!!物語の背景は『２４時間、夜を徹して８０キロを歩き通す高校生活最後』の「歩行祭」私は女子高だったので、このような過酷な行事はそもそも無かった★娘の高校は共学で「歩行会」なるものが有ったので、感想を聞いたところ～『そんな特別な思い入れは無かった』そうだ・・・つまらない奴である!!もしも私だったら～きっと。。。"o(-_-;*) ｳｩﾑ…！本当に『歩行祭』を綴った（だけ？の）小説だった。なのに自分の高校生時代を思い出して、ついホロリとした気分にさせられた!!私の高校生活。。。親の仕事の都合で志望校に入れなかった。★受けさせても貰えなかった★その事は～今でもマイナーな気分の時は恨みたくなるくらい・・・！ま、どっちにしても『女子高』だったのは～どう考えたらいいだろう？！『女子高』は特別な空間かも知れない。私はバスケット部だったのだが～入部のきっかけは中学でもバスケ部だった！と言う他に『素敵な先輩が居た』ってゆ～（もちろん同性！）理由。なにしろチビだったので（中学はともかく高校では通用しないだろう）と思っていた。だから高校ではテニスでもしようかな～って考えていたのだが～！何気無くチェックしに行った体育館でシュート練習していた先輩～(￣ー☆ｷﾗﾘｰﾝ本当に素敵だった。。。☆⌒ﾉ('0'*)ﾄﾞｷｯ!★*♪｡☆*♪*★*♪｡☆バスケって・・・背が低いと使えないスポーツなのにね～ｶﾞｸｩｩ・・(||__)/・・もちろん努力はしたよ～(￣▽￣)b 。。。チビな分『速く走る』とか『ロングシュート』とか。。。でも～レギュラー（スターティングファイブ）にはなれなかった★しかも『一度始めてしまったら途中では辞められない性格だった』苦しかった練習しか記憶に無いのは、ちょっと切ないね。。。！どんなに頑張ったとしても★報われない事もあるんだ★と、私はその時学んだのでしょうね。しかし小説はそんな事では始まらないし～終らない！主人公は密かに自分と賭けをして、そして勝つのだった!!★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ

  2005.09.27

  コメント(0)

• ピチピチ・チャプチャプ♪ d(⌒o⌒)b♪~♪ﾗﾝﾗﾝ★雨の日は読書～♪

  予報通りの★梅雨入り★らしく、今日は雨。。。デス★テニス人としては、一日くらいは『雨も止む無し』と、余裕で過ごさなくてはいけません!!そこで娘からお勧めされた『ラッシュライフ』井坂幸太郎著ラッシュライフーーーーー芳醇な人生。☆未来を決めるのは、神の恩寵か、偶然の連鎖か。リンクして並走する４つの人生に、バラバラ死体が乱入。巧緻な騙し絵のごとき物語。☆～と、作品紹介されている！騙し絵とはエッシャーの作品で城の屋上を多数の兵士が列をつくって歩いている絵なのだが、その通路が四角形で階段になっていて、辿ってゆくと『おやっ?!』と感じる～きっと誰もがご存知の『あの絵』だろう。主な登場人物が５人いて、それぞれの物語が微妙に交差するのだが。その中心が仙台駅前で、そこには展望台と『あなたの好きな日本語を教えて下さい』とプラカードを掲げている、白人女性がいる。登場人物たちは、どこかで微妙に他の物語と関係している。そしてそれぞれの中では★誰かが誰かを騙している★!!　それがまるで騙し絵のように繋がっているのだ！私が感動したのは会話のセンス!!!　例えば～人生については誰もがアマチュアなんだよ。誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけがない。全員がアマチュアで、新人だはじめて試合に出た新人が、失敗して落ち込むなよこれは久し振りに会った友人が、事業に失敗して落ち込んでいる友人に語る言葉☆そっか～『みんな新人』なんだね～★*♪｡☆*…ヽ(･_･☆)ｷﾗｷﾗｰﾝそしてもうひとつ優しいって字はさ、人偏に『憂い』って書くだろう。あれは『人の憂いが分る』って意味なんだよ、きっと。それが優しいってことなんだ。ようするに想像力なんだよこれを話している人物は、実は相手を騙そうとしているんだけど～言ってる事には一理あって納得してしまう!!!ちなみに『人の為と書いて★偽★』って、日記に書いた人がいますだからどうこうは無いけれど、私は『情けは人の為ならず』を思い出しました！さてもうひとつ、最近読んだ作品『夏の名残りの薔薇』恩田陸著こちらは話の軸に一つの映画が出て来る！　『去年マリエンバートで』小説の構成が『一つの主題を繰り返して微妙に変化させていく』登場人物６人がひとつの主題をそれぞれ語る、その間に映画のワンシーンが挿入される！映画のあらすじはある女性がホテルで出会った初対面の男性に、繰り返し『同じ話』を聴かされる内にそれがまるで本当に有った出来事だと思い込んでいく。つまり人の記憶の曖昧さ、イイカゲンさを描いたもの。。。らしい?!小説の方はひとりが語ると、誰かが殺されている。。。別のひとりが語ると、その人は生きていて　別の誰かが殺されていく？！興味は結局誰が殺されるのか？？？恩田陸は『この映画が無くてはならなかった』と言っているのだが。。。私としては、映画の挿入部は煩わしく感じた！雨の日は家に居て★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ読書(-_☆)ｷﾗｰﾝ!!☆彡

  2005.06.10

  コメント(0)

• ★ブラック・ティ－★

  ★ブラック・ティー★は山本文緒氏の文庫本のタイトルにして、薔薇の名である。10話の短編集の第一話になる『ブラック・ティー』主人公の『私』一日何周も山手線に乗り続ける事を仕事にしている、３０歳に近い女性。山手線に乗り合わせた客の共通点は、一周する間に必ず何処かで降りる事。だが『私』は降りない！最低でも２周して、誰かが置き忘れた荷物を拾ってから降りるのだ。駅のトイレで中を確認して、現金が有ればラッキー！　他の物には手を付けない。月に２０万！　月の始めの方で稼げれば、残りはゴロゴロして暮らす！ところが或る日、ブラック・ティーの大きな花束を抱えた女性に出会う。彼女はワザとその花束を網棚に置き忘れる。『私』は散々躊躇してから、その花束を拾って自宅の駅で降りる。そこで突然声を掛けられた。。。　　　　　　　　　　　　　　★｡.::｡.::・'ﾟ☆｡.::・'ﾟ★｡.::｡.::・'ﾟ他のお話も罪をテーマにしているのだが、そのどれも大罪ではない。自分がつい犯してしまいそうな『小さな罪』がテーマになっている。実際、網棚の上に忘れられた鞄・・・お金に困っていたら、私はどうするだろう～?!一度人の物を盗んでしまったら・・・次に同じ様な状況になった時、罪の意識は軽くなっていかないか？！山本文緒氏の作品は『ブルーもしくはブルー』をドラマで見た事が有った。書店でパラパラと読んだ『紙婚式』も、シビアそうな短編集だった。この『ブラック・ティー』も、さり気無くシビアだった...物語の主人公とふと知り合って、淡々と告白を聴いている気分にさせられた。どうして？なんで？って疑問にも（一応理由はあるんだけど）『なんとなく？！』って肩透かし食わされるような...まるで本当に有った話を淡々と綴っただけみたいな感じなので、なんだか脚色したくなるし、『後日談』を書けるような気になる　不思議な本でした☆ﾐ

  2005.05.25

  コメント(2)

全30件 (30件中 1-30件目)

1