|
カテゴリ:ビジネス/経営ノウハウ
よく言われる事だが、サービスの良し悪しはトラブル時によくわかる。
この週末は義理の家族達と伊豆大島へ。 その帰り道、東海汽船のジェット船がトラブル。 大島を出てすぐ、グォーン、グォーン、グォーンとエンジン回転数が上がりかけたところでヒュルルルルル~と失速。 もう1度、 グォーン、グォーン、グォーン、 ヒュルルルルル~。 そこで案内放送「取水口にゴミがはさまったようで、テイクオフに失敗しました。空気圧で取り除きます。大きな音と振動がありますが故障ではありません。」 私:「おいおい、テイクオフって何だよ~。乗り物好きの私でなければわからん専門用語だろう」 そしてバコン、バコン。バコン、バコン。 グォーン、グォーン、グォーン、 ヒュルルルルル~。 バコン、バコン。バコン、バコン。 グォーン、グォーン、グォーン、 ヒュルルルルル~。 何度か試みるが、やっぱり「テイクオフ」できない。 台風9号の影響で波は荒く(大島の元町港そばにある弘法浜は遊泳禁止だった)、 かなり揺れる。 お昼寝の時間なので子供達がみんな爆睡していたのが不幸中の幸い。 放送が入る。 「ゴミを取るための空気を使いきってしまったので、再び空気がたまるまで しばらく艇走いたします。波で揺れますが申し訳ございません」 私:「おいおい、艇走って何だよ~。テイクオフよりもっと難解だぞ~」 乗務員が2人、機械室へ入ったり、床を開けて下に行ったりしているが 何も良くならない。 しばらくして、空気がたまったらしく、再び バコン、バコン。 グォーン、グォーン、グォーン、 ヒュルルルルル~。 もう急発進はあきらめたらしく、 今度は徐々にスピードを上げる。 ウィーン・・・ウィーン・・・ ウィーン・・・ウィーン・・・ ウィーン・・・ウィーン・・と スピードを上げていくが、20km/hあたりまで行くと ヒュルルルル~~ ウィーン・・・ウィーン・・・ ウィーン・・・ウィーン・・・ ウィーン・・・ウィーン・・・ ヒュルルルル~~ ウィーン・・・ウィーン・・・ ウィーン・・・ウィーン・・・ ウィーン・・・ウィーン・・・ ヒュルルルル~~ 10回ぐらい繰り返しただろうか。 熱海16:00着の予定がとっくに17:00の頃、 「誠に申し訳ございませんが、翼走ができません・・・」 私:「おいおい、翼走って何だよ~。ジェット船に翼が着いてるのを知ってる乗客はいったい何%なんだ!」 (※注:このあたりの用語はJR西日本のページに載ってましたのでご興味のある方はどうぞ。) で、しばらくして「なお、熱海到着は19:00頃の予定です」と案内があり 乗客一同「えーっ!」 通常なら所要45分で16:00着のところ、既に1時間以上遅れ。 これから更に1時間半以上かかるとのこと。 みな驚きと呆れが混ざっている。 子供達が爆睡なのがホントに幸い。ジェット船は甲板に出ることができず、 船内も座席がびっしりで、かつ揺れるから、起きていたら飽きて酔ってしまう ことがほぼ確実。 まあ、そんなこんなでやっと熱海港についた。 やたら専門用語が多いアナウンスと、 終始「取水口にゴミがつまったため・・・」という説明。 本当か?エンジントラブルでは? ゴミに責任転嫁してどうする!? きちんとサービス業者としての精神があるのか疑問。 そして、熱海港で800円だけ払い戻し。 4,730円のうちなぜ800円だけなのか全く不明。 JRの「特急料金半額払い戻し」みたいな扱いなんだろうか。 税抜き4500円のうち「運賃」が2900円で「特急料金」が1600円 その「特急料金」の半額が800円。 熱海⇔大島間はジェット船しかないので、 通常の船で行った場合の「運賃」が不明だが・・・ というか、払い戻し金額について何の説明もない。 もしや「取水口のゴミがつまった」という「天災」だから800円!? エンジントラブルという、「東海汽船の理由による遅延」だったら もっと多額が戻ってくるとか? 十分ありえる。 というか、「きっとそうなんじゃないか?」と疑いを持つような 対応だった。 そして最後は熱海港から駅までの東海汽船が手配した貸切バスが、 待てど暮らせど来ない・・・ たまたま熱海は花火の夜だったのでタクシーも来ない・・・ 20分ぐらい待ってやっと来て、熱海駅についたのはもう20:00。 既に駅弁屋は閉店(涙) 他の家族を残し、子供が一番小さいウチだけ、走って駅前のマックで 食料調達し、熱海から新幹線に飛び乗って帰りましたとさ。 ・・・ということで、東海汽船のサービスの悪さを満喫したのでありました。 昔の国鉄がそうだったけど、独占だからサービス悪くても許されてるんだろうな。 加えて、伊豆七島の住民の方々が辛抱強いんだろうなぁ。 アメリカだったら今頃一揆が起きてるぞ! 平常時(往き)はあまり気にならなかったが、トラブル対応で やっぱりサービスの良し悪しは非常によくわかる。 明日はつい1週間前に体験した、正反対のサービスについて書きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.25 00:26:19
コメント(0) | コメントを書く |