Locked in Syndrome
当直中借りたDVDを見たので。「潜水服は蝶の夢を見る」Locked in Syndromeにかかった著者がテーマだ。Locked in Syndromeは脳幹梗塞後の症状の一つで全く四肢も動かず、しゃべることもできない。いわゆる植物状態。ところが、大脳が生きているため、思考には問題がない。めったにこんなタイプの梗塞にはならない。著者はわずかに左目の瞬きだけは可能であった。それで、意思を伝え本を出版した。それを気長に聞き取った記者もすごい。主人公は「ぼくには想像力と記憶力がある」と生き続けることにした。ただ、全く動かず、死のうと思っても死ねない。この映画は、その見える片方の目からの視線で全て描かれている。本人からの視線のみで映像化されている。フランス映画であり、この演出の素朴感もよかった。発症後約1年の経過。患者目線での表現。勉強になった。考えさせられる作品だった。興味あればぜひぜひ。