ベッドコントロール
切れてしまった。やっと今、冷静になれたか。背景として、この4月から病棟数削減により、病棟編成が行われ僕の科は今までの内科系病棟から移され、整形外科病棟に統合された。もともとうちの科はベッド数も少なく、循環器内科病棟、呼吸器内科病棟からベッドを分け与えてもらってた感じではあった。でも、この病院に赴任して2年。やっと慣れてきてスタッフもうちの科を少しずつ理解してもらってきたところだった。ところが、突然の病棟再編に苦労するのは分かっていた。時が過ぎた。どうしても現師長に理解を得ることが出来ない。変わってる人であるのは分かっていた。古くから公立病院で勤め、看護師の世界にも一般病院より出世欲が強い。まさに油の乗った今後看護副部長、看護部長にのし上がっていく境目のポジション、年齢の人であると思われる。何を大切にしているのか。それは、常にベッドコントロール、勤務表の作成である。毎日、毎日、この患者はいつ退院するのか、転院するのかを聞かれる。とにかくしつこい。そのため、現病棟のスタッフもみなそんな言い方で接してくる。うちの科の病気は看護の手間がかかる人が多いのは分かる。喜ばれないのも分かっている。でも、今日の事件。ある患者の家族に師長が僕より先に「主治医に今後転院について話されましたか?」と聞いていた。その患者は原因不明の意識障害。まだ入院1週間目で、原因検索、精査中の患者だ。患者の家族に「この状態で追い出されるようなことを言われた」と不安、不信感がつのる。しかも、師長には現在検査中であることは説明していたところの発言だ。今までの鬱憤もあり、完全に切れてしまった。うちの科は予定入院が少ない。外科系との違いの一つであると思う。ベッドコントロールが難しいのも分かる。でも、師長としての発言ではないと思う。こちらもスタッフに気を遣って配慮はしているつもりだ。今日の僕の怒りを少しでも分かってもらえたらいいが、少なくとも今日の話し合いでは理解されたとは感じない。これでは、救急車は今後受け入れないということを言われた感じだ。予定通りいかない事をうまくベッドコントロールするのが師長の仕事だと、前病棟の師長の心意気に感謝したい今日のやりとりだった。やっぱり今日は興奮して寝れない気がしてきた…