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カテゴリ:オーディオ一般
![]() エージング前のHS-5 FRD+THD 久しぶりのPraxisでHS-5を測定してみました。マイクはツイーター軸上30cm位の所です。ATTは完全に絞った状態です。思ったよりフラットですがTHDの暴れが気になります。2KHzの谷は電解コンの容量抜けでしょうか。 HS-400のウーハー、ツイーターは、定格入力(L-205=15W,MH-35=7W) 5Hz 矩形波でエージングする事を河村さんが推奨しているという話しを聞いたことがあるので、エージング前とエージング後でインピーダンスのデータを取ってみました。大変面白い結果になっています。ちなみに、定格で入力する勇気が無かったので、MH-35で約3W、L-205で約7Wでエージングしています。これでも非常に大振幅をするので心臓には悪いです。 ![]() MH-35 5Hz 矩形波 エージング前のインピーダンスカーブ f0は大体680Hz程度になっています。公称スペックは260Hzですから、可動部分のスチフネスが28年の経年劣化で5倍程度固くなった事が判ります。f0が倍にもなってしまったら、ネットワークは全く理論通りに動いていないでしょうね。 ![]() MH-35 5Hz 矩形波 エージング60分後のインピーダンスカーブ おおお、すんげ~f0が下がっています(笑)。f0=360Hz位でしょうか。公称スペックでは260Hzなのでもっとエージングしても良いかも知れません。しかし、エージング結果が目に見えて判る事に驚きを感じてしまいます。 ![]() L-205 5Hz 矩形波 エージング前のインピーダンスカーブ f0は大体68Hz位になっています。こちらも非常にf0が上昇しています。ギャザードエッジはラバーエッジ同様に、壊れることは無くても硬くはなってしまうようです。 ![]() L-205 5Hz 矩形波 エージング40分後のインピーダンスカーブ f0は48Hz辺りになりました。低域端での20Hzは非常に大きいです。これもMH-35同様に更に根性エージングをして、世の中甘くない事をエッジに教え込んだ方が良さそうです。 ![]() エージング後のHS-5 FRD+THD THDで暴れていた部分は完全に無くなりました。これぞLow distortion(Lo-D)と言ったところでしょうか。また、低域端も伸びた事が判ります。エージング前と後では、低音の余裕感が大分増したように実際感じます。ラバーエッジの場合は硬くなった後に再生する事はありませんが、ギャザードエッジの場合はエージングで回復出来るようです。もし古いHS-400等を使われているなら、たまにはエージングでエッジを解してやるのが良さそうです。 ※ 通常市販されているツイータで5Hz矩形波 定格入力なんて入れたら普通は間違いなく壊れます。判断の出来ない人は他のユニットで決して真似したりしないで下さい。 各詳細はPraxisのページに載せました。 また、Praxisのインピーダンス測定に関してアドバイス頂いたやぐ様、有り難う御座いました。この場を借りてお礼申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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同様の方法で、L-205とMH35のエージングをしたいと思っている者ですが、参考の為、お使いになった矩形波発生器の種類(?)を、お教え頂けないでしょうか?
(2016.11.28 19:20:33)
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