カテゴリ:小説
『もっと早く』 『I'm sure that we will de so happy. Your loving smile, loving words. I warna close to your love. Anything anything everything song for you.』 もう少し、早く生まれてきたかった。 そうすればあなたと平等になれた。 からかわれずに済んだ。 ―――――――・・・子ども扱いされずに済んだのに・・・。 「こんな触れるだけのキスで真っ赤になって。お前って本当に可愛いよな。一緒にいると飽きないっつーか、からかいがいがあるっつーか・・・。」 先生・・・。 俺があんたの言葉にショック受けるの、知らないだろ? “可愛い”じゃない。 俺はただ。 あんたに“好き”って“愛してる”って言って欲しい。 一回も・・・ 言ってもらってない。 『久遠、好きだ』って。 俺しか言ってないだろ? “好き”って。 告白したのは俺から。 初めてキスしたのは、二年の二学期。 そのトキも真っ赤になった俺に、あんた何て言ったか覚えてるか? 「こんなキス“くらい”で真っ赤になって。可愛いなぁ・・・。」 “キスくらい”・・・。 あんたにとっては『くらい』だったのかもしれない。 でも、俺はファーストキスだったから。 俺がもう少し早く生まれてれば・・・。 子ども扱いしてる証拠に、あんたは俺にキス以上の事はしてこない。 俺だってもう高二なのに。 俺を生徒会長にしてくれたのだって、秋葉じゃない。 あんただ。 そんな事くらい知ってる。 「ちっちゃいねー」 初対面の言葉がコレ。 あんたがデカすぎなんだって・・・・・・。 早く追いつきたい。 平等になりたい。 “好き”って言って欲しい。 子ども扱いするあんたは嫌い。 “好き”って言ってくれないあんたは嫌い。 “愛してる”って言ってくれないあんたは大嫌い。 あんたの優しい笑顔は好き。 あんたの声は好き。 抱きしめてくれるあんたの腕は大好き。 大嫌い 大嫌い 大嫌い 大好き なぁ、何で俺あんたより遅く生まれたんだろ? もっと早く もっと早く生まれたかった。 『きっと私達は幸せになる 愛しい笑顔 愛しい言葉 あなたの そばにいたいんだ すべては あなたのため』 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.28 18:53:51
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