カテゴリ:小説
今思えば、“一目惚れ”だったのかもしれない。 今でこそ思うんだ。 おれと黒矢が出会ったのは、偶然とか必然じゃなくて。 “運命”だったと………。 『これは運命?』 初めて黒矢を見たのは入学式。 「青いな」とか、「小っちぇえな」としか思わなかった。 それこそ他の一年と同じ。 そんな感じにしか思わなかった。 二度目に見たのは部活の入部式。 他の一年が先輩に好かれようと必死に愛想笑いをして、へコヘコしている中。 黒矢だけが仏頂面で。 『なんでこんなのにへコヘコしてんだ?こいつ等。』みたいな気に食わないオーラ丸出しで……。 一際目を引いた。 良い意味でも、悪い意味でも…な。 「黒矢心です。一応、800やろうかと思っています。」 想像どおりの澄んだ、男にしては少し高めのハスキーボイス。 やった!!!!!!! そう思った。 神様ありがとう、別に信じちゃいないけど、今だけ限定でありがとう!!…と。 だって800だろ? 800ッ!!! 今現在部部活内でそれを専攻してるヤツはいない。 ………と、いうことはだ。 部長であるこのおれが直々に、それこそ手取り足取り腰取り教えられるっつーコトじゃん!? こんな嬉しいことないって!!!! 一瞬、もしや『これは運命か!?』とかおもっちゃったじゃんよ。 でもそれはぬか喜び。 黒矢はおれに…ってゆーか他人になんか興味ナシ。 興味があるのは陸上と。 そして走ることだけ。 他のもんなんか眼中にもねーの。 杉さんグレちゃうよ? 【ライバルは陸上】ってか? 勝ち目ねーっての。 それからはもー黒矢の興味引こうと必死だったな。 笑えるよな。 百戦錬磨、落とせない女はいないぜッ!!!のこのおれがだよ? 年下の……しかも男の気ィ引こうと必死になってるんだからよ。 だから念願叶って黒矢手に入れたときは、ホントマジ嬉しかった。 なぁ、黒矢。 お前今一体どこにいるんだ? いいんだぜ? おれの家に来ても。 おれがクソババアにはなんとか言っとくから…。 END あとがき ☆おひさしぶりw可愛い姪っ子(智ちゃん)に「おばちゃん、『もえ』(しかもアクセントが違ったわvあの子…)って何?」ときかれて説明に困っている仁よww最近ホント更新滞っててごめんねVv ☆はい!今回は初めての【LUWON】よwとはいっても杉サン独白Vvvもう、黒矢ん可愛くて可愛くてVvvv5巻早くでないかしら? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.04 11:54:51
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