カテゴリ:Blu-ray
実は密かにワクテカしていたブルーレイ~“コナン・ザ・バーバリアン”を、ついさっき観終わる。 あまりの前評判の悪さにかなりの不安はあったが、それでもトレーラーを観る限りそんなに酷くも無さそうだったし……何よりもあのコナンのリメイクなのである。 ワタシが観ないで何とする!(笑)――ってな感じで、今時の相場としてはあまりに高額な値段をモノともせずに、Amazonで予約購入。 で、感想。 いや、面白かったですよ? 意外なくらいにキチンと作られているし、予算もそれなりに掛けてあるっぽい。 映像的なチャチさは殆ど感じられなかったし、ストーリーも、まぁ、あんなモンでしょ。 ただ、あーいうオールドスタイルなオハナシ(活劇)って、新作映画としてみた場合、確かに今時の観客には受けが悪かろうとも、思いはする。 緻密でドラマチックな脚本とはお世辞にも言いがたいしの。 何より今風の、キャラクターの心情に寄り添った作りではないからね。 しかしあーいう随所に『to be continued…』が入りそうな雑誌連載的な行き当たりばったり展開こそが、製作者のやりたいことそのものなんだろうしなぁ…… 今回の新作コナンも、冒頭でズラッと勢ぞろいした敵悪役たちを、ストーリーを追うと共に順次一人づつ倒していくっていう、まさに王道的な展開。 個人的には「お、今度はコイツの番か」ってな感じで、お約束に楽しめましたよ。 まぁ尺の配分の問題もあってか、ラスボス戦がいまいち盛り上がらなかったのは事実だけどね。 それでも始めと最後でドラマを繋げシンプルながらもキチンと決着させたおかげで、鑑賞後の余韻もそう悪いものではないのである。 ただコナンをあくまでも孤高のヒーロー的に描きたかったせいか、ラストはちょっと寂しくも感じたり。 最後に故郷の村を訪れるシーンは、「我が友」の誰か1人くらいは傍らに立っていても良かったんじゃね? シュワちゃんの重圧もあったろう主人公コナンのキャスティングも悪くはなかったし、ヒロインも別嬪さん。 敵役も良い感じにカッコよかったし、その娘の魔女も妖しいインパクト炸裂で印象深し(この親子関係って、実はかなりのドラマを内包している感じ。あえて深く描写してないのか……まぁ単純に尺が足りなかったんだろうけど) あと剣戟(殺陣)はかなり良かったッス。 つか、今まで観た洋画の中ではトップクラスかも。 ちゃんとチャンバラ映画になってるし、体術を駆使した近接戦闘はかなりの説得力がありましたよ。 まぁリアルな分、かなりグロイ描写も多かったけどね(こちとらは感覚が麻痺しているから分からないが、これってやっぱR-18なんだろうなぁ) 結論、この新作コナン――個人的には大変楽しめました。 あと物語も終盤になって、ようやく主人公がタイトルロゴにも使われている「お前(コナン)の剣」をゲットするんですけど、これってつまり今作はあくまで“コナン・サーガ”のプロローグにすぎないという表現でもあるのでしょう。 ~んがしかし、こんなに不人気じゃ続編製作は絶望的なのが、悲しいっすねぇ。 同じような感じで結構楽しめた“ジョン・カーター”の方も、やはり続編は無理っぽいし(笑) もうこういったパルプっぽいスタンダードなヒロイックファンタジーってのは、商売になんねぇのかな。 いや、勿論“ロード・オブ・ザ・リング”みたいな重厚な文芸大作も大好きなんですけどね(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.11.05 09:25:13
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