民法改正案は分割しなくて良いのかな?
現在千葉法務大臣を始めとして、選択的夫婦別氏制度の導入を推進して下さる方がいる。webアンケートには、選択的夫婦別性だけを取り上げて問えば、5割近い人が賛成しているものも多数あった。 だからこそ導入を期待していたのだが、法務省が掲げる民法改正案は「選択的夫婦別氏制度導入、女性の婚姻待機期間の短縮、男女の婚姻年齢を揃える事、非嫡出子の相続差別撤廃」がセットになっているらしい。 最初はこれを何とも思っていなかった。しかし、そうではないようなのだ。 民法改正案の4つの項目は、是か非かではなく、育ってきた環境などによる感情に触れる要素が大きく、半分が賛成なら良しとすべき種類のものだという前提で話を進める。 まず、世の中には選択的夫婦別姓を歓迎する人も反対する人もいる。 その他の案にも賛成、反対がおり、またこれも人それぞれ。 つまり、4つの提案に一つでも反対する人を「民法改正全体の反対」と数えると、全体として民法改正を希望する人の割合はずいぶんと減ってしまうのだ。 第一の提案で賛成を50%とする。その賛成派のうち第二案への反対が半分で、賛成派残り25%。さらに第三の案への反対が半分で、賛成派残り12.5%。 最終的にまとめると、民法改正に賛成する人は6.25%で、反対が93.75%?! こりゃダメだ・・・。 民法改正案の各項目が、互いに互いの賛成を殺しあうのか。それは嫌だ。 民法改正案の全項目は、多様なライフスタイルを認めましょう、という点で共通するのかもしれないが、個々の詳細は大きく異なると考える。 選択的夫婦別姓は、慣習的に女性が改姓するものだという強制からの開放。 婚外子相続差別は、法案成立当事に、夫の妾問題に悩んだ女性の要望。 一つにくくれるわけがないのだ。 民法改正案は、分割して個別に議論を進めていく方が前進するのではないか。 最も通りやすそうな「男女の婚姻年齢を揃える」ことさえ出来ない日本。 男性は18歳で女性が16歳という違いがあるだけで、なんとなく男性優位な感情を植え込まれている気がするんだけど・・・。やれるところからで良いから民法を変えていって欲しい。 いずれにしても、私に出来ることは、「選択的夫婦別氏制度を導入して欲しい」という希望を世間に主張することと、推進議員さんを多く国会に送り込めるように投票権を使うこと。また身近な所で「夫婦別姓を希望するのは”普通”に生きている夫婦」だというのを浸透させていくことなのだ。 名前を取り戻すためのペーパー離婚決行予定日まであと3年強。 私の希望は「男女双方ともに改姓しなくても夫婦になれる社会の実現」だ。 頑張るぞーーー!!!