縮れ毛~から直毛-に

2006/02/08(水)18:37

起業のネタを探す人

■仕事の話■(4)

明らかにビジネス畑にいない、 私がこんなことを書くのも難だが。。。 「起業のネタを探しているんです」 と言う人がいる。 それは若い人に多いと感じる。 この言葉が何かしっくりいかない。 勿論起業は「想い」ありきのところもあるが、 ネタも考え付いてしかるべきだと思うから。 仕事である会社の社長さんとお昼をご一緒したときの話。 長 「そういえばさ、この近くに偽装建築のホテルあったじゃない?」 私 「ありますね」 長 「あれさ、業務止めちゃったんだよね?勿体無いよね?   『ホーンデッドマンション』とかの名前に変えて営業してみたら面白いのに」 私 「と、言いますと?」 長 「『崩壊するかもしれないスリルを楽しむ』みたいに、最初からアナウンスしておく。   そのかわり、格安で泊めてあげるんだよ。   地震なんてそうそう来ないし、もし来たら『震度3以上ならキャッシュバック』にして、   ロビーに大きな地震計なんか演出で置いてみたら、面白いと思うけどな。   『とにかく安ければ何でもいい』って人、いるだろ?」 CSR(起業の社会的責任)の観点から考えるとまず、 ありえないビジネスではあるが (実際その社長も「誰もやらねーだろうな」って仰っていた)、 事業化するしないという点よりも むしろ、そういうビジネスを考え付く発想力が、 素敵だと感じた。 毎日、メディアで取り上げられる問題に対して、 一般的な思想は(あくまで一般的) ■主婦 「怖いわねぇー、」「あんなことして悪いと思わないのかしら?」 ■サラリーマン 「上からの圧力ってつらいよな、弱者だもんな」「母親を養うためにああしてたんだろ?」 ■学生 「皆、そういうことしてんじゃね?」「それより何で浅田真央が代表に入れないの?」 ■学生(就職活動中) 「あのような事態は建設業界にとって、とても不幸な出来事でありましたが、御社はしっかりとしたビジネスモデルと社員一人ひとりのきちんとした倫理観があると、OB訪問で感じましたので、未来の日本における建設業界を牽引していく企業に……(以下略)」 である。 これを「ビジネスになるかも」という視点から 今回の騒動を見る人達を私は「ビジネスマン」と呼びたい。 私が一目置いている、常駐先のビジネスマンも お世話になっている、今度、ある出版ビジネスを立ち上げる方も 「託児所ビジネス」「米流通ビジネス」など、 急に質問しても、さっと答えられる。 これは「企画脳」というか「ビジネスセンス」というか、 一朝一夕で手に入るものではないので(マインドなので)、 やはり 「起業のネタを探しているんです」 というのはちょっと違うような気がする。 「ネタはあるんだけど、誰かやらないかね?」 このような言葉を常日頃から言っている人こそが、 近い未来にポッと起業しているかも知れない。 以上

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