2011/03/06(日)23:48
「神経心理学の画像診断」講演会に参加
日本言語聴覚士協会生涯学習プログラム専門講座の
「神経心理学の画像診断 -失語症を中心にー」講演会に参加してきました。
「失語症を中心に」ということだったので、楽しみにしていました。
内容は、
各葉の病巣と失語症の特徴について
半側空間無視の病巣について
症例発表2題
「各葉の病巣と失語症」では、かなりハイペースでついていくのがやっとでした。
日頃の臨床で、病巣と発症する失語症状との関係をもっと考えること。
損傷された領域だけではなく、梗塞ではどの血管が狭窄・閉塞したのかも考えること。
講義メモ(ただの個人的なメモです)
TCMA 病巣は、ACAの補足運動野やMCAが還流するBrocaの周辺
補足運動野の近傍・・・発話の開始困難
Brocaの近傍・・・音韻や文法の障害
ICの狭窄によってACAとMCAの境界領域の血流低下
アナルトリー 中心前回下部の病巣
TCSA
側頭・頭頂・後頭葉接合部で、ウェルニッケ野を取り囲む領域
Broca領域のみ→これでもTCSAあり
Brocaのみの限局された病巣では、非流暢性の発話とならない。
Broca+中心前回で、非流暢性の発話となる。
MCAの12枝(眼窩前頭動脈、前中心溝動脈、前頭頂動脈、角回動脈、後側頭動脈、前側頭動脈、前前頭動脈・・・)があり、MCAではどの血管が閉塞したのか考える。
感覚性失語
ウェルニッケ野
ウェルニッケ野から角回、縁上回へと拡がると重度になる
境界領域梗塞
側副血行路
1.Willis動脈輪
2.脳軟髄膜血管吻合(leptomeningeal anastomosis:LMA)
3.内頸動脈系と外頸動脈系