「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

2007/06/06(水)13:55

どん底・・・すこおし先の破壊神?

どん底(41)

どん底・・・すこおし先の破壊神?  昨日、私は『糖尿病』と『うつ』の診療のため病院のハシゴをした。  その途中、土砂を満載した『ダンプカー』が止まっていた。  普通車ですら対向に苦労する狭い道である。  「邪魔だなぁ!」  振り返った途端。  その前面に無造作に張られた『枯れ葉マーク』が眼に飛び込んできた。  緑色の業務用ナンバープレートと一緒に。  ・・・  公務員職場で培った唯一の能力。  何も『見なかったこと』・・・にした。    我が鄙びた田舎には、大都市間輸送用の二桁国道が走っている。  二十数年前、学生時代に信州にスキーに行ったことがある。  みんなが雑魚寝する大部屋のTVでは、  『暴走国道』なんてニュースが流れていた。  「都市間輸送のトラック群が、昼夜を問わず『赤信号を無視』して暴走する国道」があると云う。  そこで、地元警察が考え出した『秘策』とは?  ・・・全ての信号を『点滅信号』に換えた。  「可哀相な地域だなぁ~」  誰とも言わず声が漏れた。  不図TV画面を見ると・・・  私の故郷が映し出されている。  ・・・  何も『見なかったこと』・・・にした。  学生時代から、既に私は公務員必須の能力を持ち合わせていたらしい。  そんな『暴走国道』を、『枯れ葉マーク』を貼り付けたダンプカーが走るのか?  止まっていた場所から、国道までは200mもない。  ・・・走るんだろうな!屹度。  数日前の新聞に以前紹介した宗教社会学者が再び記事を書いていた。  「『2ちゃんねる』には、宗教関係のスレッドが数多くある。書き込まれた発言のあちこちに誹謗中傷に近いものが見出される。まともな宗教論議は数えるほどなので、『2ちゃんねる』だけ見ていると、日本宗教は堕落のきわみにあるような印象さえ抱きかねない。」  私は『宗教嫌い』である。  既存宗教に関しては一切希望なんて抱いていない。  でも、既存宗教に一定の知識くらいはあるんじゃないのか?  普通の人は。  この宗教社会学者じゃないが、私を含め、ブログなんて云うものは、『素人が適当な知識で勝手に書いている』もんだ。  「それを理解できない人が居る」ってことの方に私は驚いてしまう。  そこで。  『まともな宗教論議は数えるほど』と嘆く宗教社会学者のために、  『まともな宗教論議?』を展開したいと思う・・・ってか?  私は、宗教なんて『倫理概念』なんだと思っている。  だから、『奇跡』を求めるなんて「大きな勘違い!」だと考えている。  ローマ教皇は決して『奇跡』なんか起こさない。  彼は、あくまでも『神』に最も近い『人間』なのだから、  『人間』が『奇跡』なんか起こせる訳がない。  それに、カソリック教会は、  『奇跡』が起こったとされる場合でも非常に『厳格な調査』を実施する。  『奇跡なんて認めてやらないよ。絶対にっ!』  ってのが、彼らの基本姿勢である。  『ライブドアの堀江被告』を取り調べた『東京地方検察局特捜部』のように・・・  アレコレ難癖を付けては、必死に『奇跡』を否定しようとする。  でも、『ファティマの奇跡』なんて・・・  「認めなきゃ教会自体が崩壊してしまう」って場合にだけ、泣く泣く『奇跡』を承認する。  だから、カソリック教会公認の『奇跡』なんて驚くほど少ない。  イスラム共同体の最高権威者の称号を意味する『カリフ』  初代ムハンマド以外に『奇跡』なんて起こした『カリフ』はいない。  『カリフ』は、20世紀初頭に廃止されたようであるが、今のイスラム指導者に『奇跡』なんて起こせるのなら、『泥沼のボス争い』なんかしていない。  お釈迦様から始まった仏教。  『奇跡』なんて起こせるのは『釈尊』他の『仏様』だけ。  例え『何か』が起こったとしても・・・  それは『仏様のドレかの御加護』である。  そして・・・  前述の宗教社会学者が云う『真っ当?』な日本仏教である。  日本仏教『業界』では、  「『ご先祖様の階層』によって宗派が決まる」なんて噂がある。  かつての支配階層旧士族は、『臨済宗』や『曹洞宗』なんて『禅宗』  ドン百姓の子孫は、『浄土宗』や『浄土真宗』が多い。  漂泊の民の子孫は、『日蓮(正)宗』・・・某創価学会?  これは、『鎌倉時代』に始まるようだ。  当時の・・・  『武士層』は、明日の命の保障なんてない。  そこで魂の救済を、最先端の教養『禅宗』に求めた。  でも、教養の欠片さえもない『ドン百姓』は文字が読めない。  そんな輩が『禅宗』の『教義』なんて理解出来る筈がない。  そこで・・・  「ひたすら『南無阿弥陀仏』って唱えれば救われまっす!」  なんて布教に忙しい、当時の下世話な新興宗教『浄土真宗』なんかに騙された。  そこに、ノコノコと『日蓮』登場。  既に、武士は『禅宗』、百姓は『浄土真宗』に染まっている。  「あと、騙せる者はっ?」って「このオッサン」は必死に考えた。  そこで、『漂泊の民』を中心に布教を始める。  市中は・・・  「なんまいだぁ~(ドン。ドン。ドン。)、なんまいだぁ~(ドン。ドン。ドン。)・・・」  「なんみょうほうれんげっきょうっ!(ドン。ドドン。)なんみょうほうれんげっきょうっ!(ドン。ドドン。)・・・」  地方選挙直前の様に・・・  無茶苦茶五月蝿い『殺伐とした状況』になる。  そんな大混乱の中、何を考えたのか『日蓮』は・・・  「『法華経』以外の仏教は認めないってことで。ヨ・ロ・シ・ク!」  なんて鎌倉幕府に直訴した。  ・・・『島流し』にされる。  これは・・・  私が『中坊』の頃に習った『文部省(当時)検閲済みの教科書』に書いてあったこと。  『鎌倉時代』から相当な時間が経過している。  だから、今は、そんな『分類』なんて無いのだろうけれど・・・  日本の仏教なんて発生当時から『堕落のきわみ』にあるんじゃないのか?  そして仏教の『教義』である。  『仏教』の究極の目的は、輪廻の輪を絶つ『解脱』である。  『天』は輪廻の輪の中にある。  決して『天』に行くことが目的じゃない。  『独力』で成仏・解脱を目指す『小乗仏教』。  そして『大乗仏教』は・・・  取り敢えず、我が宗派『ドン百姓様御用達』の『浄土真宗』を記す。  「私しゃ全ての人が成仏しなけきゃ『如来』なんかにゃなりませんっ!」  なんてワガママが・・・阿弥陀さんの『請願』らしい。  阿弥陀さんは『如来』になることが決まっていると云う。  だから、阿弥陀如来を一身に拝めば、その『請願』により成仏できるってのが『他力本願』の本旨らしい。  ここから以降、私は『浄土真宗』の教義から解脱?するので、『浄土真宗』とは全く関係ない仏教本来の教義がベースとなる。  阿弥陀如来に救われなくても、  釈迦入滅後56億7千万年後に『弥勒菩薩』が現れる。  そして、「全てのものを打っ壊し、全ての人を打っ殺し」て『強制的に成仏させる』らしい。  あと、約56億6千9百9拾9万7千年待てば、誰でも『成仏』できるそうだ。  自分が・・・  「私はっ、『阿弥陀如来』に救われる自信がないっ!」  なんて『品行方正?』な方は、頑張って『長生き』して貰いたい。  ただ、阿弥陀さんは、非常に長期間、衆生救済の『思索』をめぐらし、『浄土への往生の手立て』を見出したと云う。  その『長期間の思索』ってのは『五劫思惟(ごこうしゆい)』って云い、『五劫』の間ズッと考え続けている。  『一劫』の定義は、「『一辺40里(約160km)の岩』を、100年に1度、天女が舞い降りて羽衣で撫で、『岩』が『すり切れてなくなってしまう』までの時間を指す」と云う。  仏教では『一劫』の具体的な時間の定めはないらしいが、ヒンドゥー教では『43億2千万年』と定義されているらしい。  『宇宙』は、137億年前に生まれたと2003年にNASAが発表した。  『地球』なんて姿かたちもない『宇宙』発生から、ズッと阿弥陀さんが『思索』していたとしても、『請願』を思い付くまでに、未だ『79億年残っている』計算になる。  あと約56億6千9百9拾9万7千年後に出てくる『弥勒菩薩』の方が早くないか?  『弥勒菩薩』が現れて「殺戮や破壊の限りを尽くしている」のを、更に22億3千万3千年もの間、何も気付かないほど阿弥陀さんは『思索』に熱中している・・・のか?  多分、阿弥陀さんが『請願』なんて救済手段を「ヤット思いついたっ!」って微笑む時には・・世界中が『焦土』と化して・・・既に何も無い。  少しばかり・・・『手遅れ』だと思うのは私だけだろうか。  『宇宙』開闢当初から「『天女』が居たのか如何か」なんて『誹謗中傷』されても、そんなこと私の知ったことじゃない。  お釈迦様に聞いて欲しい。  ただ・・・  「『岩』や『羽衣』なんて『物質』が在ったのか如何か」については、私も非常に疑問を感じてはいる。  『阿弥陀如来』の『請願結実』が早いのか、  『弥勒菩薩』の『殺戮・破壊工作』が早いのか。  ドチラにしたって、私が生きてる間のコトじゃない。  でも・・・  業務用『枯れ葉マーク』のダンプカー。  すこおし先には・・・  こんなダンプカーの大群が、我が『暴走国道』を走るのだろうか?  実際に出現する『弥勒菩薩』って・・・  ひょっとして「業務用『枯れ葉マーク』付ダンプカーの『大群』」なのかも知れない。  あと56億6千9百9拾9万7千年も待っちゃくれないようだ。

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