「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

2007/10/02(火)07:17

寂光・・・すこおし・・だけ。

寂光(56)

寂光・・・すこおし・・だけ。  部屋猫〈かふん〉は。  部屋から出たい時には。  ノートパソコンの上に横たわり、  ブラブラと尻尾を振って合図をする。  そのまま放って置く・・と。  今度は小型冷蔵庫の上に座って。  「テイーッ」って。  「爪楊枝入れ」を。  右手(右前足?)で払い落としたりする。  ワザと。  すこおし悪戯をする。  仕方がないので、  苦笑いしながらドアを開けると。  一目散にお外へ駆け出していく。  部屋猫〈かふん〉は。  部屋に入りたい時には。  網戸に飛び移って、  ガリガリって合図をする。  そのまま放って置く・・と。  「ドオーン」って。  「引き戸」に体当たりする。  ワザと。  すこおし音を立てるのだ。  仕方がないので、  苦笑いしながらドアを開けると。  一目散に「猫餌」の容器に駆け寄ってくる。  そおして。  私の「膝の上」や「お腹の上」に駆け上り。  手足を伸ばして。  蹲(うずくま)る。  仕方がないので、  苦笑いしながら頭を撫でると。  上を向いて。  喉元(のどもと)を摩(さす)るように。  なんて合図をする。    喉元を摩(さす)って。  頸(くび)元を揉(も)んで・・・。  〈かふん〉は。  気持ちよさそうに。  眼を閉じる。    そうして。  すこおし蹲(うずくま)っている・・と。  やおら立ち上がって。  ベッドの片隅で。  丸まって眠り始める。  すこおしだけ。  甘えたいのだろう。  〈かふん〉は。  決して自分のスタイルを変えることはない。  何時も。  「わがまま」なのだ。  でも。  「そう」私が考えてるだけで。  〈かふん〉に、そんな自覚なんてない。  何時になっても。  「私」と〈かふん〉は。  「しゅじん」と「けらい」なんて  面倒な関係にはならない。  何時になっても。  お互いは。  単なる同居人なんだろう。  いや。  〈かふん〉の方が。  「女王様」  って思っているんじゃないか?    何時も〈かふん〉に。  振り回されて居るのだが。  「うつ」で「ヒキコモリ」の私は。  この関係を。  非常に気に入っている。  最近の世の中は。  女性への「セクシャル・ハラスメント」  部下への「パワー・ハラスメント」  学校での「いじめ」  ・・・。  子供の「家庭内暴力」に  親の「児童虐待」  こんなの、みーんな。  「しゅじん」と「けらい」なんて関係を。  意識しないまま。  「相手」に無理強いしてしまう。  ってコトが。  そもそもの原因じゃないのか。    そーして。  「首相」や「閣僚」が替わる度に。  その「枝葉末節(しようまっせつ)な醜聞(しゅうぶん)」を。  意気揚々(いきようよう)と書き立てるマス・メディア。  「インド洋への海上自衛隊の派遣」なんて。  国際平和のために如何しても必要で、  国家間の合意事項なのに。  党利党略(とうりとうりゃく)のために、  意味もなく反対する野党「民主党」。  それを。  ワケも判らず応援する「無知な大衆」。  国政を担当する「自由民主党」や「行政当局」は、  何時も「悪代官」で。  それを無責任に非難する「民主党」や「マス・メディア」は。  何時も「水戸黄門」なの?  職場の「脂ぎったハゲ」や、  虐待する「親」や、  暴れる「ガキ」や、  見て見ぬ振りをする「教師」が。  ・・何時も「ワルモノ」で。  常識のない尻の軽い「OL」や、  虐められても抵抗すらできない情けない「ガキ」や、  数を頼みに無理強いバカリするPTAなんて「ばばぁ」が。  ・・何時も「セイギのミカタ」なの?    余りにステレオ・タイプの「型紙」に、  全てを「嵌(は)め込み」過ぎてはいないか。  それぞれの「事件」には、  必ず、それぞれの「事情」があるのに。  ・・ダレも、ソレを考えようとも・・しない。    「本能」や「偏見」  にバカリ囚(とら)われないで。  何でも大声で。  一方的な主張ばかりしないで。  そうして。  そんな「主張」を応援ばかりしないで。  あなた方でも。  一応は「文明社会に生きる人間」なんだろう?  すこおしは、「自分自身の頭」で考えてみたら、どう?    すこおしだけの「主張」  すこおしだけの「悪意」  すこおしだけの「優しさ」  すこおしだけの「甘え」  すこおしだけの「忍耐」  そおして。  すこおしだけの「好意」  みんな「酷い現実」を生きてるんだ。  「自分は自分」  「他人(ひと)は他人(ひと)」  「でも。みーんな仲良し」  下品な漫画家「西原理恵子」女史の「お母さんの教え」だと云う。  みーんなが。  「すこおしだけ」って生き方をすれば。    「ひぐらしの鳴く頃」なんて。  ・・話題にすら・・なんなくなるのに。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る