★『絵巻水滸伝』WEB版予告編・9★
お待たせしています『絵巻水滸伝』第二部の再開に向け、WEB版の予告編で第一部を振り返ってみましょう。この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。『絵巻水滸伝・第十回 風雪山神廟』 後周皇帝世宗が嫡流にして、遇する食客数百人。滄州の大侠“小旋風”柴進。 人となり仁にして、士を貴び、あえてその富貴をもって士に驕らず。孟嘗君の風あり。 刺客との戦いで傷を負った曹正と林冲を救ったのは、柴大官人と尊称される誇り高き貴公子であった。友に裏切られ、官を追われ、愛するひとを失くした男に、柴進は、ひとつの道を指し示す。 冬の黄昏れ、降り頻る雪のなかを、“豹子頭”林冲は、緑林の別天地、梁山泊へと旅立ってゆく──