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カテゴリ:西忍寺道場
太極拳の腰は第12胸椎と第1腰椎の間に設定する。
このことは、太極拳の書籍によく出てくるので、知っている人は多いと思う。 しかし、ここを腰に設定するのではなく、股に設定してここから2本足がでていると設定している人は少ないと思う。 この設定を使って前進、後退をすると重心が左右にぶれなくなり、間合いを詰めるとき、間合いをはずすときに、相手の反応をにぶらせることができる。 武術において、相手に対して正対し、相手が突いてきたとき、この想像上の股から出ている足を一歩下げながら、同側の手で手前斜め下方に流すように押さえると、相手の身体は前のめりに崩れる。当然顎は前に出るので、そこに突きを入れると相手はその攻撃を避けることができない。 第12胸椎と第1腰椎の間の使い道は、多様で、なかなか使い勝手がよい。 健康法では、腰の役目をして、背骨の柔軟性を維持し、そのまわりの筋肉を使うので、上半身の柔軟性を維持するのに役立つ。 武術においては、股の役目をして、そこから生えている足を防御の手の動作に合わせて進めたりさげたりすることにより、相手の態勢を大きく崩したり、反応を鈍らせたりするのに役立つ。 このように太極拳において、武術と健康法がリンクすることは、意外と多い。 深く研究されるべきだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.13 16:17:46
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