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林沖

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林沖@ Re:関係ない話ですが(07/10) S君、すごくおもしろかった。 最高傑作だ…
S君            .@ 関係ない話ですが アクションではなくコメディーとして見て…
石月賢一@ Re:玉のごとく(06/28) S君」、めずらしい映像をありがとう。見た…
2024.06.21
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カテゴリ:エッセイ
入門して40年以上たった今でも、先生から新しい技を習う。
先生からは今まで数多くの技を習ったが、まだこんな技があったのか!と驚く。
いったい先生はいくつの技を持っているのだろうか?

大東流合気柔術の武田惣角師も、教えるごとに技が違い、その数数百とも言われている。

習った技は全て、門派の原理原則に則っているが、その発想がすばらしい。
こんなこと考えてもみなかった!と思わせるものが多い。

しかし、あまりにも多すぎるので、先生から許可をいただいて動画を撮らせていただいた。
この先、教えられても、とても憶えていられないからだ。
忘れてしまうのは実にもったいないからだ。

昔は動画を撮るなんて絶対許してもらえなかった。
今は、先生も甘くなって、「まあいいだろう」ということで、時々撮影させていただいている。

撮影、編集はN師範の得意分野だ。
私は、正直、BABジャパンさんのDVDよりもN師範の作ったDVDのほうが上だと思っている。

実に見やすく、BGMもイケてる。

最近もN師範がDVDを制作してくれて、それを見ながら先生の動きを研究している。
私にとってはN師範のDVDは贅沢な秘伝書のようなものだ。

そのDVDを見て思う。
やっと最近、技のコツみたいなものがわかってきて、結構高いレベルに達した感があった。
しかし、それはおおいなる勘違いで、もっと基本的でもっと小さなことができていなかった。
それは手首と指の使い方と前腕の脱力のしかただった。

先生からは、入門当初から「指が死んでいてはだめだ」と言われていた。
それはただ単に指を張ることだと思い、深く研究しなかった。
それに指を張ると全体的に力が入りやすくなり、丸くても硬い動きになってしまう。
これは合気道初心者によく感じることで、とても感触が不快で、力で動いている感じがしていやだった。
指を張れば張るほど、自分にも相手にも力感が伝わり、不快感に我慢ができなくなる。
なので、指を張ることに関しては、意識しないようにしてきたし、そのほうが柔らかく動けたからだ。

しかし、今回、DVDを見て思った。
とても大事なことを見落としていた。

先生の指はどんな動きでも指を張っているが、手首も前腕にも力が入っていない。
普通、合気道のように指を張ると手首にも前腕にも力が入るはずなのだ。

これはどういうことかと改めて疑問に思った。
そこでDVDを何回も見直した。

そこで気が付いた。
先生の人差し指と中指、中指と薬指の付け根の間が、ほぼ均等に空いているのがわかった。
これを意識してなおかつボールを軽く持っているような形を作ると、手首、前腕から肩にかけて力身が抜けるのを感じる。

これを使えば、手首・前腕を脱力させ、しかも最小の動きで技をかけることができる。

前々から疑問に思っていた。
先生に向かって攻撃していくと、先生の懐には丸い空間があり、いつもそこに吸い込まれていく。
しかし、私が真似してみると、それらしく動くことはできるが、その丸い空間を維持するために、前腕の力感が相手に伝わってしまう。
先生の前腕からは柔らかさしか感じられないのに・・・・。

しかし、中指を中心に、人差し指、薬指との空き方を均等にすれば、手首、前腕の力感を排除しながら懐に丸い空間を作り出すことができる。

もちろん、理論的にわかったというだけで、技の中でそれが自由に使えるわけではないので、さらに稽古を積まなければならない。

しかし、先生の技の核心部分を見て見ぬふりをしてきた自分が悔しい!
こんな大事なことを、私は無意識に目をそらしていた。

しかも、入門当初から教えてもらっていたことだ。

「技をかけるときは指が死んでいちゃだめだ。ちゃんと指が生きてないとね。」

その意味をもっと深く解釈すべきだった。

そんなこともわからずに、少し天狗になっていた自分が恥ずかしい。

戸隠流忍術の初見老師が以前、こう言われていた。

「だいたい自分で考えたことは、まず間違っていると思ったほうがいい。」

武術の稽古に関しては、まさにその通りだと思う。





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Last updated  2024.06.21 17:50:40
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