朝顔がいっぱい
日比野克彦氏は、2005年に水戸芸術館現代美術ギャラリー+広場+セントラルビルにおいて、「HIBINO EXPO 2005 一人万博」を催した。その記録集は、館内ミュージアムショップ・コントルポアンにて取り扱っている。通信販売をご希望の方は、記録集代金1,800円(税込)に、送料290円を加えた2,090円と「日比野展記録集希望」のメモとをショップ宛に現金書留でお送りください。310-0063 水戸市五軒町1-6-8 水戸芸術館コントルポアン 宛そして、日比野克彦氏が新潟県内で始め、水戸市などで取り組んできた朝顔で建物や庭などを覆う「明後日(あさって)朝顔プロジェクト」の輪が全国に広がっている。プロジェクトは、03年に新潟県十日町市などであった「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」で山間部の同市莇平(あざみひら)の廃校を朝顔でおおったことから始まった。05年には、水戸芸術館で開かれた日比野氏の「日比野克彦の一人万博」展の一環で、新潟で育てた苗を水戸芸術館で育成。昨年は新潟生まれ水戸育ちの朝顔の種が福岡市、福岡県太宰府市、岐阜市に運ばれ、全国5カ所で花を咲かせた。 開催地は今年、金沢市や横浜市、那覇市など全国18カ所に。日比野さんは「予想外のうれしい広がり。コンパクトで持ち運びやすい種というツールに支えられている」と笑う。 今年の5月12日には、水戸芸術館の2階テラスで、日比野さんや水戸青年会議所、水戸農高の生徒らのべ約100人が木のデッキを敷き詰め、並べたプランターに朝顔の苗を植えた。デッキには、日比野さんがつくった六角形の枠内に朝顔をかたどった統一マークやつるも描かれた。 日比野さんは「六角形はどんどんつながる形で、朝顔の広がりを象徴した」という。今回の苗植えには、05年の展覧会当時から参加している人も多い。「一度できたコミュニティーは続いていく。人がかかわりながらものを生み出していくのが21世紀の芸術の役割ではないか」 同館主任学芸員の森司さんは「活動は全国展開の第3ステージに入った。新潟から水戸をへて全国へとつながることができた」と話す。花は毎年7月~9月に楽しむことができるという。 (朝日新聞より)熊本も、「日比野克彦 HIGO BY HIBINO展」開幕中。 熊本は好きな街。(昨年の写真)また、金沢と松本も、水戸と芸術でつながっている町だ。朝顔におおわれた金沢21世紀美術館の建物は、水戸の高校で先輩の妹島和世(せじま・かずよ)氏と、西沢立衛(にしざわ・りゅうえ)氏が設計した。また、松本でサイトウ・キネン・オーケストラのフェスティバルが毎年開かれる。桐朋学園大学で教鞭をとっていた齋藤秀雄に師事した演奏家、同大学出身の演奏家が集まり、音楽祭のために臨時に編成されるオーケストラである。このオーケストラの主要メンバーは、水戸室内管弦楽団のメンバーでもある。金沢と松本も好きな街。これからも、このような花と芸術の輪が、全国に広まるといいなと思う。応援クリック↑よろしくお願いします