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カテゴリ:日常
昨日こっそりと予告した通り、今日は ソーダ について。 (予告したので何とか書いてみましたが、書いてみたら、科学マニア向けのいまいち おもしろくない話になってしまった気がします・・・読みづらかったら流してください。) 子供のころから、 炭酸飲料 のことを ソーダ と呼ぶのはなぜ? と気になっていました。 さらに高校、大学で化学を勉強してからは、ますます分からなくなりました。 というのは、 ソーダ水 に入っているのは 炭酸 、つまり 二酸化炭素 で、 二酸化炭素 が 溶け込んでいる水のことを 炭酸水 と呼ぶのですが、、、 では、 ソーダ水 = 炭酸水 ならば、ソーダ = 二酸化炭素 ?というとそうではないんです。 ソーダ は漢字では当て字で 曹達 と書きますが、これはもともと ナトリウム を指す言葉。 原子記号 Na の ナトリウム という呼び名は、ドイツ語の Natrium からきています。 英語では Sodium 、発音は ソディウム ないしは ソディアム といった感じです。 この、英語の Sodium が ソーダ の語源と考えられます。 つまり、どこにも ナトリウム が存在しないのに、 ソーダ水 や ソーダ という言葉が、 炭酸水 の呼び名になっているんです。 不思議・ふしぎ、どうして? この疑問が解けたのはいつだったかもう忘れてしまいましたが、昨日の記事を書いていて ふと思い出してしまったわけです。 疑問を解く鍵は 重曹 = 炭酸水素ナトリウム という化合物にありました。 ベーキングパウダー の主成分としても使われるものです。 他にも消火剤、調理用、洗剤、脱臭剤、入浴剤、医薬品、農業用など幅広く用いられています。 この、 炭酸水素ナトリウム に レモン水 を加えると、レモンのクエン酸と、 炭酸水素ナトリウム の中和により、 二酸化炭素 が発生するんですが、それを レモンソーダ として売っていたのが始まりなんです。 つまり、もともとは、 炭酸ガス を水にとかしこむ方法ではなく、 炭酸ナトリウム に レモンを加えることで、 炭酸飲料 が作られていた。 だから、名前に ナトリウム を指し示す ソーダ という名前が付けられたというわけです。 これが分かった時は妙にスッキリしたのを覚えています。 このように、外来語がその意味を失いつつ残ることって結構ありますよね。 そういうのを見つけるのも面白いです。 たとえば、ミシン。 これは、 英語の machine = マシーン = 機械 が訛ったもので、 もともとは sewing machine = ソーイングマシーン = 縫う機械 という言葉。 大事な 「 縫う 」 がどこかに行っちゃったんですね。 それから、明治時代の日本人は 「 犬 」の英語は 「 カメ 」だと思っていたこと。 これは、当時日本にいた英米人が 犬 を呼び戻すのに 「 come here = カム ヒァ 」 「 こっちへいらっしゃい 」と言っていたのを、「 かめや 」と言っていると思って、 「あぁ、英語で 犬 は カメ なんだ 」と思ったとか。 「 や 」は呼びかけるときの接尾語 「 ○○さんや 」という感じだと解釈したわけです。 長くなったのでこの辺にしておきますが、他にもたくさんあります。 言語(国語も英語も)が嫌いだった私が、海外暮らしで語学に興味を持つようになって こういうエピソードや言葉の成り立ちが面白いと感じるようになりました。 他国の文化(言語を含め)に触れたというだけでもいい経験をしたなと思います。 あぁ、なんだかとりとめもない話になってしまった・・・反省 (-_-;) ↑ 作文が下手な私にぽちっと応援よろしくお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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