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テーマ:おすすめ映画(4069)
カテゴリ:映画
あえてテーマをお勧め映画にした。公開当時散々な言われ方をした本作。
最近はデビルマンより数段マシと言う評価に落ち着いたようだ。 見たのは3週前。面倒で書かなかったので今更書いている。 期待せずに見たら… いいじゃないですか。 荒廃した近未来の世界の描写とか色味も好いし、独裁者の顔が建造物に巨大に模してある。ちょっとリベリオンを思い出した。 そして役者がいい。大滝秀治。寺尾聡。及川光博、唐沢寿明、三橋達也、佐田真由美、宮迫xx(名前忘れた) 皆いいじゃん。特に寺尾とミッチーがいい。 ミッチーはキューティーハニーでも妙演してましたが、本作のミッチーは良いですよ。 多分昔のキャシャーンのヒロイックなイメージを持った人や、予告編に引かれてみた人が 重いテーマ性とシリアスな展開。斬新過ぎる映像美のための、過剰演出などに付いて行けなかったのが不評の元だったと思う。確かに一回じゃ意味わからん。 落ちも???だ。 でもこの映画は「人間とは何ぞや」を問う映画だった思う。 新造人間のボス。唐沢がいい演技をしていた。CMの彼しか見たことが無いオイラは。 なんだ凄い役者じゃん!と感心してしまった。 でその台詞に「憎しみとは人間也!」とか 「生きるために闘うことが前提にあるのが今の人間社会だ」とか ガツーンと来るじゃ有りませんか。 で映像はチープな2Dアニメやクレイアニメを使ったり最新のCGを使ってとても美しく実写とのバランスも良かった。欲を言えば。ミュージックV的な演出が所々くどかったかも。 ともあれDVDで5回見ても鑑賞に堪える作品でしたよ。 そしてエンドロールの宇多田の歌。 宇多田なんか聞き飽きてるよ。と思いつつ、しかしピッタリと嵌まっているのだ。 しかも歌詞がまた象徴的だ「みんなの願いは同時には叶わない」 これこそがこの映画のラストシーンじゃないのか? 決してひどい作品ではない。 北村龍平なんかに「あずみ2」を撮らせている日本映画界って一体? こう言う才能の有る人に娯楽映画を撮ってもらいたいものだとつくづく思った。 関係無いけど日本映画って音の大小(ダイナミクス)の幅が広すぎて、五月蝿かったり、聞こえなかったりだよな。その点は洋画を見習って欲しいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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