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ないものねだり

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2011.11.28
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テーマ:ココロ(1186)
カテゴリ:独りの時間
(夜の帳 砂天狗撮影)

今朝早く、友人の訃報が届いた。
砂浮琴の少年期の貧困、学生時代の孤独、青年期の不遇を知る最後の友人だった。


二十代の頃、あまりよい状況になかった砂は、周囲に迷惑掛けまいと、
幾度となく連絡を絶って、人づき合いを避け続けていた。
なのに、彼はわざわざ砂浮琴を探し出しては何事にも触れず、
仲間を伴っては酒を呑み、喜び、はしゃぎして、傍らに居続けようとした。


そんな彼が、二十数年前に砂浮琴に言った言葉が思い出される...




彼曰く 友とは 

事なきときは距離を保ち

事あるときは訪ね来て

諭さず 妨げず 疎まず 驕らず 軽侮せず 去らず

悪評を笑い ともに泣き ときに嗜め

約束を果たし

ただ傍らにて案じつつ

見守るもの...




彼が離婚を決意した折、砂は同様に何一つ問い質さず、
彼の妻にとり成すようにと頼まれても、
終始、友人の意向に背くことなく味方をした。


善か悪、利か不利かでもなく、情を重んじること。
本来、友人とはそんなものだろうと砂自身は理解している。


誇り高い長州男児 享年五十一才...
葬儀無用との、友人の遺志を重んじて弔いはない。



だけど、せめて友人の静かな旅立ちの門出を祝して、
今夜は、影酒盃も用意して、友人を偲んで一人呑むとしよう...












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Last updated  2011.11.28 19:41:58
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