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ないものねだり

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2012.01.11
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カテゴリ:砂的つぶやき
(鷺 砂浮琴撮影)

地震津波に大切な人や暮らしを奪われ、目に見えぬ放射線に故郷を奪われ、
心ない風評被害に苛まれ、彼の地の人たちは辛く苦しい十ヶ月だったと思う。
東北の人たちは、天災のあとも二度、三度と傷つけられ、苦しめられ続けているんだ。


あれから十ヶ月、この国の政府は、国民に何を成し、何を成し得なかったのか、
また、自分は彼の地の人たちのために何が出来て、何が出来なかったのか、
しっかりと、現実を見直さなければいけないと思う。


七月と八月、僅かばかり手伝いはさせて頂いたけど、道程は遠いと思った。
時折、あちこちの局の報道番組で、あの瓦礫の山を目にすることがあるけど、
その度に否応なく、自分が経験した神戸の記憶が甦って来て胸が締めつけられる。
だけど目を反らさず、むしろしっかりと目に焼きつけてる。


最近、砂の心はいつも東北にある...



とくに、福島は今は亡き恋人の故郷なんだ... 
不安の続く会津若松の地で、彼女は安らかに眠れているのだろうか。
三月には、元熊野で護摩法要があるから、彼の地のためにせめて祈ろう。













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Last updated  2012.01.11 00:36:04
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